1. 権限と責任の移譲から見る組織をマネジメントするために大切な管理者の役割

権限と責任の移譲から見る組織をマネジメントするために大切な管理者の役割

 組織をマネジメントする管理者の役割には、非常に大きな意味があります。企業の管理上の観点から、職位のピラミッド構造が形成されているわけですが、管理者が管理者として機能した時にはじめて全体のマネジメントが有効に働くのです。

 管理者が単なる伝達手段としてしか機能しないなら、それは管理者とは言いません。古い体質の企業の中には名ばかりの部長や課長が存在しますが、これでは組織マネジメントが十分に機能しているとは言えないのです。それは、そういった役職に対してあるべき役割を与えていないトップのミスでもあります。

自分の権限と責任を委譲する

 では管理者の役割とは何なのでしょうか。辞書で調べると「管轄し処理すること。とりしきること」となっています。つまり、ただ単にトップの言うことを下に伝えるだけということではないということです。伝えるだけでは、管理していることにはなりません。自分の管理する部署において上位者の意思を受けしっかりと遂行させること、自ら取り仕切り処理を管轄することなのです。そのために必要なことは、管理者としての自覚や意識をしっかりと認識させ、責任感をしっかりと持たせることが必要となります。

 では、管理者にどのように責任感をいかにして持たせるのかですが、これは権限と責任をセットで移譲する必要があります。これはワンマン型の社長によくあることですが、問題発生時には管理者を叱り付けるだけで社長が責任を引き受けるということはよくありません。それではただの責任転嫁であり、組織マネジメントはうまく働きません。そのため、権限を与えるときには必ず責任も同時に移譲することが大切です。

強い組織と仕事の価値を作る

 管理者に権限と責任を委譲することにより、担当部署の代表として、組織目標を達成させることが大切です。これらの役割を担うために管理者がなすべき仕事は、強い組織と仕事の価値を創ることです。これまで権限委譲されていない管理者にとっては過酷なことかも知れませんが、権限移譲をして自分の仕事を少なくし、かつ新しい仕事を生み出していくことこそが組織における管理者の役割なのです。

 それをすることこそが、管理職として人の上に立ち他よりも良い給料がもらえる理由です。担当部署の代表として管理者の権限を行使し、責任を果たすことこそが管理者です。名ばかりと言われないためにも、しっかりとスキルを身につけることが周囲から求められています。

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