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「仕事」をテーマにした場合のプレゼンテクニック3箇条

Shingo Hirono

2014/02/04(最終更新日:2014/02/04)


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「仕事」をテーマにした場合のプレゼンテクニック3箇条 1番目の画像
 あらゆるプレゼンには話術に関するテクニックが必要になります。ここでは細かいレトリックではなく、とくに仕事をテーマにした場合の基本的テクニックを紹介しましょう。いずれも、聴き手をひきつけ、理解度を高め、最終的に「魅力的なプレゼンだった」という評価を得るためのテクニックです。あくまで「基本」ですから、これを参考にした上でオンリーワンのプレゼンを構成することをおすすめします。

「つかみ」はタイムリーな話題で 

 プレゼンで大切なのは、導入部です。いくら内容が豊かであっても、最初のいわゆる「つかみ」がうまく行かなければ、聴衆の耳をとらえることはできません。下手なプレゼンに共通しているのは、陳腐な前置きが長く、その段階で聴き手に「つまらない」と感じさせてしまうことです。
 
 その失敗をしないためにも、導入部が大切。「プレゼンの成否の7割は最初の5分で決まる」と言っていいでしょう。そこでおすすめしたいのが、タイムリーな話題から入るという方法です。たとえば今なら、小保方晴子さんの新細胞発見の話題を、冒頭に紹介するのです。「そうはいっても、自分の仕事と科学は縁がないし」と考えてはいけません。人間が行う仕事である以上、必ずどこかにテーマとの共通点、参考にすべき点があるはず。それを見つけて導入部にすれば、多くの聴き手が耳を傾けるにちがいないのです。

名言・金言の使い方 

 プレゼンの中で偉人の名言や金言を使うことはよくあるでしょう。たしかに話をわかりやすく、かつ印象的にする方法です。ただし、より効果的にするためには、テクニックが必要になります。仕事をテーマにしたプレゼンの場合、実業家や政治家、戦国武将の名言を利用しようと考える人が多いのではないでしょうか。しかし、それらの歴史上の人物を引き合いに出しても、大きな効果は期待できません。あまりに常識的すぎるからです。それよりも、芸術家やスポーツ選手、芸能人など、テーマとは一見関係のなさそうな人物の言葉を使ったほうが、ずっと効果的です。聴き手に「おや?」と思わせる。これが上手なプレゼンのテクニックなのです。

比喩のグレードがプレゼンのグレードを左右する 

 比喩はあらゆるプレゼンに欠かせないレトリックです。比喩をまったく使わない話法は、まずないと言っていいかもしれません。それだけに、どんな比喩を使うかによって、プレゼンのグレードが決まってくるのです。たとえば「仕事上のチームワーク」をテーマにしたとします。その時に一番ありがちなのが、野球やサッカーなどのスポーツにたとえるやり方。これは効果がないだけでなく、時としてマイナスの印象すら与えかねません。特に自分が好きなスポーツを喩えに出して、それを熱く語ったりすると、「ただの自己満足」という印象になってしまいます。
 
 ですから、そういう時には、より社会性のあるプロジェクト、たとえば大災害の復興活動や前回の東京オリンピックの時のプロジェクトを勉強して、それを比喩として使うのです。これは前々項の「タイムリーな話題」をも加味した、高度なテクニックと言えるでしょう。

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