1. 転職の動機はキャリアアップのため! 何をどう動くのが正解?

転職の動機はキャリアアップのため! 何をどう動くのが正解?


  「キャリアアップ」という言葉は、とても魅力的に聞こえるのではないだろうか。キャリアアップをするためには、転職をする必要があると考えるかもしれないが、「転職=キャリアアップ」ではない。

  では、いったいキャリアアップとは何なのだろうか。何のために私たちはキャリアアップをするのだろうか。キャリアアップと転職の関係性について、紹介していこう。

キャリアアップってそもそも何?

実は2種類あるキャリアアップ

  キャリアアップと聞いて、いったいどのようなものを想像するだろう。今いる会社より格が上の企業に転職することを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。

  しかし「転職によって給料や地位が上がるからキャリアがアップする」という考えは、実は一面的な見方でしかない。キャリアアップは、転職のことを指すのではない。転職した人が全てキャリアを上げられるかといえばそうではないことを考えると、これは当然のことだろう。転職によって給料や地位が下がる人も、当然いる。

  キャリアアップの本来の目的は、仕事に対するスキルが向上することにある。スキルの向上には二通りのパターンがあり、一つはスキルを深めていくタイプで、もう一つはスキルを広げていくタイプだ。

  スキルを深めていくタイプでは、今まで行ってきた活動の延長線上で、より良い地位や役職に就くことを意味し、広げるタイプでは、資格を取得することで自分が今まで働いてきた分野以外でも活動の場を広げようとするもの。タイプは違えど、どちらもスキルは向上するため、キャリアアップにほかならない。

キャリアアップは転職でしかできないの?

キャリアアップの対義語、キャリアダウンはなぜ起こる

  キャリアアップを成功させるためには、どうすれば良いのだろうか。多くの人は、キャリアアップしたいあなたに転職を勧めるかもしれない。しかし、本当に転職をすればキャリアが向上するのだろうか。

  キャリアアップの対義語に、キャリアダウンという言葉がある。これは、転職をしたり同じ会社内で異動をしたりすることで、キャリアが下がってしまうことを意味する。このことからも、「転職=キャリアアップ」とはいえないのだ。リストラされて渋々転職する人もいるだろうし、残業が嫌で給料が下がっても良いから楽な仕事に就きたい人もいるだろう。

  もちろん、転職でキャリアアップに成功する人もいる。他企業に引き抜かれる場合などがそれにあたる。引き抜きの条件として、今以上に責任のある仕事に抜擢されるのであれば、キャリアがアップしたといって間違いではないだろう。

  しかし、実は転職以外にもキャリアを上げることはできる。同じ会社に勤めていても、資格を取ったり留学したりなど知識や見聞を深めるなどだ。また派遣社員が正社員になることも、キャリアアップのひとつの例になる。このように、転職をせずともキャリアを上げることは可能である。キャリアアップのために、必ずしも転職をしなければならないということはない。

キャリアアップにつながる転職とは?

職種・業界を変えるか否かが悩みどころ

  転職でキャリアアップをしたい場合、キャリアアップにつながるような転職先を見極めなければならない。

フリーランスで働いている人が、その能力を買われて正社員になるケースは分かりやすいだろう。フリーのライターやデザイナーが出版社やデザイン会社に正社員として採用されれば、今までやってきたことの延長線上で活躍することができる。フリーランス時代には行けなかった場所やできなかったことも、会社のバックアップにより比較的簡単に行うことが可能となる。もちろん収入も安定し、経済的な不安が以前よりは解消されるだろう。

  一方、資格を取得するなどをして、今まで携わってきた業種や職種とは違う仕事に就くケースでもキャリアは上げられる。例えば、事務職で働いていた人が税理士の資格を取って税理士事務所に就職したり、デザイナーからコンサルタントになったりすることもキャリアアップだ。

  どちらのケースでも、自分が今従事している仕事よりも、より複雑で責任がある立場に身を置くことになる。転職でキャリアダウンしてしまわないためにも、このことをまず考える必要があるだろう。

転職でキャリアアップしやすい職種は?

どの業界でもキャリアが上がりやすい「営業職」

  今の仕事にやりがいを感じない、もっと自分を高めていきたいなどの考えを持っている人も多いだろう。しかし、転職でキャリアアップを図ろうとしても、やみくもに転職先を探していたのではいつまでたっても転職する目処は立たない。

  世の中には、キャリアアップしやすい職種というものが存在する。キャリアを上げたくてもどうすれば良いのかわからないという方は参考にしてほしい。キャリアが上がりやすい職種は、ずばり営業職だ。自分の能力が形になって現れやすく、頑張れば頑張るほど評価されるシステムになっている。インセンティブを取ることがあるため、高い収入を得ることが可能だ。

  資格や知識を持っているなら、技術職もキャリアを上げやすいといえる。技術職はフリーランスから正社員になることも多い職種で、とりわけIT業界ではそれが顕著に見られる。より高い給料や広い活躍の場を求めて頻繁に転職が行われる技術職は、転職でキャリアアップすることが比較的容易だ。事務職もパソコンの知識やスキルが豊富なら、今以上の待遇のところに勤めるのはそう難しくないだろう。

「キャリアアップしたい」は転職理由になるの?

面接時に伝えるべき転職理由とは

  転職するためには、まず今働いている会社に退職理由を話しておかなければならない。これは「キャリアップしたいから」という理由でも構わないだろう。逆にキャリアアップしたい気持ちを隠して、取って付けたような理由を告げても、多くの場合相手には見透かされている可能性が高い。

  一方、転職先では、なぜ転職しようと思ったのかを面接時に質問される確率が非常に高い。そのときに退職理由と同じく「キャリアップしたいから」とするのは、良い表現とはいえない。なぜなら、「キャリアアップしたいだけならうちの会社ではなくても良いのでは?」と思われるからである。

  目当ての会社に転職をしたいなら、まずその会社に入りたい理由から説明するべきだ。そして転職先の会社に所属することで何ができるのか、転職先に自分を雇うことでどのようなメリットがあるのかを伝えなければ、面接官の心を動かすことはできないだろう。

  ひとしきり転職先を選んだ理由を述べた後、この会社では自分が考えるキャリアプランを実行できると締めくくると、印象は良くなるはずだ。志望動機は、キャリアアップしたいという素直な意見だけではなく、きちんと練り直して相手企業が納得する回答を用意しておくことが大切だ。

転職をキャリアアップのチャンスにするための下準備とは?

どんな転職活動にも太刀打ちできるための貯金

  キャリアアップは、したいからといってすぐにできるものではない。確実にキャリアを上げるためには、事前に準備をしておく必要がある。

  まず、転職先がすぐに決まらないことを想定して、貯金をしておくことが重要だ。無職の期間が数ヶ月間続いても耐えられるような額を、最低限準備しておこう。今の仕事を続けながら転職活動することも可能だが、資格を取るなど転職活動に集中したい場合は、貯金は必須条件だ。

  転職に必要な情報を集めることも、怠ってはならない。転職に役立つ情報源には、インターネットや転職情報誌、転職エージェント、知人など、さまざまなものがある。とりわけ転職エージェントには、そこでしか扱っていない求人もあり、活用できるだろう。

  ネット社会となった今日、ネット上には多様な情報があふれている。しかしネットを見る人口は多いため、ライバルも多い。対して新聞や雑誌に載っている求人広告は、若い世代はあまり目を通していない可能性が高いので、良い企業を発見できるかもしれない。

  いずれにせよ、どの情報もよく精査し、ベストな企業や職種を見つけよう。また、第一志望の会社に入るためには、自分が魅力的な人材であることをアピールするための資料作りも大切となるので、忘れないでおこう。

最後に

 転職しやすい職種のチェックや、転職に使える志望動機などを練っておくと、キャリアアップにつながるだろう。さらに資格を取ったり知識を深めたりなどの必要なことをきちんと準備しておけば、自信の納得のいく転職活動になる。

  転職をすれば必ずキャリアアップできるわけではないが、自身の努力によりキャリアを上げる転職をすることは十分可能だ。

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