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目標管理を行ってチームマネジメントを効率化させる方法

Kazuhiko Tanabe

2014/03/18(最終更新日:2014/03/18)


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目標管理を行ってチームマネジメントを効率化させる方法 1番目の画像
 目標管理とは、マネジメント研究の第一人者であるピーター・ドラッカーが提唱した手法です。目標管理と聞くと、人事評価制度の一部であり、目標が達成できなければ処遇が上がらないといったイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし目標管理とは本来、チームマネジメントを行うためのツールなのです。それでは、目標管理によるチームマネジメントの方法とは、どういったものなのでしょうか。 

1.全体の目標を個々に割り振る

 チームで仕事を進める上での最重要課題は、「チーム目標を達成すること」です。このチーム目標を、メンバー個々の目標に振り分けます。目標の振り分け方は、メンバーの役割・実績・力量に応じて決めることが基本ですが、メンバーの能力開発の観点から、今まで与えていなかった類の目標を与えることも時には必要です。

2.各自の目標内容を説明する

 次に、振り分けた個々のメンバーの目標について、各自に納得してもらえるよう説明し、メンバーから同意を得ます。メンバーに行動をおこしてもらうためには、メンバー自身が行動を起こし、その責任を十分に認識する必要があります。人は簡単には行動しません。単に「これをやれ!」と指示すれば動いてくれるということはないでしょう。さらに言えば、より高いアウトプットを求めるには、メンバーが「やる気をもって」行動するよう働きかける必要があります。やる気を持たせるためには、外発的動機づけ(例:給料が上がる、食事をおごってもらえる)よりも、内発的動機づけ(例:仕事にやりがいを感じる、達成感が得られる)が効果的です。メンバーに目標の説明をする際には、単に給与や物品だけを「ニンジン」としてぶら下げるだけでなく、目標達成に向けた過程で得られる達成感・満足感を伝えると良いでしょう。

3.進捗を管理する

 次に、メンバー各自の目標の達成に向けて実行すべきことを、計画に落とし込みます。「いつまでに何を実行するか」という行動計画を、一枚のガントチャートにまとめると、今実行すべきことが何か、またその進捗がどうなっているかが一目でわかります。少なくとも週に一回程度、ガントチャートをチームメンバー全員で確認します。行き詰っていることがあれば、お互いにアドバイスし合ったり、そもそもの計画に無理があれば、計画内容を一部修正するなどして、ガントチャートを都度アップデートしていきましょう ここでも重要なのは、「チーム目標の達成」が最終目標であることです。個々の目標という「木」の部分を見つつも、「森」の部分であるチーム目標にブレが生じないように心がけましょう。


 ここでは、目標管理を行ってチームマネジメントを効率化させる方法を紹介しました。しっかりとマネジメントすることで、目標も達成しやすくなり、チームとしても結果を残せるようになるでしょう。しっかりとマネジメントして効率の良いチーム作りを行ってください。

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