1. まずは基本を押さえる!ビジネスシーンでの席順のマナー

まずは基本を押さえる!ビジネスシーンでの席順のマナー


 全てのビジネスマナーには、相手に対する敬意が込められています。ビジネスにおける席順のマナーも同様に、お客様や目上の人に対するもてなしの心を表すものです。友人関係や親しい間柄であれば「たかが席順」と思いがちですが、ビジネスシーンでは席順のマナーを馬鹿にはできません。特に日本人は席順にこだわる傾向があるため、席順のマナーが守れていなければ、あなたの信用・ひいてはあなたの会社の信用を落とすことにもなりかねません。今一度、ビジネスシーンでの席順マナーを確認していきましょう。

1. 席順マナーの必須知識「上座・下座」とは? 

 お客様や目上の人を応接室や会議室などに案内する場合、上座に案内します。この「上座」とは、部屋の中で最も良い席で、出入口から最も遠い奥の席を意味します。上座は、部屋の中で最も安全な場所に位置し、人の出入りがなく落ち着いて座れる席であるため、お客様や目上の人に心地よく過ごしていただくという、もてなしの意を表しています。
 
 一方、出入口から最も近い席を「下座」と言い、お客様を迎える側の社内の人間、もしくは目下の人が座ります。下座は、出入口から近いため、お茶を運んだり、緊急の連絡時には誰かが入ってくる可能性があるなど、人の出入りが激しい場所です。このため、くつろぐには不適な席とされています。

2. 上座・下座の原則と例外

 原則としては、先述のとおり、上座はお客様や目上の人、下座はお客様を迎える自社の人間や目下の人が座ります。応接室であれば、出入口から最も遠い席で、かつ肘掛と背もたれ付きの長椅子が、最も格上の人が座る場所です。椅子(ソファ)にも格付けがあります。格の高い順から、肘掛と背もたれ付きの長椅子、肘掛と背もたれ付きの1人用椅子、背もたれ付きの1人用椅子、肘掛・背もたれが共にない1人用椅子です。
 
 また和室の場合は、床の間に近い場所が上座となります。さらに会議室の場合は、議長席を中心に、議長席に近く、出入口から遠い席が上座となります。ただし、部屋の間取りによっては例外があります。眺めのよい風景が出入口に近い席から良く見える場合、お客様に景色を楽しんでいただくため、一般的には下座とされる場所を、上座と見立てて、お客様を案内することがあります。
 
 この場合、お客様を案内する際には、「本来ならば奥の席にご案内すべきところですが、こちらの席は良い景色がご覧になれます」といったように、マナーをわきまえてはいるものの、景色を楽しんでいただくために、敢えて通常の上座に案内しなかったことを一言添えるとよいでしょう。

3. タクシー・エレベーターの上座・下座 

 タクシーは、最も安全とされる運転手席の後ろの席が上座で、料金支払等を担当する運転手席の左横の席が下座です。後部座席(3人掛け)については、運転手席の後ろが最も格上、中央部が格下の席です。エレベーターは、案内する側の人間が立つ場所である、操作ボタンの前の位置が下座です。下座の後ろの場所が、上座にあたります。


 
 いかがでしょうか?上座・下座の基本原則を守っていれば、通常マナー違反にはなりませんが、臨機応変な態度を取るべき場合もあります。基本マナーはしっかり押さえつつ、お客様や目上の方の状況に応じて、臨機応変に対応しましょう。ビジネスシーンでの席順のマナーにおいて最も大切な心掛けは、「相手に対する敬意ともてなし」なのです。

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