【転勤・退職時の餞別マナー】ビジネスマンが覚えておくべき「餞別」に関する3つのマナー
- 2018/08/29
- U-NOTE編集部

転職や退職の際に、上司や同僚から餞別として金銭や物品をもらうことがあるだろう。そんな餞別をもらったとき、もしくは渡すことになったときのマナーを知っているだろうか?
そもそも餞別とは、その人との長期離別をしなければいけなくなったときに、お別れの印として送るお金や物品のことだ。
今回は、餞別に関するマナーを3つに絞って紹介したい。
そもそも「餞別」の意味とは?
本記事のまとめ
- 転勤・退職時の餞別に関するマナー①:餞別のお返しは義務ではない。お返しをしない場合は、お礼状やメールをする
- 転勤・退職時の餞別に関するマナー②:餞別の上限額は“¥10,000程度”
- 転勤・退職時の餞別に関するマナー③:封筒の書き方は、状況によってお異なるので注意。また、封筒は「紅白の蝶結びの水引き」がついたのし袋を使用する
餞別に関するマナーについて紹介する前に、そもそも餞別とは何か?ということを解説しておきたい。
「餞別」:お世話になった人に贈る「感謝の気持ち」のこと
餞別は、これまでお世話になった人が退職や転職、転勤をする際に贈るプレゼントのことだ。
直属の上司の定年退職、OJTなどでお世話になった先輩、ともに苦労を味わってきた同僚の転職や転勤などの際は、餞別で今までの付き合いに対する感謝の気持ちを示そう。
転勤・退職時の餞別に関するマナー①:餞別のお返し
何かのお祝いで金銭や粗品をもらったときには、もらった金額相応のモノをお返しするということが一般的なマナーである。
その他の贈り物と同様に、やはり餞別もお返しをすべきなのだろうか?
餞別のお返しをする必要はない
餞別は、贈り主が上司であってもお返しをする必要はない。
お返しをしない代わりに、後ほどお礼状やお礼メールを送るといいだろう。
「餞別の品へのお礼」「自分の進退について」「お世話になった会社の繁栄を祈る言葉」などをお礼状に記すのが一般的だ。
転勤・退職時の餞別に関するマナー②:餞別の相場
餞別を贈る際に悩むのが、“餞別品の額”である。
その際に参考になるのが餞別の「相場」だ。
餞別の相場は「1万円以内」
会社内の場合、同僚への餞別は¥3,000〜¥5,000、上司から部下への餞別は¥5,000〜¥10,000が相場となっている。
返礼品などを考えなくてもいいため、餞別を渡す側はあまりに金額をかける必要はない。
また、受け取る人も餞別の品の額が大きすぎると気が引けてしまうことが考えられる。餞別の上限額は“¥10,000程度”にしておこう。
転勤・退職時の餞別に関するマナー③:封筒の書き方
餞別に用いるのし袋は「紅白の蝶結びの水引き」
転職や退職の際はもちろん、「餞別」の品を贈るシーンでは「紅白の蝶結びの水引き」がついたのし袋を用いるのが一般的だ。
のし袋がない場合には「白い封筒」でも問題ない。
ただし、結婚が理由で退職する場合には、「紅白の結び切りの水引き」がついたのし袋が適切である。同僚や先輩が寿退社する際には気をつけておこう。
【餞別を贈る人別】餞別の書き方
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定年退職をする人:「お礼」「御退職御祝い」
※個人の名前で目上の人に「お餞別」と書いて贈るのはマナー違反 - 退職、転職をする人:「御餞別」「おはなむけ」「御礼」
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転勤、異動をする人:「御餞別」「御礼」「おはなむけ」
※個人の名前で目上の人に贈る場合は「おはなむけ」が最適
転勤・退職時の餞別におすすめのプレゼント
いざ、餞別用のギフトを見に行っても、どんなアイテムが餞別のギフトとして最適なのかわからないものだ。
そこで以下からは、¥3,000、¥5,000、¥10,000の値段別におすすめの餞別ギフトを紹介したい。
餞別ギフト【¥3,000台】:ルームディフューザー

新たな門出にともなって、転居をする人もいるだろう。
生活用品など、引越し先で役立つアイテムを餞別として渡せば、きっと喜ばれるはずだ。
ルームディフューザーなどの香りモノは、やさしい香りのものを選ぶのが◎。
甘い香りや癖のある香りは好みが分かれてしまうため、無難な香りのアイテムをチョイスしよう。
餞別ギフト【¥5,000台】:コーヒーメーカー

コーヒー好きの上司や同僚への餞別としておすすめしたいのが「コーヒーメーカー」。
気になって入るものの、購入の優先順位が下がってしまうアイテムの一つだ。
こちらのデロンギのコーヒーメーカーであれば、コンパクトで場所もとらない。
値段も定価で¥5,000以内のため、先輩や同僚への餞別ギフトとして最適なのだ。
餞別ギフト【¥10,000台】:高級タオル

餞別ギフトの中でも、とくに王道なアイテムが「タオル」。
中でも、高級タオルブランドの大判タオルなどは人気が高い。
なかなか自分では買うものではないからこそ、目上の人に贈る餞別ギフトとしてぴったりなのだ。
ギフト探しの際には、100%国産の「東京生まれのタオル」であるホットマンなど、高級タオルブランドをいくつかチェックしてみるといいだろう。
餞別の「餞」は「はなむけ」とも読む漢字である。
遠くへ旅立つ人の馬の鼻を旅人の行き先に向けて見送った慣習から、「うまのはなむけ」が餞別の意味となった。
旅の安全を祈るために行われた慣習は、今では退職者の成功を祈願するものとして世に浸透している。
お世話になった人が気持ちよく次のステージに向かえるように、本記事を参考に餞別のマナーを覚えてほしい。
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