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適切な経営戦略を立てるために効果的な、SWOT分析を用いた戦略分析の方法

Ryu

2014/02/09(最終更新日:2014/02/09)


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適切な経営戦略を立てるために効果的な、SWOT分析を用いた戦略分析の方法 1番目の画像
 企業が事業を展開していく上で、必ず考えなければいけないのが戦略です。これはそのプロジェクトの屋台骨の役割を果たし、どんなに良いサービスや製品だったとしても戦略部分でツメが甘いと全てうまく行きません。

 大事なことは、自社の戦略を常に分析し、その上で柔軟に適切な戦略にピボットしていくことです。ここでは、現状の戦略を分析するための最も簡単な方法をご紹介します。

SWOT分析

 経営に携わる者なら誰でも聞いたことはあるでしょう。経営戦略を決めていく際には、SWOT分析をもちいて自社の外部環境・内部環境を正しく分析することが大切です。ここではSWOTについての基本的な説明は省略し、SWOT分析を実際の分析にどのように活用していくべきかをご説明していきます。

 まず初めに覚えておきたいことは、自社の強み・弱み・機会・脅威を挙げたところで何にもならないということです。その羅列は、単なる情報理解でしか無く、戦略の分析には全く結びつきません。

 SWOT分析の弱点とは、強みVS弱み・機会VS脅威という風に単純な二項対立の形をとってしまうことと、要素を無視やりそこにカテゴライズしてしまうことです。確かに戦略を考える際の箱としては分かりやすい形ですが、戦略とはそれほど単純なものではないので、SWOTの視点のみだと戦略としてあまり現実性を持たないものになってしまいます。
 
 では、他にどのような視点を合わせて分析を行えばよいのでしょうか。

3Cの視点

 SWOT分析をする際に必要視点は、3C(自社・顧客・競合)です。SWOT分析を使う際に陥りがちなことは、上記にもあるように、SとW・OとTをそれぞれ単独で考え比較してしまうことです。

 内部環境の分析のみであるならば良いですが、戦略とは外部との関係性も見ないといけないので、これではただの情報比較に過ぎません。

SWOT分析で気をつけるべき点

 まずSWに関してですが、この時に一緒に考えたいのはCompetiter(競合)とCostomer(顧客)の視点です。まず自社の競合をリストアップし、自社のSW分析と併せて競合他社別に何パターンかのSW分析もします。競合をどこにするのかによって、自社が強みとする部分は変わってきますし、数ある弱みの中でも最も重きをおいて改善しなければいけない点も変わってきます。

 またこの際に併せて考えるべきなのが顧客です。あるサービスを提供する時、小学生対してとビジネスマンに対してでは戦略が変わってくるように、SW分析を顧客別に行うことによってターゲット別に戦略を考えることが出来ます。従って、SWの分析を使った内部環境分析の際には、競合と顧客の視点を一体的にして考える必要があるのです。

 次にOT分析に関してですが、OTは文字通り、主に外部環境における機会と脅威についての分析を行なうための指標です。市場策定や市場における脅威に対してどのような策を取るのかといった部分の戦略を考える際にはとても役立ちます。SW分析の際に使う2Cと混合しないように気を付けてください。


 ここまででなんとなく分かった方もいるも知れませんが、戦略を見直したり策定する場合に重きをおいて分析すべきであるのは「外部環境」であり、分析すべき外部環境とは、最終的には顧客・競合についてであるということです。

 戦略とは自社のS(強み)を伸ばすためのものですから、そこを間違えること無く正しい分析をした上で事業展開をして頂きたいと思います。

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