1. シリコンバレー発のウェアラブルデバイスと開発プロセス

シリコンバレー発のウェアラブルデバイスと開発プロセス

 今日、スマートフォンやタブレットを中心としたスマートデバイスが爆発的に世界規模で普及しています。これらのスマートデバイスはこれまでトップの座を占めていたPCを浸食し、わたしたちのライフスタイルを大きく変えました。

 そのような状況下において、シリコンバレーではポスト・スマートデバイスとしてウェアラブルデバイスが注目を集めています。そこで、今回はシリコンバレーにおけるウェアラブルデバイスの事例およびウェアラブルデバイスによるスタートアップを創造するための開発手法に関してご紹介します。

シリコンバレー発ウェアラブルデバイスの事例

 ウェアラブルデバイスとは、文字通り身に付けることによって利用するコンピューターです。手で操作しなければならないスマートフォンやタブレットデバイスとは異なり、体に身につけることで両手が解放され、自由に操作することができたり行動を記録することができるのが特徴です。

 こうした特徴を持つウェアラブルデバイスでありますが、シリコンバレーでは現在眼鏡型ウェアラブルデバイスとして注目を集めているものがあります。一つは日本にも上陸した圧倒的な知名度を誇るGoogleグラス、もう一つが日本人がシリコンバレーにて創業したベンチャー企業「Telepathy」のウェアラブルデバイス「Telepathy One」である。

 TelepathyのCEOである井口尊仁氏は「スマホは1つのアクションを起こすのに、10以上の操作が必要である。それを限りなくゼロにしたい。」と話しており、従来の手で操作するスマホ・タブレットでバイスをただウェアラブルデバイスに置き換えたのではなく、ウェアラブルデバイスの特性を生かした開発を試みているそうです。

ウェアラブルデバイスを創造するための開発手法

 ウェアラブルデバイスの開発手法においては、リーンスタートアップを取り入れます。リーンスタートアップとは、ユーザーの声を聞きながら迅速に仮説と検証を繰り返しながら開発を進めていく方法です。

 具体的には 「Conceptを設定→最低限の機能を持ったプロットタイプの作成(MInimum Functional Prototype)→完全な機能を持ったプロットタイプの作成(Complete Functional Prototype)→工場での製造のための設計(Design-for-Manufacture)⑤はじめての工場での製作(First-factory-run)→小売り」の順番で行います。

 仮説と検証を迅速に繰り返すことで少しずつ進歩し、ウェアラブルデバイスによるスタートアップ成功への道を見つけ出すのです。ユーザーが何を求めているのかを把握することが難しい今日、リーンスタートアップを通してユーザーの求めているものを学びながら開発していくことで、ユーザーが欲しがらないものに多くの時間とお金を使って事業失敗に陥ってしまうことを防ぐことも有効とされています。

 シリコンバレーを中心として非常に注目を集めているウェアラブルデバイスですが、まだ一般的に普及するものはあまり出てきていないというのが現状です。つまり、市場はまだ広がっているのです。ユーザーの心を掴む、素晴らしい製品を開発すれば世界の市場を占めることができるかも知れません。まだまだ可能性を秘めた分野なのです。

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