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プレゼンにおける「結果・考察・結論」の意味の違いと、正しい書き方

U-NOTE編集部

2018/08/22(最終更新日:2020/06/24)


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ビジネスマンのキャリアを決定するともいえる「プレゼン」。プレゼンに対して苦手意識がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

プレゼンでは「結果・考察・結論」を明確に説明することが重要です。

今回は、プレゼンにおける「結果」「考察」「結論」の意味の違いと、論理的なプレゼンの流れを紹介します。

プレゼンを上達させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • プレゼンは、一番大切な軸となる「目的」と「結論」から考える
  • 結果・考察・結論の意味の違い
  • 分かりやすく伝えるためには、「目的→結果→考察→結論」の流れを意識する

プレゼンで最も大切な軸となる「目的」と「結論」

あなたはプレゼンの文章を作る時、どのようなことを考えて作っていますか?

適当に自分の言いたいことを言いたいように言うだけでは、当然相手には伝わりません。

プレゼントは、相手に伝わって初めて成り立つものです。

相手に伝えるためには、「目的」と「結論」を論理立てて話すことが重要です。

「目的」と「結論」はプレゼン作りで最初に考えるべきポイント

まず、プレゼンで伝えることは、「自分が言いたいこと」ではなく「相手が聞きたいこと」であることを意識してください。

プレゼンをする相手が最も知りたいことは、発表者が何を目指して(目的)、何がわかった(結論)のか、ということです。

相手が知りたい情報を伝えなければならないので、軸にするべきはプレゼンの「目的」と「結論」です。

プレゼンは、多くの場合、発表時間が限られているもの。短い時間に、相手に「目的」と「結論」をつたえなければいけません。

そのため、「目的」と「結論」を伝える時間をだいたい計算し、その肉付けをしていくという方法がおすすめです。

相手が何を知りたがっているかを考えることを忘れないようにしましょう。

そもそも「結果」「考察」「結論」とは?

プレゼンでは「結論」が重要だと解説しました。そもそも、「結果」「考察」「結論」の意味の違いを知っていますか?

それぞれの言葉の意味を知り、あなたの言いたいことは本当に「結論」なのか知りましょう。

結果とは

結果とは、「ある行為から生じた、結末や状態、状況。また、そのような状態が生じること」を意味します。

わかりやすい例として、理科の実験を思い浮かべてみてください。

例えば、葉っぱをヨウ素液に浸す実験をしたところ、葉っぱは次第に青むらさき色に変化します。

この青むらさき色に変化した状態、また変化そのものを「結果」と呼びます。

結果は、自然と生じるものではなく、原因があります。結果を話す時は、原因を一緒に伝えることを意識しましょう。

考察とは

考察とは、「物事を明らかにするためによく考えたり調べたりすること」を意味します。

考察の特徴は、「結果から物事を検討すること」です。考察は、あるひとつの結果から、それに至った理由や原因を追求していきます。

上記の実験から説明すると、葉っぱが青むらさき色になった結果から、考察では「なぜ青むらさき色に変化したのか」という原因を見ていきます。

考察をすると、デンプンが葉っぱに溜まっていることが色の変化の理由であるとわかります。

考察は理科の実験に限らず、アンケート調査などでもよく使われます。

アンケートの結果から、なぜこの結果になったのかを追求していくことが考察の役割です。

結論とは

結論とは、「議論や考察から最終的に考えや判断をまとめること、またその内容」を意味します。

プレゼンをする時は、最初の課題(仮説)に対する答えを最後に結論として述べましょう。

また、結果と結論をつなぐ大切な要素が「考察」です。

結果と結論だけではわかりにくく、「この結果になったというのはこういうことなので、結論はこうなる」という説明部分が考察です。

結果から考察を考え、それらをまとめた答えが結論だと覚えてください。

「結果」「考察」「結論」それぞれの意味と違い
  • 結果:実験などを通して出た答え(例:AにBを足したらCとなった)
  • 考察:結果から導き出される考え
  • 結論:課題(仮説)に対する答え

プレゼンで主張する流れは「目的→結果→考察→結論」となる

では、「結果」「考察」「結論」の3つはプレゼンの中ではどのような位置づけになるのでしょうか?

プレゼンをする際は、「目的→結果→考察→結論」の順番で話します。

したがって実験結果のプレゼンを作る際の大きな枠組みは以下のようになります。

「結果」「考察」「結論」を盛り込んだプレゼンの構成
  • 1.課題を調べるために(目的)
  • 2.実験をしてみたらこういう結果になったため(結果)
  • 3.こうであると考えられる(考察)
  • 4.したがってこうである(結論)


この順番通りにプレゼンすると、聞き手にわかりやすくしっかりと伝わります。

実験や研究結果だけでなく、仕事の成果報告プレゼンなどにおいても、上記のプレゼン構成は役に立ちます。

「目的→結果→考察→結論」のプレゼン構成を応用して、論理的で説得力のあるプレゼンテーションをしてみよう。

 

構成を意識して伝わるプレゼンを

本記事のまとめ
  • 結果とは「ある行為から生じた、結末や状態、状況。また、そのような状態が生じること」
  • 考察とは「物事を明らかにするためによく考えたり調べたりすること」
  • 結論とは「議論や考察から最終的に考えや判断をまとめること、またその内容」


プレゼンにもさまざまな分野がありますが、プレゼンには上記のような「結果」「考察」「結論」が組み込まれたプレゼンが欠かせません。

「結果」「考察」「結論」の順番や正しい意味をわかっていないと、聞き手は内容がつかみにくく混乱してしまいます。

あなたの素晴らしいプレゼン内容をきちんと相手に知ってもらうためにも、上記のプレゼン構成を参考に、相手に伝わるプレゼンを組み立ててください。

 

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