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立場別に考える会社の送別会で挨拶するときの「キーワード」【送る側編】

Shingo Hirono

2014/03/20(最終更新日:2014/03/20)


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by TANAKA Juuyoh (田中十洋)
 会社の送別会で、送る側として挨拶を任されることもあるでしょう。送別会で「贈る言葉」を述べるのは多くの場合、直属の上司か、同期など特に親しかった同僚です。しかし、規模の小さな会社やコンパクトな会だと、出席者全員に挨拶を求められるケースもあります。挨拶の指名を受けたとき、どんな言葉を使って話をしたら良いのでしょうか?ここでは、立場別に挨拶の「キーワード」を紹介しましょう。

上司の場合~「大切な人材」「前途を祝す」

 送別会の主役である退職者の直属の上司、もしくはその上の上司は、ほぼ100%挨拶を行うと考えていいでしょう。その場合のキーワードは「大切な人材」と「前途を祝す」です。会社での仕事ぶりを評価をするのが、挨拶のメインの内容になります。高い評価をするべきことは言うまでもありませんが、できれば具体例を交えて、退職者がどんな成果を挙げてきたのかを説明するようにしましょう。

 例えば「○○君はわが××部にとっては欠かすことのできない大切な人材です。その人材を失うのは本当に残念、痛恨の極みと感じております。」という流れを作り、その流れの中で、最後に「しかし、○○君にとっては、すばらしい明日のための、人生の新たなる門出です。その前途を心から祝します。」と結ぶのです。

同僚の場合~「人間性」「また会いましょう」

 会社の同期入社など親しかった同僚の場合は、仕事のことだけでなくプライベートな内容も含めた挨拶にすると良いでしょう。親しい関係であれば、一緒に飲食した経験も多いでしょうし、プライベートな付き合いがあるケースもあるでしょう。そのエピソードを話し「人間性」を紹介するのです。

 例えば、「○○君は会社での仕事では隙のない人ですが、プライベートは隙だらけ。一緒に温泉旅行へ行ったときはこんなこともありました。」というように、リアルなエピソードを話すのです。失敗談を盛り込むのもOKですが、「笑える失敗談」でなければなりません。そして、「そういうところも、彼の人間性の大きな魅力だと思います。」と結ぶようにしましょう。最後に、「落ち着いたら、また2人で会って、一緒に飲みましょう」とつけ加えると、より情の厚い挨拶になります。

部下や後輩の場合~「お世話になりました」「学んだこと」

 参加者全員に挨拶を求められた場合、部下や後輩も一言述べることになります。キーワードは「お世話になりました」と「学んだこと」。例えばこうです。

 「○○課長には、入社以来、ほんとうにお世話になりました。最初のころ、仕事のミスばかりしていた私に、課長は『まだスタートを切ったばかり。先は長いのだから、焦らず、目の前にある仕事に全力を注ぎなさい。1つ1つを積み重ねることでしか、明日は築けないのだから』とアドバイスしていただきました。課長から学ばせていただいたことは、数限りなくあります。本当にありがとうございました。」

 このような挨拶であれば、失礼なく上司への感謝をきちんと述べることができます。送別会の前に上司から学んだことを幾つか書きだしておくようにしましょう。

 以上、立場別に送別会の挨拶の「キーワード」を紹介してきました。いずれの場合も具体的な例を挙げて、キーワードを自然に盛り込むのがポイントです。上記のことを踏まえた上で挨拶するようにしましょう。

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