1. 起業家として成功するために持っておきたい2つの素質

起業家として成功するために持っておきたい2つの素質

 起業するには何が必要だと思いますか。起業家になるには何が不可欠なのでしょうか。資金力でしょうか。それとも協力者でしょうか。どれも正解だと思います。今回は起業家として必要な要素・素質をみていきましょう。

1. 日常生活にヒントを得る

 どんな起業家も、創業時は無名の存在である場合がほとんどです。さらに、何の事業をしていくのか定まっていないこともあります。株式会社一休の創業者である森正文さんは、まさに事業がはっきり定まっていないタイプでした。森さんは30歳を過ぎてから脱サラして起業しました。「たった一度の人生だ。人に使われるより会社で出世するより、好きなことをやろう」という理由からでした。

 はじめはハンバーガーショップや人材派遣ビジネスを手掛けましたが、どれも失敗しています。ある日森さんは新宿で飲み歩き、ホテル街をフラフラしていました。その時にふとこう思ったといいます。

「夜だというのにホテルの明かりが灯っていない部屋があるなぁ。この時間帯に明かりがないのは空室なんだろう。するとこれは在庫なのではないか。この空室をインターネットで売れば、ビジネスになる」

 その気づきをもとに2000年、宿泊予約サイト「一休ドットコム」をスタートさせ、創業から1年ほどで予約数が100倍、売上が一億円を超えました。森さんがただ新宿を歩いているだけだったならば、現在の一休ドットコムはなかったかもしれません。日常生活の中で「あれっ」と思うアンテナが心にあったからこそ、「一休ドットコム」は生まれたのです。現代は情報が氾濫している時代です。インターネットでどんな情報も簡単に手に入ります。だからこそ、日常生活のアンテナが何より重要だということが分かるでしょう。

2. ニッチな産業に目をつける

 ニッチとは、他社が進出していない市場の隙間や特定市場分野を意味する言葉です。このニッチなビジネスで成功した起業家がいます。株式会社DeNAの創業者である南場智子さんです。南場さんはニッチな産業でDeNAを大企業へ成長させました。DeNAは、ウェブビジネスで世界一のプロ集団になることを目標としていました。そのスタートは、「ビッダーズ」という名のインターネットオークションサイトです。ネットオークションは1999年当時アメリカで流行り始めていましたが、日本では珍しいものでした。その珍しさに目を付けた南場さんは、自宅をオフィスにビッダーズを作り、有限会社DeNAを設立したのです。

 南場さんのビジネスモデルは「ニッチなニーズと、ニッチな供給を結びつける」というものでした。捨てるくらいならオークションで売ってしまおうという人のニーズと、商品を安く手にしたいというニーズを結びつけたDeNAは急成長を果たしたのです。日本でまだ誰も手を出していなかった市場だったからこそ、当時のDeNAは独り勝ちの状態になることができました。南場さんのように「やってみよう」という意思を持つこととニッチな産業を結びつける能力は、後に続く起業家も大いに参考にすべきでしょう。  

 上記に共通する起業家が持っておくべき素質は、優れた営業力でも巧みな弁論術でもなく、世の中の当たり前を当たり前だと思わないということではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。

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