1. 経営戦略を策定する際に活用したい2つのフレームワーク

経営戦略を策定する際に活用したい2つのフレームワーク


 経営戦略を立てる際の考え方の枠組みをフレームワークと言います。企業が経営戦略を立てるときに、問題点は洗い出せたとしても、それを論理的にどう分析して、どのように経営戦略を立てたらよいかが重要です。このときの分析の切り口となるのがフレームワークです。フレームワークの例を挙げると、SWOT分析、PPM分析、3C分析、アンゾフの成長ベクトル、マーケティングの4P、5フォースなど多数の手法があります。ここではSWOT分析とPPM分析を取り上げ、説明していきたいと思います。

1. SWOT分析

 SWOTのSはStrength(強み)、WはWeakness(弱み)、OはOpportunity(機会)、TはThreat(脅威)の略です。SWOT分析とは、企業についてこれらの要因をもとに現状分析を行い、経営戦略を立てるためのツールです。フレームワークの中では最も基本的な分析方法です。SWはその企業の強み・弱みといった内部環境要因、OTは市場の機会や競合の存在といった外部環境要因です。

 たとえば、家族経営の小さな洋菓子店の近くに大手洋菓子チェーンが出店したというケースを考えます。

S:マドレーヌなどの焼菓子に地元のファンが多い
W:ショートケーキなどの生ケーキが売れ残って廃棄することが多い
O:お取り寄せのブーム
T:大手洋菓子チェーン店に客が流れた

 SWOT分析では、SをOにぶつける経営戦略を立てるのが最も有効です。このケースの場合、Sである日持ちのする焼菓子に着目し、Oであるお取り寄せブームを利用し、顧客層を地元だけでなく全国に広げ、インターネット販売を開始する経営戦略が考えられます。SをOにぶつけるほかにも、SでTを回避する、SでWを克服するなどの方法があります。

2. PPM分析

 PPM (Product Portfolio Management)分析とは、市場成長率と相対的市場占有率(シェア)の2つの基準を使用して、企業の製品やサービスを分類して経営戦略を立てる手法です。PPM分析では、製品やサービスを次の4つに分類します。

(1)金のなる木(低成長率・高シェア)

 収益力が大きく、投資が少なく済む製品です。その企業の資金源となります。ただし今後の大きな成長は期待できません。

(2)花形(高成長率・高シェア)

 収益力が大きい一方、多額の投資も必要な製品です。投資を続けて金のなる木に育成することを目標とします。

(3)問題児(高成長率・低シェア)

 収益力が小さいが、成長率が高い製品です。余剰資金を投入して花形に育成することを目指すか、整理・撤退を決断します。

(4)負け犬(低成長率・低シェア)

 収益力が小さく、成長率も低い製品です。今後の資金源として期待できないので、早期に撤退を決断します。

 PPM分析は、限られた経営資源を効率的に配分する経営戦略を立てることを目的としています。したがって、分析する際は、その企業の資金余力などを考慮する必要があります。


 このように、フレームワークは、経営戦略を立案するための有効なツールとなります。ここでご紹介した以外にも多数の種類があるので、目的に応じた手法を選んで利用しましょう。

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