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【例文あり】書類選考を突破する「自己PR」の書き方と例文・NG例を紹介【新卒向け】

U-NOTE編集部

2018/09/12(最終更新日:2021/03/29)


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「書類選考を突破できる自己PRを書きたい」と思っていても、自己PRの書き方がわからず苦戦している人もいるのではないでしょうか。

悩める転職希望者や就活生に向けて、自分の魅力を的確に伝える自己PRの書き方をご紹介します。

自己PRの書き方のコツを掴み、書類選考を突破しましょう。

本記事の内容をざっくり説明
  • 自己PRが必要な理由
  • 自己PRを作成するための3ステップや自己分析方法
  • 自己PRを作成するときに気を付けたい3つのポイント

 

そもそもなぜ自己PRは必要なの?

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説得力のある自己PRを書くには、実際に自己PRを読む「人事・採用担当者の意図」を知る必要があります。見当外れのアピールをしたところで、魅力は伝わらないからです。

人事・採用担当者が自己PRを通して知りたいことは、「応募者が会社に貢献できるポイント」です。

中途採用・新卒採用のどちらにおいても、人事コストをかけて採用した人が「会社で貢献できることが全然ない……」「企業とマッチングしていない」となってしまっては、企業が採用活動をする意味が失われてしまいます。

応募段階で自己PRを求められるのには、「応募者にどんな実績があるか」「どんなスキルで会社に貢献してくれるのか」などを見極めたいという企業側の意図があるのです。

人事・採用担当者の意図を汲んだ上で、自分の魅力をしっかりと伝えることができる自己PRを考えてみましょう。

 

自己PRを作成する3ステップ

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自己PRの書き方がわからないと思っている人もいるのではないでしょうか。

以下では、自己PRを作成する方法を3ステップに分けてご紹介します。

自己PRを考え方がわからない人はぜひ参考にしてください。

 

STEP1.自己分析を行う

まずは、自己分析を行い自分の強みや弱みを洗い出しましょう。

短所はいっぱい見つかるけれど、長所が見つからないと思っている人は、短所を長所に変換してみましょう。

例えば「流されやすくって自分を持っていない」は「協調性がある」のように考えることもできます。

以下では、仕事で活かせる長所をご紹介します。長所が思いつかない人はぜひ参考にしてください。

あなたに最適な自己PRはどれ? 仕事に活かせる代表的な長所6つ

  • コツコツと物事に取り組む「真面目さ」
  • 周りの人を巻き込める「リーダーシップ」
  • 段取りを立てて物事を進める「計画性」
  • 多くのことに挑戦していく「行動力」
  • 相手の立場に立って行動する「調整力」
  • 臨機応変な対応ができる「柔軟性」

 

STEP2.応募する企業のニーズをリサーチする

自分のことについて把握したら、次は、応募する企業のニーズを調べましょう。

企業のニーズに答えていない自己PRでは、書類選考を通過できる可能性は低いでしょう。自分が企業に貢献できる能力を示していないと「この会社には合わない人材」だと思われるからです。

企業が何を自分に望んでいるのか、自分がそれにどう答えていくのかを考え、自己PRで自分の能力を表しましょう。

 

STEP3.自己PRの文章を検討する

最後に自己PRの文章を考えていきましょう。

どんなに優れた能力を持っていても相手に伝えられなければ書類審査を通ることはできません。

相手に自分の能力を伝え、納得してもらえるような文章を考えることをおすすめします。

また、「てにをは」を使い分ける、同じ助詞を何度も連続して使わない、誤字脱字をしないなどの基本的なことから注意をして自己PRを作成しましょう。

自分だけでは誤字脱字に気づかない場合もあるので、友達や家族に自分の自己PRを読んでもらうことをおすすめします。

 

自己PRを明確にする!新卒就活を成功させる自己分析の方法

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魅力的な自己PRを作り上げるには、適切な書き方を理解することに加えて、自分のアピールすべきポイントを明確にする「自己分析」も必要不可欠です。

企業に対し的確なアピールをするためにも自己分析の方法をしっかりと理解し、自己PRできるポイントを洗い出しましょう。

 

自己分析方法1.フローチャートを使う

「そもそも自分の長所がわからない」と悩む人は、「フローチャート」を使うことをおすすめします。

例えば新入社員であれば、ノートの真ん中に「新入社員」と記入して丸で囲みます。

自分がどういう人間なのか、どんな職種の仕事をしているのか、大学時代の思い出、サークル、アルバイト、旅行など、頭に思い浮かぶものをとにかく繋げていきましょう。

フローチャートを用いて自己分析すると、自分にまつわる要素を客観的に捉え直せるため、自己PRの核になる部分を発見しやすくなります。

自己PRのまとめ方に迷っている人は、試してみてはいかがでしょうか。

 

自己分析方法2.長所を箇条書きで出す

自分の強みが明確だという人は、長所を紙に書き出していく自己分析方法もおすすめです。

箇条書きで構わないので、できるだけ多く自分の長所を書き出すことを心がけましょう。

思いつく限りの長所を書き上げたら、「その長所をどこで発揮したのか」という過去の場面をメモしておくと、より深い自己分析のフェーズに進みやすくなります。

 

自己分析方法3.具体的なエピソードを書く

自己PRで自らの長所を主張するには、人事・採用担当者を納得させることができる具体的なエピソードが必須です。

思いついた長所について「なぜそれが自分の長所といえるのか」と、具体的なエピソードを交えながら考察してみましょう。

具体的なエピソードを織り混ぜた自己PRは説得力が増すだけでなく、読み物としても面白い自己PRになります。

例えば、仕事のプロジェクトやサークルをまとめ上げた経験を具体的に書けば、採用担当者はもっと自分の話を知りたいと思うでしょう。

ありきたりな自己PRに埋もれないためには、エピソードを意識した自己PRの書き方が大切です。

 

新卒就活で書類選考を突破する「自己PRの書き方」3ステップ

就活・転職で人事・採用担当者の心に響く自己PRを書くために、「適切な自己PRの書き方」をしっかりと押さえておくことをおすすめします。

以下では、自己PRの中に最低限盛り込んでおきたい情報や、書き方のポイントを紹介していきます。

 

STEP1.まずは結論から書く

人事・採用担当者の目に止まるような自己PRにするには、先に結論を述べ、その後に結論に至った理由を説明するのが効果的です。

先に結論を述べることで、採用担当者の意識をアピールしたい点に集中させれます。その後に、結論にいたった理由について詳しく説明を行なうことで、読む側にとってわかりやすい文章になります。

長所を自己PRする場合は、上記にならって「自分の長所は忍耐力です。なぜなら~」という順序で話しましょう。

この「論理的な自己PRの組み立て」は、エントリーシートだけではなく、面接時にも重視されるポイントです。

エントリーシート記入の段階から「結論ファースト」を意識できていれば、面接の際にも人事・採用担当者が理解しやすい自己PRをできるはずです。

 

STEP2.企業ニーズとのマッチングをアピールする

自己PRを書く際、2つ目に意識したいのが、自己PRのポイントが応募企業の採用ニーズに合っているかという点です。

企業の仕事内容と自分の強みを照らし合わせ、志望企業で成し遂げたいことや、貢献できるスキルなど、志望企業にとって有益な人材であることを自己PRの中で記載しましょう。

「身につけたスキルや知識を職場でどのように活かすのか」「会社のニーズに対しどんな貢献ができるのか」を自己PRとして記載し、自分を雇うことが会社の利益につながるということをアピールすることをおすすめします。

会社側が「採用した人材がどう役立つのか」という点を判断するきっかけとなる自己PRにおいて、企業のニーズと合致する人材であることをアピールすることは非常に重要です。

 

STEP3.志望理由も明確にする

自己PRには長所のアピールのみではなく、「なぜその会社で働きたいと考えているのか」という志望理由も書けるとさらによい自己PRになるでしょう。

自己PRの中に志望動機を盛り込む場合は、会社について理解していること、どのような点に共感したのかを具体的に書くことをおすすめします。

その企業の事業内容や社風などを調べ、自己PRや自分の経験と繋げてみましょう。

 

【アピール内容別】実際に使える自己PRの例文集

【転職・就活向け】書類選考を突破する自己PRの書き方と例文・NG例を一挙に紹介! 5番目の画像

魅力的な自己PRの書き方やポイントは理解したけれど、「実際に書いてみると難しい……」ということもあるのではないでしょうか。

以下では、アピールしたい点や書き手の状況別に、自己PRの書き方について紹介していきます。 

例文を参考にしながら、自分なりの言葉でまとめるようにしてください。

 

理想的な新卒就活での自己PRの書き方

自己PRは「自分の強みが会社にどのような貢献をもたらすか」を意識した書き方をすることがポイントです。

人事・採用担当者に対して、勤務している自分の姿や貢献している姿をイメージしてもらえる自己PRを書きましょう。

以下では、それぞれのアピールしたいポイントや状況に合わせた自己PRの例を紹介していきます。

まずは、サークル活動の経験を生かした就活における自己PRの例をご紹介します。

サークル活動の経験を生かした就活における自己PRの例

  • 私は、メンバーの意見を拾い上げ、まとめていけるリーダーシップがあります。

    所属していたサッカーサークルでは部長を任されていました。

    例年関東リーグ下位だった部の実力を上位に押し上げるため、部の声を隅々まで知る必要がありました。

    下級生との個人面談を行った結果、上下関係からくるプレッシャーを下級生は強く感じていることがわかりました。そこで私は以下のことを実行しました。

    1:部の雑務を上級生が担当することで、下級生がのびのびとプレーすることができる環境を作る

    2:上級生と下級生の間に師弟関係を作り、下級生の成長を上級生が喜ぶことができる環境を作る

    その結果、部内コミュニケーションが大きく改善し、選手層は厚くなり、関東4位に昇格する成果をあげることができました。

    貴社においても、私の「マネジメント能力」という強みを活かし、プロジェクトに貢献していきたいです。

 

「コミュニケーション能力」をアピールする自己PRの書き方

コミュニケーション能力は多くの企業で求められるスキルです。

多くの仕事は1人で行うわけではなく、チームでコミュニケーションを取り合いながら進めていくものだからです。

次は、仕事でも役立つコミュニケーション能力を自己PRしたい場合の例をご紹介します。

人と積極的に関わる「コミュニケーション能力」

  • 私の強みは、コミュニケーション能力があることです。

    私は大学の学園祭にて実行委員会のリーダーを務めました。全員が初対面の中、メンバーは話を始めるのも緊張している様子でしたが、全員が話せる機会を持てるような話題を率先して話しました。

    また、メンバーの中には意見を持っているのになかなか言い出せずにいる人もいましたが、「〇〇さんはどう思いますか?」のように話を振ることによって徐々に自分から話し始めるようになってくれました。

    その結果チームがひとつにまとまり、過去最大の総来場者を達成するという素晴らしい結果を残せました。

    これらの経験を通じて、一人ひとりの個性と向き合い力を発揮できる環境を作ることで結果を出すことができると学びました。

 

「協調性」をアピールする自己PRの書き方

協調性やチームワークなどを重視する会社も多くあります。

とくにチームとしての業務が多い会社では、強調性は高く評価されるでしょう。会社の特性にあった自己PRを作成することをおすすめします。

チームワークを大切にする「協調性」

  • 私の強みは協調性を大切にすることです。所属していたサークル内の問題となっていた、サークルの後輩と先輩の仲を積極的にサポートしました。

    具体的には、後輩の悩みを聞くだけでなく、解決策を考えて先輩にサークルのルールを変更するように提案しました。

    その結果、サークルのメンバー全員が意見交換できるようになり、メンバーとの関係性が深まりました。

    御社でも、この調整力を生かして会社をよりよくしたいです。

 

 

就活・転職で「絶対NGな自己PR」の例文

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効果的な自己PRを作ろうと思っていても、人事・採用担当者に響かないイマイチな自己PRの書き方をしてしまっている人もいるのではないでしょうか。

採用担当者に伝わりにくい自己PRになっていないか、NG例文を見ながら最終チェックすることをおすすめします。

伝えたいことがわからない! NGな自己PRの例文

  • 私は、周りからは消極的な人物とみられますが、実際には自分から率先して行動することができます。

    以前は人とかかわるのが苦手でしたが、大学でのサークル活動を通して円滑にコミュニケーションがとれるようになりました。

    サークルでは副部長を務め、周囲を引っ張ることを学び、自分が先頭に立って行動することにやりがいを感じました。

    このように、今後も積極的に行動していきたいと考えています。

この例文の1つ目の減点ポイントは、最初に自分自身を消極的な人物とみなしている点です。

自己PRでは、基本的に自分のマイナス評価につながるような書き方はNG。また、消極的という抽象的な書き方をせず、なるべく具体的な言葉を選ぶのがベターです。

2つ目の限定ポイントは、根拠がないことです。「周囲からそう評価されているが実際には違う」という書き方は根拠のない主観的なものです。こうした自己PRの書き方では説得力がなくなってしまうので注意しましょう。

コミュニケーション力に関しても、マイナスな前置きは必要ありません。何を自己PRするにしても、必ず具体的な根拠のある説明ができるようにしましょう。

 

自己PRを作成するときに気を付けたい3つのポイント

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最後に、就活・転職における自己PRで絶対にやってはいけない3つのことをご紹介します。

自分の自己PRをもう一度読み直し、以下のポイントを押さえられているのか確認してみましょう。

 

ポイント1.自己PRの使い回しは絶対にNG

自己PRを作成するときに気を付けたい1つ目のポイントは、自己PRの使い回しをすることです。

企業の規模や職種、また企業理念などの違いによって、会社が求めている人材は当然異なります。

そのため、自分が自己PRで企業にアピールするべき点も、自分が応募した会社によってそれぞれ異なるはずです。

つまり、人事・採用担当者に響くような自己PRを書き上げることを意識していれば、自己PRを使いまわすことはしないはず。

もし自己PRを使いまわすようなことがあれば、それは応募先の企業に本気で入社したという意欲がないからでしょう。

採用のプロである人事は、「これは使いまわしの自己PRだな」と簡単に見破ってしまいます。

会社ごとに自己PRを考えることは「内定をもらうのに必須の条件」だと考え、志望企業に合わせた精一杯の自己PRを書き上げましょう。

 

ポイント2.応募する企業で生かせるPRポイントを1つに絞る

自己PRを作成するときに気を付けたい2つ目のポイントは、応募する企業で生かせるPRポイントを1つに絞ることです。

就活・転職の自己PRにおいて、アピールできる強みが豊富にあっても、そのすべてをアピールするのは避けておきましょう。

2つ以上のPRポイントを書くと、伝えたい内容がぶれてしまったり、強みが分散してしまったりする可能性があります。そのため結局何を伝えたいのかわからない自己PRになる可能性が高いです。

自分の長所や経験をふまえて、それぞれの会社にあった自己PRを考えてみてはいかがでしょうか。

 

ポイント3.具体的なエピソードを添える

自己PRを作成するときに気を付けたい3つ目のポイントは、具体的なエピソードを添えることです。

具体的なエピソードが欠けていると、説得力がない文章になってしまいます。

例えば「私には優れたコミュニケーション能力があります」とだけ伝えられても、「それは主観的な意見だよね」「本当にコミュニケーション能力があるのかわからない」「人の経験を自分の経験のように言っている可能性がある」と、捉えられてしまいます。

自分の経験であるからこそ詳細な情報や整合性のある文章が書けるので、相手に自分の能力を認めてもらうためにも具体的なエピソードを書きましょう。

 

企業にあわせて魅力的にうつる自己PRを考えよう

本記事のまとめ
  • 徹底的な自己分析を行い、企業のニーズに合った自己PRを書く
  • 結論から書き始め、具体的なエピソードを盛り込む
  • 自己PRの使い回しは絶対にしない

自己PRの書き方に行き詰まってしまい、思い悩むこともたくさんあるのではないでしょうか。

就活・転職をするにあたって、自己PRは自分の魅力を人事や採用担当者に伝えることができる貴重な機会です。

本記事を参考にして適切な自己PRの書き方を理解し、「自分の強みが会社にどのような貢献をもたらすか」という点が、人事・採用担当者にしっかりと伝わるような自己PRを書き上げてみてはいかがでしょうか。

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