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部下の仕事に対する「評価・コメント」の効果的な伝え方

Shingo Hirono

2014/01/23(最終更新日:2014/01/23)


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部下の仕事に対する「評価・コメント」の効果的な伝え方 1番目の画像
  昨今は上司が部下に良い評価をする際、メールや電話等で済ませてしまう上司も少なくありません。私の見解ですが、これはとても残念なことです。正直、評価する場面はそう多くないからです。些細なことでの評価も重みが有りません。 では、部下がさらにやる気を出したり、前向きになれる上司の気遣いや思い入れはどう伝えた方が良いと思いますか?

部下に対する「評価」の伝え方

 例えば部長室に呼ばれて「君は今回とてもよく頑張ってくれた。この調子でこれからも頼むよ」と言われました。確かに褒められた評価を頂戴したのですから、悪い気分はしません。嬉しいです。しかし、このような場面を私も経験し、他の社員が部長室に入って行くのを見た時、「何かあったのか?」「部長室に呼ばれているみたいだな」というのがより効果的とは思えません。

いつも呼ばれるような場所で伝えない

 褒めるのは簡単ですし、場所も「会社でいつも呼ばれるような場所」だと中々その場で完結してしまいがちです。「これからもやる気を出させる事」がポイントです。恐らく皆さんもそのようなシチュエーションで褒めて下さった上司が居たとします。3年後、5年後にも思い出せるでしょうか?きっと思い出しにくいと思います。

 ここで部長室とかではなく、ちょっと二人だけで記憶に残る場所で言うのは効果的です。外が良いですね。何か印象に残る近くの場所です。そうするとそこを通る度に「そう言えばここで部長に褒められたなー」と思い、その時、落ち込んでいたとしたらその時の効果がまた甦るものです。長いコメントはいりません。心に残る思い出の一言で最後に、私は日本語でも本当に美しい言葉なのに言いにくく照れくさい「ありがとう」です。

おわりに

 上司だって部下も時代があったのです。あの時、こんな声を掛けられていたらと思ったら過去に戻れない分、今の部下に対して心に残るコメントを言ってあげて欲しいものです。言葉で言うのはタダですから。後は、以前あるスポーツのチームキャプテンが一人一人の部屋に手書きで簡単な手紙を書いて、皆が起きる前の早朝にホテルの部屋の下からそれぞれの選手一人一人に手紙を渡していました。当時の選手たちは今でも大切に保管し、有難く思っていますと言っていました。ほんの3行程度の手紙です。

 でもこれが出来る上司だとしたらまず一生心に残り手紙を大切にし、何かあれは読み返し、自分が今度こういう立場になった時にやってみよう。と思う関係が出来上がると思います。離席中にちょっとデスクに手紙を忍ばせて感謝のコメントを入れる。評価はどういう場合でも嬉しいですが、心に残り感謝して明日からまた頑張ろうと思わせる為には少し工夫して端的に相手の心に響くものが良いのではないでしょうか?

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