1. シリコンバレーで「ものづくり」の技術が成長している理由

シリコンバレーで「ものづくり」の技術が成長している理由

by Rodrigo_Soldon
 シリコンバレーは言わずと知れた半導体やパソコン、ハードディスクが誕生した地であり、半導体企業が集中している場所です。今、このシリコンバレーに「ものづくりへの回帰」が起きています。

ハードウェアへの回帰

 シリコンバレーはもともとハードウェアを作る場所でした。しかしインターネットの出現により、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで使用するためのソフトやアプリケーションの開発のほうに力を入れるようになり、ソフトウェア開発の方が中心になっていました。しかし、現在はウェアラブル端末の登場によって再びものづくりに注目が集まっています。ウェアラブル端末とは身に着ける装置のことで、メガネ型の端末や腕時計型の端末といったものです。それら新しいデバイスへの開発には若いベンチャー企業が数多く乗り出していますが、そういった若い会社にはものづくりの技術やノウハウが完全ではありません。それに対し、シリコンバレーにはハードウェアを作るための技術も道具もそろっています。水が低いところに流れるように、再びハードウェアを作りたい企業がシリコンバレーへと集まってきているのです。

ものづくりコミュニティの拡大

 シリコンバレーには新たにハードウェア作りを始めたい人たちに向けてのものづくりコミュニティ「Tech Shop」があります。2006年に企業家の起業家のジム・ニュートンによって創設され、現在は全米に6か所、そのうちシリコンバレーに2か所あり、会員数は数千人にもなります。Tech Shopには工作機械や道具がそろっており、中には1000万円を超えるようなNC工作機械もあります。旋盤、3Dプリンタ、射出成形機などもそろっていて、これらを利用して実際の製品を作り出すことができます。コミュニティにはそれぞれのアイデアをカタチにするべく、多くの人が集まっているので、ここで専門知識を持つ人と出会い、情報交換やアドバイスをもらうなどして製品開発がうまくいったというケースもあります。またTech Shopには初歩からものづくりを教えるクラスもあり、機械の使い方や材料の知識なども学ぶことができます。Tech Shopの存在は、シリコンバレーはもとよりアメリカにおいてものづくりの復権の兆しと言えるでしょう。


 ここでは、シリコンバレーで「ものづくり」の技術が成長している理由を紹介しました。シリコンバレーでは、ものづくりの文化がまた広がり始めているところであり、今後も注目していく必要があります。シリコンバレーの動向に注目してみると面白いかもしれません。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する