1. Webサイトの改善のためのKPI設定のポイント

Webサイトの改善のためのKPI設定のポイント

by Aleksej Leonov
 KPI(Key Performance Indicator:主要業績管理指標)は、その目標を実現するために具体化されたプロセスの達成度合いを数値化したものであり、主にサービスや顧客満足度といった定量化しにくい指標の判定材料として使われます。KPIを分析することで、目標に至る途中経過での達成度合いを計測し、万一進行状況が悪い場合は早い段階で対応出来るため大きなブレなく目標に到達出来るといった利点があります。

 KPIは経営やマーケティングといった幅広い分野で適応可能な手法ですが、ここではWebサイトの分析や改善のためにKPIを理解する方法について紹介していきます。

1. KPI指標を正しく選ぶ

 KPIは目標達成されるためのプロセスを測定する値であるため、まずはKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標:設定目標が達成出来たかどうかを定量化する数値)として目標設定と目標値を具体的にします。更に、KGI達成に必要な要素としてKSF(Key Success Factor)を定めます。例えば、顧客獲得数を増やすために予算内で広告宣伝を行う、といった事です。

 その上で、目標達成に大きく左右し動きのあるものをKPIとして設定します。具体的には、ページのクリック数、インプレッション、コンバージョン(資料請求、会員登録等)獲得数といったように数値化されているものが良いでしょう。KPI設定にあたり、目標値を正しく評価できるものをKPIとする必要があります。

 例えば、目標内容が一定の会員登録数の確保であり、具体的な目標値が月50件の新規顧客の獲得とした場合に、設定すべきKPIは、ホームページ(HP)のページビュー回数ではなく新規顧客がHP閲覧の際に利用する検索エンジンでの検索回数とします。この設定により、「新規顧客」という絞られたターゲットの動向が理解しやすくなり、また、その数値が悪化してきた場合には新規顧客の閲覧数が減少しているとして、状況打開の対応策を打ち出す材料とすることが出来ます。

2. KPIの設定をする

 KPI設定にあたり、確認する人の立場や状況によってKPI内容を変え、様々な角度から検証可能なようにしておきます。具体的には、責任者の場合は売上数値をKPIとし、部門担当者の場合は検索キーワードごとの直帰率をKPIとするような事です。

 このためには、データを随時整理し必要な時に必要なデータを取り出せる環境整備をしておく事も重要です。また、KPIとするデータが目標値と強く連動或いは相関している事が大切です。KPIが上がれば業績が上昇している、といったように分かりやすい指標を設定すると一目で状況判断が可能となります。

 Web上には様々な数値化データが存在しますが、一概にこういったデータだけがKPI対象となるわけではありません。例えば、サイト内容を充実させておけばコールセンターへの受電数は減少する、といった法則を利用し、コールセンターの受電数をKPIと設定する事も可能です。

 以上が、Webサイトの改善のためのKPI設定のポイントです。KPIの設定は、多くの視点からの分析を可能にする事が重要となります。分析する指標を明確にし、Webサイトをより良いものにしていきましょう。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する