1. 【敬語の意味・違い】承知しました/了解しました/かしこまりました/了承しました

【敬語の意味・違い】承知しました/了解しました/かしこまりました/了承しました

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承知しました・了解いたしました・かしこまりました・了承しましたの違いとは?

 「わかりました」の意味合いで使う「承知しました・了解しました・了承しました・かしこまりました」。 

 これらの敬語の意味について、失礼がないようにビジネスシーンでの使い分けを解説していきたい。

 承知しました・了解しました・了承しました・かしこまりました、それぞれの敬語の意味を正しく理解しよう。

目次
+ + 【ビジネス敬語:了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】①「了解しました」
+ + 【ビジネス敬語:了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】②「承知しました(承りました)」
+ + 【ビジネス敬語:了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】③「了承しました」
+ + 【ビジネス敬語:了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】④「かしこまりました」
+ + 「了解、承知、了承、かしこまりました」最もビジネスシーンに適切な敬語とは?
+ + 「承知しました(承りました)」「かしこまりました」の使用例

【ビジネス敬語:了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】①「了解しました」

本記事のまとめ

  • ビジネスシーンでは「承知しました」「かしこまりました」が最適
  • 「了解しました」「了解いたしました」は上司、取引先、お客様相手には使わないほうが無難
  • 「了承しました」は部下に対して使う

【了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】目上の人に使うべきではない敬語「了解しました」

 「事情を思いやって納得すること」「理解すること」「のみこむこと」という意味の「了解」。“わかりました”という意味でビジネスシーンで用いられることが多い。

 ビジネスでもプライベートでもよく耳にする言葉だが、「了解しました」「了解いたしました」は、同僚もしくは目下に対して使う言葉とされることがある。

 混乱させてしまうかもしれないが、厳密にいうと「~いたす」が付いた「了解いたしました」は、目上の人に対しても失礼な言葉ではない。

 「了解しました」は「分かりました」と同義であり、「~いたしました」と付けることで充分に敬語として使える。

【了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】「了解しました」を目上の人に使わないほうがいい理由

 文法上は特に失礼ではない「了解いたしました」を、目上の人や取引先相手に使わないほうがいい理由は、要らぬ軋轢(あつれき)を避けるリスクヘッジのためである。

 重ねて説明するが、「了解いたしました」自体は本来、目上・目下にも使えるフラットな表現である。

 しかし、2000年代後半からビジネスマナー書やビジネスメールの指南書において「了解いたしましたは、目上の人、取引先相手に使うのは不適切」という記述が現れ始めた。

 理由としては、「敬意が感じられない」「軍隊・警察のようだ」「ぶっきらぼうに感じられる」などが挙げられているが、その由来は判然としていない。

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厳密には「了解いたしました」は失礼ではない表現である

 これらのビジネスマナー書やビジネスメールの指南書によって、一定数のビジネスパーソンが「了解=目上の人、取引先相手に使うのは不適切」と認識しているのが現状だ。

 一定数の人が「了解=目上の人、取引先相手に使うのは不適切」と認識している以上、「了解」という言葉を含む「了解しました」「了解です」「了解いたしました」は、目上の相手や取引先での使用は避けたほうが無難なのである。

 「了解いたしました」は丁寧な言葉ではあるが、目上の人や取引先相手に話す際には「了解」を含む言葉の使用は控えたほうが、無用な心配をせずに済むだろう。

「了解いたしました」を目上の人に使わないほうがいい理由

  • 「了解いたしました」は、目上相手に対して失礼な言葉ではない
  • 目上の人・取引先相手と話す際は、「了解」を含む言葉の使用は控えるほうが無難
  • ビジネスマナー書・ビジネスメールの指南書によって、一定数の人が「了解=目上の人、取引先相手に使うのは不適切」と認識

「了解しました」はNGで「了解いたしました」はOK?

 「“了解しました”はダメだけど、“了解いたしました”ならば上司に使っても問題ない」という意見もある。しかし、ビジネスマナーにおいて最も重要なことは「相手がどう受け止めるか」ということである。

 問題のない表現を誤用扱いされるのは、歯がゆい思いがあるかもしれない。

 それでも、国語的に適切か不適切かを気にするかより、まずは「了解=同僚や目下の人に向けた言葉」と認識する人が社会にいることを念頭に置いて言葉を選んでほしい。

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ビジネスコミュニケーションはリスクヘッジが大事

 ただし、自分に対して「了解しました」「了解いたしました」が使われたからといって、後輩を怒ったり取引先の評価を下げたりするのは、賢い行動ではない。

 繰り返しになるが、「了解」を含む表現が失礼とされたのは近年の怪現象であり、本来は「了解=同僚や目下の人に向けた言葉」ではないのだ。まずは自分が他人に強要しないことが、過剰なビジネスマナーを変える第一歩である。

 どうしても同僚や部下に注意する必要がある場合は、「間違いではないけど、不必要なリスクは避けたほうがいいよ」といった言い方が望ましいだろう。

「了解しました」の意味、敬語の種類、使用シーン

  • 【“了解”の意味】事情を思いやって納得すること、理解すること、のみこむこと
  • 【敬語の種類】丁寧語(聞き手に対して丁寧に話す言葉)
  • 【適切な相手】同僚、目下の人
  • 【不適切な相手】上司、取引先などの目上の人には使わない方が無難

【ビジネス敬語:了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】②「承知しました(承りました)」

【了解/承知/了承/かしこまりましたの違い②】ビジネス研修で推奨される敬語「承知しました(承りました)」

 「事情などを知ること、また、知っていること」「わかっていること、承諾すること」という意味の「承知」。

 「承知」という言葉の使い方としては以下のようなものが挙げられる。

■「承知」の使用例

・無理を承知でお願いする
・君の言うことなど百も承知だ
・事の経緯を承知しておきたい

ビジネスシーンでは「了解いたしました」より「承知しました(承りました)」が適切

 上記のような使い方をする「承知」だが、「了解しました」に代わり、ビジネスシーンでは「承知しました(承りました)」を使うことが無難である

 「承知しました(承りました)」は謙譲語であるため、取引先や目上の上司に対して敬語として使える言葉だ。

 ビジネスシーンにおいて使う頻度が多い「承知しました(承りました)」は、依頼を受けたり、話を理解したという旨を相手に伝えたりするときに用いる。

 上司に仕事の指示を受けた後などに「承知しました(承りました)」と自然に言葉に出るのが望ましいだろう。

 上記で示した理由から、ビジネスマナー研修では「“了解”ではなく“承知しました(承りました)”を使うように」と指導されることが一般的だ。

 似たような言葉である「承りました」もビジネスシーンで用いるのに適している。「了解いたしました」ではなく、「承知しました(承りました)」のほうがベターということを覚えておこう。

「承知しました」の意味、敬語の種類、使用シーン

  • 【“承知”の意味】事情などを知ること、また、知っていること。わかっていること、承諾すること
  • 【敬語の種類】謙譲語(自分がへりくだり、相手を立てるときに使う言葉)
  • 【適切な相手】上司、取引先など目上の人

【ビジネス敬語:了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】③「了承しました」

了解/承知/了承/かしこまりましたの違い③:丁寧そうだが、目上に使うべきではない「了承しました」

 「相手の申し出や事情などを納得して承知すること」という意味の「了承」。

 ビジネスシーンで耳にする「了承しました」は、何かを「承諾」したときに使う言葉だ。

 「了承しました」は「それでいいですよ」という意味合いになるため、目上の人が部下などに対して使うのが適切であろう。お客様や目上の人、上司などに対して使う言葉としては不適切だ。

 相手の発言に納得して承知する場合、お客様へは「かしこまりました」を使い、目上の人や上司に対しては「承知しました(承りました)」を使うのが、無難な対応である。

 なお、「了解いたしました」と同様に、了承に「~いたす」を付けて「了承いたしました」としても謙譲語としては充分である。しかし、「了解」の項目で述べたように、不適切に感じる人が一定数いることを踏まえて言葉を選びたい。

「了承しました」の意味、敬語の種類、使用シーン

  • 【“了承”の意味】相手の申し出や事情などを納得して承知すること
  • 【敬語の種類】丁寧語
  • 【適切な相手】部下などの目下の人
  • 【不適切な相手】上司、取引先などの目上の人

【ビジネス敬語:了解、承知、了承、かしこまりましたの違い】④「かしこまりました」

了解/承知/了承/かしこまりましたの違い④:「承知しました」より丁寧な「かしこまりました」

 「承知しました」と同様に、お客様や目上の人、上司などの依頼や指示に「わかりました」と返事するときに用いる敬語「かしこまりました」。

 相手の話や情報を理解したといった意味合いで使用される「承知しました」。

 一方で「かしこまりました」は、お客様や目上の人、上司からの依頼や命令などを承る意味合いで使われる。

 似たような意味の2つの言葉だが、状況によって使い分けが生じてくる。

「かしこまりました」の意味、敬語の種類、使用シーン

  • 【“かしこまる”の意味】目上の人の言葉をつつしんで承る。依頼や指示などを承諾する
  • 【敬語の種類】謙譲語
  • 【適切な相手】上司、取引先などの目上の人

「了解、承知、了承、かしこまりました」最もビジネスシーンに適切な敬語とは?

ビジネスシーンに適しているのは「かしこまりました」「承知しました(承りました)」

 上述した敬語の意味の違いをまとめると、ビジネスシーンでの活用に適切なのは「かしこまりました」「承知しました(承りました)」である。

 上記のように、「かしこまりました」「承知しました(承りました)」は、お客様や目上の人、上司に対して使える言葉となる。

 この2つはビジネスシーンにおいて非常によく使われるため、覚えておこう。

「承知しました(承りました)」「かしこまりました」の使用例

【了解/承知の違い】「了解しました」と「承知しました」の違いがわかる使用例

△:打ち合わせの件、了解いたしました。
○:打ち合わせの件、承知しました。

【了解/かしこまりましたの違い】「了解しました」と「かしこまりました」の違いがわかる使用例

△:(上司に対して)鈴木様(お客様)への連絡の件、了解いたしました
○:(上司に対して)鈴木様(お客様)への連絡の件、かしこまりました

【了承/承りましたの違い】「了承しました」と「承りました」の違いがわかる使用例

×:(お客様に対して)ご依頼いただきました○○の件、了承しました。
○:(お客様に対して)ご依頼いただきました○○の件、承りました。

 「承知しました」「かしこまりました」「承りました」については、例文にある通り「相手」を基準にして考えると使い分けがしやすくなる。

 「了解いたしました」は不適切ではないが、上述のとおり、リスクを避ける点で使わないほうがベターではある。

「かしこまりました」と「承知しました(承りました)」の違い

  • 承知しました:「理解して受ける」という意味
  • かしこまりました:「目上の人の命令を承る」という意味

 普段使用する言葉としては、「かしこまりました」「承知しました」の2つの違いを覚えておけば、ビジネスシーンでの使い分けとしては問題ないだろう。

 社会人になり、まず初めに身につけなければいけないマナーである「ビジネスシーンにおける正しい敬語・言葉遣い」。ビジネスシーンでの正しい言葉遣いをしっかりと身に付けるためにも、普段から常に意識していくことが大切である。

 本記事を参考にして「了解いたしました」「承知しました」「了承しました」「かしこまりました」の違いを理解し、適切なビジネスマナーを備えたビジネスパーソンを目指そう。

参考文献

◆髙橋圭子・東泉裕子・佐藤万里(2018)「『了解』は使わないように」「了解です!」=国立国語研究所・言語資源活用ワークショップ2018発表論文集

◆山田貞雄(2012)「了解しました。」は敬意表現にならないか=国立国語研究所・ことばの疑問への回答


英語で「了解しました」はなんていう? 英語のビジネスメールで使えるフレーズ集

ビジネスシーンで誤用されやすい敬語の使い方を解説!

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