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取引先の人や関係者の通夜に行くときに気をつけるべきマナー

藍原優

2014/02/06(最終更新日:2014/02/06)


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取引先の人や関係者の通夜に行くときに気をつけるべきマナー 1番目の画像
 不祝儀の行事はマナーがもっとも重視されるシーンと言っていいでしょう。特に故人が仕事上の取引先である場合、仕事関係の人も多数参列されるわけですから、マナー違反はその後の仕事にマイナスの影響を与えかねません。

通夜にふさわしい服装

 これは常識だと思いますが、告別式とちがい通夜は黒の喪服でなくてもかまいません。通夜は「突然」というのが前提ですから、普段会社で着ている服装でかまわないわけです。黒の喪服でも、もちろん問題はありません。ただ、男性の場合はどんな服装であれ、黒のネクタイをするのがマナー。女性は喪章をつけるのが、本来です。 
 
 注意しなければならないのが、服の色。あまりに明るい色や派手なデザインのものは、当然、場になじみません。ですから、ふだんそういうタイプの服を着る機会の多い人は、会社のロッカーに紺やダークグレーのジャケットやスーツを念の為に用意しておくといいでしょう。

受付と焼香の仕方

 会場に着いたら、まず受付をすませます。係りの人にお香典を渡し、芳名録に記帳します。このとき、香典袋をスーツの内ポケットから無造作に出したり、むき出しで持って行くのではなく、「袱紗(ふくさ)」に包んで行くとより丁寧です。日本人は古来より、金品を「ナマ」や「むき出し」で相手に渡すことを嫌いました。お金の入った袋を、さらに袱紗で包んだのです。今は祝儀、不祝儀の2つのシーンで使える袱紗がありますので、それを1枚用意することをおすすめします。

 受付を済ませたら、祭壇へ。順番を待って焼香ということになります。まず、御遺族席に一礼。喪主や御遺族のお顔をきちんと見つめて、頭を垂れます。そして、焼香台の前に立ち、遺影に一礼。焼香の回数がよく問題になりますが、「これが決まり」というマナーはありません。というのも、仏式の場合宗派によって回数がちがったりするからです。 

 むしろその場の状況、空気を読んで、混み合っているときには1回か2回、そうでないときは3回というように、自分で回数を決めるほうがいいでしょう。

「通夜ぶるまい」のマナー

 通夜の焼香客には「通夜ぶるまい」の席がもうけられるのがふつうです。多くはお寿司と飲み物を用意されます。係りの人から「どうぞ、召し上がっていらしてください」と言われたら、断らないのがマナー。これは間違いやすいルールです。 
 「いえ、けっこうです」と遠慮するのは、むしろマナー違反なのです。 御遺族が用意してくださった席なのですから、たとえ忙しいときでも、少しでも御馳走になるのが、そのお気持ちに応えることになります。取引先の通夜では、先方の会社の方が通夜ぶるまいの接待をすることが多いですから、たとえ10分でもその席に加わるようにしてください。 

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