1. この敬語の違いは? 「了解しました」「承知しました」「了承しました」「かしこまりました」

この敬語の違いは? 「了解しました」「承知しました」「了承しました」「かしこまりました」

出典:www.manners.nl
 取引先・顧客との電話や営業での打ち合わせ、上司と部下との会話などのビジネス上で、「分かりました」という意味合いで使われる言葉に「了解しました」「承知しました」「了承しました」「かしこまりました」などがある。

 皆さんは、それら敬語の意味と敬語の使い分け方を理解できているだろうか? 営業や上司との会話のいざという時に、「どれを使ったらいいのだろう?」と悩んでしまうことはないだろうか。さらに言えば、「了解しました」「承知しました」の違いだけでなく、「了解」と「了解です」と「了解しました」などの細かい違いもあって、困るところもある。

 ここでは、ビジネスシーンで必ずと言っていいほど出てくる敬語、「了解しました」「承知しました」「了承しました」「かしこまりました」の違いと、ビジネスシーンでのそれらの敬語の使い分け方をお伝えしていきたいと思う。

これでビジネス敬語はばっちり! 了解と承知と了承の違い

1.みんな使うけど、目上に使うとダメとされている敬語「了解しました」

 よく使いがちな「了解しました」は、同僚もしくは目下に対して使う言葉だ。「了承」という言葉のそもそもの意味は、事情を思いやって納得すること。理解すること。のみこむこと。また無線などの通信で、通信内容を受け取ったことを表す語でもある。

 「了解しました」というのは、「了解」に「しました」をつけることで丁寧語になるが、尊敬語ではないため、お客様・顧客や目上の上司に対して使うのは失礼にあたるとされる。

 「了解しました」でも微妙なので、もちろん「了解」や「了解です」は、NG! 「了承いたしました」は、「いたす」という表現をつかているが、あまり使うべきではないだろう。まだ「分かりました」のほうが柔らかい表現である。

2.ビジネス研修で推奨される敬語「承知しました」

 まず、「承知」という言葉の意味は、事情などを知ること。また、知っていること。わかっていること、承諾することである。「無理を—でお願いする」「君の言うことなど百も—だ」「事の経緯を—しておきたい」などと使う。

 「承知しました」は尊敬語になるため、大切な取引先・お客様や目上の上司に対して使うのに適切と言える。ビジネスシーンでも使う頻度は大変多いため、覚えておこう。

 ビジネスマナー研修では、「承知しました」を使うように指導されているという。なお、「承知いたしました」という言葉でも間違いではないが、回りくどいため、「承知しました」でいいだろう。

3.丁寧そうだけど、実は目上に使ってはいけない「了承しました」

 「了承しました」は、何かを「承諾」したときに使う。意味としては、相手の申し出や事情などを納得して承知することである。

 「それでいいですよ」という意味合いになりますので、目上の上司が目下の部下に使うのが正しい使い方となる。または、発注者(クライアント)が受注者(請負)に対して使う言葉なのだ。これは、「聞いてあげるよ」という上から目線のニュアンスが含まれるため、お客様や目上の人に使ってはいけないの。

 この場合、お客様へは「承りました」を使い、目上の人へは、「承知しました」が正しい使い方である。

4.命令を承るわけではないが、近い言い回しの「かしこまりました」

 「かしこまりました」は、「承知しました」と同様、お客様や目上の人に使える。

 上述した「承知しました」は、目上の上司や取引先の人からの命令などを承る意味合いで使われるが、この「かしこまりました」は相手から受けた情報を理解して受けるといった意味合いで使用される。これら2つの言い回しは似たような意味だが、相手から受けた情報によって使い分けが生じてくるのだ。

 まとめると覚えておくべきは、「かしこまりました」と「承知しました(承りました)」。上記のように、「かしこまりました」「承知しました(承りました)」は、目上の人やお客様に対して使える言葉となる。この2つは、ビジネスシーンにおいても非常によく使われるため、覚えておこう。

「了承しました」ではなく「承知しました(承りました)」、また「かしこまりました」の使用例

「了承しました」と「承知しました」の違いがわかる使用例

× 打ち合わせの件、了解しました。
○ 打ち合わせの件、承知しました。

「了承しました」と「かしこまりました」の違いがわかる使用例

×(上司に対して)鈴木様(お客様)への連絡の件、了解しました
○(上司に対して)鈴木様(お客様)への連絡の件、かしこまりました

「了承しました」と「承りました」の違いがわかる使用例

×(お客様に対して)ご依頼いただきました○○の件、了承いたしました。
○(お客様に対して)ご依頼いただきました○○の件、承りました。

 「かしこまりました」「承知しました」の違いは、使用例を見ると少しわかるだろう。普段使う敬語として、「かしこまりました」「承知しました」の2つの違いを覚えておけば、ビジネスシーンでの使い分けとしては問題ない。

 再度「かしこまりました」「承知しました(承りました)」の違いを確認すると、下記である。

「承知しました」は「目上の人の命令などをうけたまわる」という意味。

「かしこまりました」は、「理解して受ける」という意味。


 上記のニュアンスの違いを覚えておくと、普段からより敬語を使い分けやすくなると思う。

 社会人になると、まず初めに身につけなければいけないマナーが正しいビジネスシーンでの敬語での言葉遣い。しかし、日本語の敬語は難しいものだ。ビジネス面での正しい言葉遣いをしっかりと身に付けるためにも、普段から常に意識していくことが大切だ。

 これであなたはもう、「了解しました」「承知しました」「了承しました」「かしこまりました」の違いに悩まされることはないだろう!

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