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ペプシが国内において展開する経営戦略と今後の展望

Tobayashi

2014/03/18(最終更新日:2014/03/18)


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by Mukumbura
 もともと薬用として販売されてきた歴史をもつペプシコーラは、100年の歳月を経て今日に至っている大手企業です。1940年代にはアメリカでのラジオCMが当時の流行となるきっかけとも言われてきたようです。

 ペプシはやがて成長していくこととなりましたが、コカ・コーラ社の台頭もあり、苦戦することもあったようです。経営戦略の違いもあり、両者は比較されることも多くなっていますが、それぞれの商品は今となっては日本市場でお馴染みのメーカーとしてゆるぎのないポジションにあります。

コカコーラとの違い

 飲料業界最大手で、1位の座を専有しているのは日本コカコーラですが、ペプシは製造販売総代理店として、業界2位のサントリーが販売しています。コーラ飲料はコカコーラが主流で、ペプシは二番手です。

 挑戦者としての立場になるペプシは、比較広告を受けいれにくい日本市場へも影響あるCMを打つなど、積極的な行動により商品認知度を向上させることになったようです。コカコーラ社とペプシ社は戦略を見ても異なる点が多々あります。

 例として、戦略において前者が守り重視型なのに対して後者は攻撃的・積極的です。また、組織の面でも違いがあります。前者はチームワーク重視型かつ経営層は社内生え抜き人事なのに対して、後者は人重視型(個人重視)で社外からの人材を組み入れる例が多々見受けられるのです。

今後はアジア方面へ拡大

 コカコーラ社は、飲料に限定して高効率な製造販売をしているのに対して、ペプシ社は飲料だけではなく菓子事業にも注力しており、2つの事業によって相乗効果を出し得ることも可能な会社です。また、2つの事業業績を合わせることでコカコーラの業績を上回る力も秘めているために経営戦略的に間違いではないといえます。

 それが維持できているのは消費者に愛されているから、つまり市場に評価されている証拠でもあります。日本をはじめ先進国においては健康食品ブームがあり、今後特に日本では高齢化によって、ますます健康に関心をもつ人が増加しています。そんな状況下において、炭酸飲料自体の販売に陰りも出てきているため、先進国での伸びは頭打ちの傾向であるとみられています。

 今後は日本国内でのシェアを狙うということよりもむしろ、海外での販売が期待されているようです。アジア方面、特にインド、あるいはカナダでは炭酸飲料が好まれているので、ペプシにとってもビジネスチャンスといえます。反対に、日本国内でどのような戦略を展開していくのかということに、今後も注目していきたいところです。

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