1. 「暑中見舞い」の書き方を徹底解説! マナーをおさえてクールなビジネスパーソンになろう

「暑中見舞い」の書き方を徹底解説! マナーをおさえてクールなビジネスパーソンになろう

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 季節の挨拶として相手に送る「暑中見舞い」には、送る際に気をつけるべき点がいくつかある。

 本記事では、ビジネスパーソンが知っておくべき「暑中見舞いを送る時期」「暑中見舞いを送る際のマナー」「暑中見舞いのテンプレート」について紹介していく。
目次
+ + 暑中見舞いの起源
+ + 暑中見舞いは時期を守って送ろう
+ + 暑中見舞いの書き方【基本編】
+ + 暑中見舞いの書き方【ビジネスメール編】
+ 暑中見舞い作成におすすめ「はがきデザインキット2017」

    暑中見舞いの起源

     まずはじめに、「暑中見舞いの起源」を紐解いていく。暑中見舞いがどのようにして慣習化に至ったのかを知ることで、暑中見舞いが持つ役割をより深く理解しよう。

    暑中見舞いは江戸時代から続く文化

     暑中見舞いは、一年で最も気温が暑くなる時期に、相手の健康を気にかけて送る季節の挨拶状である。暑中見舞いの起源は、江戸時代以前にまでさかのぼる。当時の人々は、1年を2期に分けて暮らしていた。それぞれの期の始まりが「正月」と「盆」である。当時は、期の始めになるとお世話になった人の家に贈答品を持って行き、挨拶回りをしていたのだ。

     明治時代に入り郵便制度が整えられたことで「はがき」が普及し、遠方に住んでいる人に対しても挨拶ができるようになった。その結果、期の始めである年賀状と同様、「お盆の時期にはがきを送り挨拶をする」という暑中見舞いの文化が根付いたのだ。

    暑中見舞いは時期を守って送ろう

     日本郵便によると、暑中見舞いを送る時期は「小暑(7月7日ごろ)」から「立秋(8月7日ごろ)」の前日までの期間が適切だとされている。

    暑中見舞いを送る時期

    • 小暑〜立秋の前日まで(2017年は7月7日〜8月6日)
     立秋の日はその年によって変わり、2017年では8月7日となっている。暑中見舞いを送る際は立秋の日にちを確認し、前日までに届くよう心がけよう。

    暑中見舞いの時期に知っておきたい節気

    • 小暑:二十四節気の一つ。毎年7月7日ごろ。小暑からだんだん暑さが増す。
    • 立秋:二十四節気の一つ。毎年8月7日ごろ。暦の上で秋が始まる日。

    立秋以降は「残暑見舞い」を送る

     立秋以降は暑中見舞いを送るのに適した時期であるとはいえない。上記で述べたように、暑中見舞いを送る際は適切な時期に送ることが大切だ。そのため、立秋以降は、暑中見舞いではなく「残暑見舞い」として挨拶をするのが適切である。暑中見舞いに対する返事が立秋以降になってしまう場合も、残暑見舞いとして送るといいだろう。

     また、残暑見舞いを送る期間は立秋から8月末までとされているため、暑中見舞いと同様に送る時期には注意が必要だ。

    残暑見舞いの時期

    • 立秋から8月末まで(2017年は、8月7日~8月末まで)

    暑中見舞いの書き方【基本編】

     下記では、「暑中見舞いの構成」や「返信の書き方」、「手書きで一言を添えるときに使える文例」を紹介する。

    暑中見舞いを書く際は「記載すべき要素」を確認すること

     暑中見舞いを書くときに押さえるべきポイントは以下の5つだ。

    暑中見舞いを構成する5つの要素

    • 挨拶文
    • 相手の安否を気遣う
    • 自分の近況を報告
    • 相手の健康を願う
    • 暑中見舞いを送った年
     暑中見舞いの挨拶文は、頭語を付けずに「暑中お見舞い申し上げます」と一言だけ書けばいい。手紙のように「拝啓」と頭語をつけたり、時候の挨拶で書き始めたりする必要はない。 

     相手の安否を気遣う文章は、夏の暑さで相手が体調を崩していないかを気にかけて書こう。

    相手の安否を気遣う表現の文例

    • 炎暑ことのほかきびしい中、皆様お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか
    • 真夏日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか
    • 今年は冷夏といわれ、いま一つカラッとしない天気が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか
     自分の近況を報告する文章は「毎日元気に過ごしております」などと、自分は暑さに挫けず元気に過ごしていることを相手に伝えよう。

     転職や引っ越し、出産などの祝い事などがあれば、暑中見舞いで報告してもいい

    自分の近況を報告する表現の文例

    • おかげさまで、家族一同、暑さに負けずに元気に過ごしております
    • おかげさまで、私の方はつつがなく過ごしております
    • 入社してから3ヶ月が経ち、社会人としての実感が湧いてきました
    • 涼風が立つ前に、一度お伺いしたいと存じております
    • 今年の春に引っ越しをしました。お暇があれば是非いらしてください
     相手の健康を願う文章は「くれぐれもご自愛ください」など、暑さで体調を崩さないように用心してほしいという思いを込めよう

    相手の健康を願う表現の文例

    • 暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛下さい
    • 厳しい暑さが続きますので、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください
    • 健やかな日々をお過ごしになりますようお祈り申し上げます
     最後に、暑中見舞いを送った年を「平成〇〇年 盛夏」と記そう。残暑見舞いの場合は、「平成〇〇年 晩夏」と書くといいだろう。
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    基本的な文言の暑中見舞い(縦書き)

    暑中見舞いの返事を書く際に気をつけるべきポイント

     暑中見舞いの返事を書く際は、返事を書く時期を必ず確認しよう。立秋までに返事が届くのであれば「暑中見舞い」として返事を送る

     暑中見舞いをもらった時期が遅かったなど、相手への返事が立秋以降になる場合は、「残暑見舞い」として返事を送ろう

     暑中見舞いを送ってくれたことに対する感謝の言葉は、返事を送る際の必須事項だ。挨拶文のすぐ後に、「暑中のお見舞いをいただき、誠にありがとうございます」とお礼を書こう。
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    基本的な文言の暑中見舞いの返事(横書き)

     そのほかの注意事項は、自分から暑中見舞いを送るときと同様である。

    直筆の一言であなたの印象が変わる! 暑中見舞いに心を込めよう

     暑中見舞いは、基本的な文言とデザインをはがきにプリントして作るのが一般的だ。上記に加えて自分の心を込めた個性的な一言を書き添えれば、暑中見舞いを受け取る人に印象を強く残すことができるだろう。

     もし直筆の一言を記載する場合は、送る相手によって適切な内容を選ぶことを心がけよう。下記では、誰にでも送ることができる丁寧な一言を「まじめ系」、ユニークな印象を与える一言を「なごみ系」に分けて紹介していく。

    暑中見舞いに添えたい「まじめ系」の一言 

    • 今年はとりわけ厳しい猛暑。くれぐれもご自愛ください
    • 暑さ厳しき折、○○様始め、社中皆様の御健康をお祈り申し上げます
    • おかわりありませんか? 涼風の立つ前に、一度おうかがいしたいと存じております
    • 御身、くれぐれも御大切に
     取引を始めて日が浅い人や上司・先生などに暑中見舞いを送るときは、書き添える一言を「まじめ系」にしよう。目上の相手や程度の距離感がある相手に対しては、「節度を保った一言」を添えるのががおすすめだ。

     まじめ系は堅めの言葉選びとなっているため、はがきに印刷される文言とかぶらないように気をつけよう。

    暑中見舞いに添えたい「なごみ系」の一言

    • 暑気払いに、ひさしぶりに一杯いかがですか? お声をかけていただければ、いつでも参上いたします
    • 相変わらず汗だくになりながら外回りをする毎日ですが、近々、この暑苦しさがにじんだ顔をお見せしに伺おうかと思っています
     長い付き合いがある人に暑中見舞いを送るときは、書き添える一言を「なごみ系」にしよう。なじみのある人には「一工夫ある言葉」を書き添えて、ユニークな暑中見舞いを送りたい。

    より丁寧な表現は「暑中お伺い申し上げます」

     暑中見舞いは、「暑中お見舞い申し上げます」という挨拶文から書き始めることが一般的だ。しかし、「見舞う」という言葉は、見舞う方が優位に立つときに使う言葉だ。

     細かいことかも知れないが、上司や目上の人に暑中見舞いを送るときは言葉遣いに気をつけよう。より丁寧な暑中見舞いにする際には、「暑中お伺い申し上げます」と書くといいだろう。
     「見舞う」と「伺う」という言葉を使い分けられれば、「マナーを隅々まで理解できている人」という印象を相手に与えることができるだろう。細かい点への気遣いは、暑中見舞いに限らずビジネスパーソンとして備えておきたいスキルである。

    暑中見舞いの書き方【ビジネスメール編】

     ここまでは「はがき」を想定した暑中見舞いのマナーを紹介してきたが、ビジネスシーンではメールによる暑中見舞いも行われる。取引先への夏の挨拶に加えて、夏季休業期間のアナウンスなどを暑中見舞いで行う会社もある。

     メールによる暑中見舞いは、はがきで送る暑中見舞いと異なる点があるので注意が必要だ。

    ビジネスメールの暑中見舞いでは「会社同士のつながり」を大事にする

     ビジネスメールで暑中見舞いを送るときのポイントは、会社同士のつながりに対して感謝を伝えることだ。その他の点は基本的な暑中見舞いの書き方と同じである。

    暑中見舞いメールの構成要素

    • 挨拶文
    • 相手の安否を気遣う
    • 自社との取引の感謝を示す
    • 今後も良好な関係を続けることをお願いする
    • 相手の無事を祈る
     ビジネスメールのマナーを押さえた上で暑中見舞いメールを作成しよう。取引のある会社に感謝と今後の付き合いをお願いすることがポイントだ。

    ビジネスメールの暑中見舞い【基本テンプレート】

    • 【件名】U-NOTEの山田より暑中お伺い申し上げます
      ____________________________
      株式会社〇〇
      営業部 部長
      ○○様

      暑中お伺い申し上げます。

      毎日暑い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

      先日はお忙しい中、お時間を頂戴しましてありがとうございました。
      お陰さまで弊社は今月に入り、順調に業績をあげております。
      貴社の支援があってのこと、ありがたく感謝しております。

      今後共お引き立てのほどをどうぞよろしくお願いいたします。

      また改めてご挨拶にお伺いいたします。
      暑さ厳しき折柄、皆様どうぞご自愛下さい。

      平成29年 盛夏
      …………………
      株式会社U-NOTE ○○部
      山田太郎

      株式会社U-NOTE
      東京都○区○○ ◇丁目◇番
      TEL:03-XXXX-XXXX
      FAX:03-XXXX-XXXX
      TEL:090-XXXX-XXXX
      E-mail:abc@u-note.xxx
      ……………………
      暑中見舞いに夏季休業のアナウンスを加えるときは、以下のように文章を書こう。

    ビジネスメールの暑中見舞い【夏季休業のアナウンス】

    • 【件名】U-NOTEの山田より暑中お伺い申し上げます
      ____________________________
      株式会社○○
      営業部 部長
      ○○様

      暑中お伺い申し上げます。

      平素は格別の ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
      炎暑ことのほか厳しい中、いかがお過ごしでしょうか。
      貴社の皆様のご健勝をお祈りしております。

      誠に勝手ながら、弊社は夏期休暇のため以下の通り休業させていただきます。
      ご了承いただければと存じます。

      夏季休業期間
      8月15日~8月18日の3日間

      今後共お引き立てのほどをどうぞよろしくお願いいたします。

      平成29年 盛夏
      …………………
      株式会社U-NOTE ○○部
      山田太郎

      株式会社U-NOTE
      東京都○区○○ ◇丁目◇番
      TEL:03-XXXX-XXXX
      FAX:03-XXXX-XXXX
      TEL:090-XXXX-XXXX
      E-mail:abc@u-note.xxx
      ……………………

    暑中見舞い返信メールのテンプレート

     暑中見舞いがメールで送られてきた際は、可能な限り速やかに返信することを心がけよう。

     暑中見舞いへの返信メールの書き方は、自分から暑中見舞いを送るときとほぼ変わらない。ただし、挨拶文の次に「暑中見舞いを送ってもらったことに対する感謝の1文」を書く必要がある。

    暑中見舞いメールへの返信

    • 【件名】U-NOTEの山田より暑中お見舞い申し上げます
      ___________________________
      株式会社〇〇
      営業部
      ○○様

      暑中お見舞い申し上げます

      ◯○様、ご丁寧に暑中見舞いをお送り頂きまして、誠にありがとうございます。
      お心遣いには日頃より深く感謝いたしております。

      これからきびしい炎暑の日々が続きますが、
      ○○様におかれましても、どうぞお体大切にお元気にてお過ごしください。
      また、変わらぬご愛顧・お付合いのほど宜しくお願い申し上げます。

      …………………
      株式会社U-NOTE ○○部
      山田太郎

      株式会社U-NOTE
      東京都○区○○ ◇丁目◇番
      TEL:03-XXXX-XXXX
      FAX:03-XXXX-XXXX
      TEL:090-XXXX-XXXX
      E-mail:abc@u-note.xxx
      ……………………

    暑中見舞い作成におすすめ「はがきデザインキット2017」

     本来は手書きで書くことが望ましい暑中見舞い。しかし、ビジネスの都合上「一通一通手書きをする時間がない」ということもあるだろう。仕事が忙しいビジネスパーソンは、時間をかけずに暑中見舞いを作成したいところだ。

     そんなビジネスパーソンにおすすめのソフトが、日本郵便が毎年発表している「はがきデザインキット」である。

    はがきデザインキットは直感的な操作で、誰でも簡単に、楽しくはがきがつくれる無料のサービスです。イラストや写真などが簡単に取り込めるなど、素敵なはがきをデザインすることができます。
    またインストール版では、はがきを送りたい相手の住所を登録してあて名をレイアウトしたり、印刷したりできる便利な機能もあります。

    出典:はがきデザインキット2017 | ゆうびん.jp

     この記事に掲載している暑中見舞いのはがきは、「はがきデザインキット2017」を使用し5分程度で完成させた。完成した暑中見舞いは、プリントアウトして使うことができる。

     この他にも、自分でデザインを作成する機能や、はがきの印刷・投函を郵便局におまかせできるサービスもある。郵便局に印刷と投函を依頼する場合は、ハガキ代・印刷代として1枚につき78円の費用がかかる。しかし、時間がないビジネスパーソンにはうれしいサービスだろう。

     また、暑中見舞い以外にも、残暑見舞い、年賀状、結婚祝いなどのテンプレートが幅広く用意されている。これを機に、さまざまなビジネスシーンで活用してみてはいかがだろうか。


     以上、暑中見舞いを送る時期やマナーについて紹介してきた。記事内でも触れたように、ビジネスシーンにおける暑中見舞いはメールでのやりとりが多い。しかし、普段メールで済ませてしまう人も、今年はあえてはがきで暑中見舞いを送ってみてはいかがだろうか。気持ちを込めた一筆を加えて、日頃の感謝を伝えよう。

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