1. 経営革新の定義とそれを実行する時に必要なこと

経営革新の定義とそれを実行する時に必要なこと

 経営革新という言葉はイノベーションの和訳ですが、もともとイノベーションは技術革新の意味合いで用いられてきました。今でも経営を見直す上で着手しやすいのは、コスト削減や効率化を進める技術革新です。

 しかし単なる新製品の開発やコストダウンなどの効率化だけでは、経営を立て直すことにあまり効果が期待できなくなってきました。そして技術から派生するその周辺にイノベーション、つまり革新を求められるようになってきのです。それが経営革新です。それでは、その経営革新の具体的な定義とはどのようなものなのかについて書いていきたいと思います。

技術に何を付加するのか

 今までは製品そのものの価値をいかに高めるか、そしてそれをいかに効率化し生産するかに重点が置かれていました。それに対して経営革新となると、それを通して何を広めたいのか、どう便利にしたいのかという付加価値を考えなくてはならなくなります。

 世の中に対するアプローチの仕方を変えるのが、経営革新の定義のひとつです。ただ製品を売るだけではなく、それを通して新しい価値たるものを生み出せるようにする。その土台をつくる。そして社会や生活をより良いものにしようとする姿勢を示すことこそが、経営革新に大切なことだと言えます。

社員にとっての環境を変える

 今は生活のためだけに働くという時代ではなくなってきています。ワークライフバランスが重要になり、それに伴い会社としての環境づくりも問われるようになってきています。そこで、いかに社員にとって働き易い職場にするのか、どう変えていくのかを示すことも経営革新の定義のひとつです。

 良い製品を作り良いサービスを行なうことの原動力となるのは、社員一人一人のモチベーションでもあります。そのモチベーションを高めるような仕組みを作ることも重要なのです。いくら資金を投入して設備を整えたとしても、そこで働く社員の気持ちを置き去りにしては、価値のあるものが生み出される土壌は育ちません。高い給料が魅力だけの会社では、人が育つことがありません。人が育たなければ、会社が成長することはありませんし、より新しい付加価値を生み出すことができません。

 新しい付加価値を生み出すのが経営革新であるならば、人を育てる土壌をつくることこそが、経営革新の真髄であると言えるのではないでしょうか。そしてそこには、会社のビジョンが必要です。世の中をどのようにより良くしようとする会社なのか、そのために何をしようとするのかを示すということです。そのビジョンを伴って初めて経営革新は効果を発揮するのです。

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