1. 企業が社員教育のために一定の研修期間を設ける理由

企業が社員教育のために一定の研修期間を設ける理由

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 各企業が新入社員を受け入れるにあたって様々な研修プログラムを実施しています。座学の研修からOJT研修、社内研修から社外のものまで、そのスタイルや形式も多岐にわたります。 

 学生から社会人になる新入社員にとっては、こうした研修に参加することが初めての業務になるのですが、“やらされ感”や受け身の姿勢にもなりがちです。そもそも、企業が社員教育の為に研修を設けているのはどんな理由からなのでしょうか。

学生から社会人への意識転換 

 学生時代の本業は学業である通り、日々授業や講義への出席は義務です。とは言え、その他の活動においては、基本的には自由な身と言えます。アルバイトをする人もいればしない人もいる、サークルや部活動に参加する人もいれば参加しない人もいる。経済環境や一定の義務はあるとは言え、基本的にアルバイトもサークルも、“やる、やらない”、“嫌になったらやめる”といった点で、強制感や義務感は存在しません。 

 ある学生は1つのアルバイト先で長年にわたり就業してきた経験もあれば、短期でバイト先を変えてきた人、中にはバイト先に何も告げずに辞めてしまった経験を持つ人もいます。つまり、同じ新入社員の中でも学生時代の過ごし方は実に様々なのです。 

 こうした学生たちに、まず社会人・企業人として必要な心構えや実務を研修で教育することが必要になります。約束や時間を守る、上司への報告・連絡・相談をするといった基礎的なことから、名刺の役割や使い方・電話対応・来客対応などの実務的なものまでその内容は多岐にわたります。今までの学生時代やアルバイト就業等では体験・経験できていないことを、まず研修で教育することこそが研修期間を設けている1つの理由なのです。 

企業理念の浸透

 会社に属すということは、ある価値観や理念のもとに集まった1つの集合体に属すると言うことです。研修では、その集合体つまり企業として、創業の理念や歴史・今後のビジョンといったものを語ることが目的の1つです。

 経営層のトップ自ら新入社員に語りかけるケースも珍しくなく、それくらいに重要なことだと言えます。理念を共有し、社員の行動基準になるまで落とし込むのです。ある企業では新入社員が数日間泊まり込みで研修を行い、その間インストラクターの元で社訓や営業理念を何度も復唱して覚える研修があります。

 もちろん研修方法というのは様々で各企業の考え方はありますが、1つ言えるのは社員に覚えてもらうことが目的ではなく、理解し行動してもらえるようになることを目的とした研修プログラムなのです。こうした教育が今後の実務を行う現場、つまり仕事上での上司と新入社員のコミュニケーションを円滑にするのです。 

 研修等を通じて社員教育をするということは、企業にとっても大きな人件費等の経費がかかります。しかしながら、それをコストではなく必要な投資と捉え、優秀な社員を育てていくことが企業にとって重要です。

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