HOMEビジネス 【プレゼン・スピーチ】1分間の文字数は何文字がベスト? プレゼンで気をつけたい「文字数」と「話し方」

【プレゼン・スピーチ】1分間の文字数は何文字がベスト? プレゼンで気をつけたい「文字数」と「話し方」

U-NOTE編集部

2018/08/20(最終更新日:2020/05/06)


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発表時間が決まっているプレゼンやスピーチ。1分あたりに話す文量を把握することで、プレゼン原稿の最適な文字数がわかります。

本記事ではプレゼン・スピーチの際に1分間で話すべき最適な文字数、話し方、話すスピードについて解説していきます。

プレゼンにおけるベストスピードとはどれくらいなのか確認していきましょう。

本記事の内容をざっくり説明
  • プレゼン・スピーチの話量は「1分間に300文字」が適切
  • プレゼン・スピーチの構成は「2分で1区切り」が目安
  • プレゼン・スピーチは「スピード」を意識する

 

プレゼン・スピーチは「適切な話量」を意識する

プレゼンやスピーチの内容を考えるときに、なんとなく原稿を作成すると、いざ時間を測ってみると、時間が余ってしまったり、言いたいことを時間内に言えなかったりすることも。

時間を調整するために、ゆっくり話し出したり、もしくは早口で話すと相手に必ず伝わってしまいます。

プレゼンやスピーチを考える際には、時間に合わせて適切な話量があります。まずは、話量の設定方法から解説します。

 

プレゼン・スピーチの話量は「1分間に300文字」がベスト

プレゼンやスピーチにおける、聞き手が理解しやすい話のペースは「1分間に300文字」といわれています。

伝えることのプロであるアナウンサーも1分間に300文字を目安に読むようにトレーニングしているそう。具体的にどのくらいの速さかを確かめたい人はNHKのニュースを確認してみるといいでしょう。意識して聞くと、やはりとても聞きやすく感じると思います。

アナウンサーのように相手が聞き取りやすい、プレゼン・スピーチをする際は、「1分間に300文字」のペースをもとに原稿を考えることを心がけましょう。

 

スピーチの時間から逆算して原稿の文字数を決める

先に原稿を考えてから、文字数調節をしようと文章の足し算引き算をすると、どうしても話の流れがおかしくなってしまいます。

まずは、プレゼンやスピーチの時間から逆算して先に文字数を決めることがおすすめです。

先に文字数を決めることで、文量を調節しやすくなります。伝えたいメインの内容の文字数を先に算出してから、文章の前後を考えるとまとまりやすいでしょう。

すでに紹介したように、文字数は1分間で300文字です。もしプレゼン・スピーチの時間が5分間であれば、原稿は1500文字前後にまとまるように内容を考えてください。

 

プレゼンスピーチは「聞き手が理解しやすい構成」が重要

プレゼンやスピーチをする際にありがちな失敗は、自分が主張したいことのみを強引に言い切ることです。

一番大切なのは、自分が伝えたいことを相手に理解してもらうこと。

聞き手に理解してもらうためには、話す速さももちろんのこと、主張の根拠が伝わるような内容の構成も大切です。

では、実際にどうすればもっとも効果的に相手に言いたいことが伝わるかポイントを確認していきましょう。

 

プレゼン・スピーチの構成は「2分で一区切り」を意識する

話すスピードが適切でも、構成がわかりにくい場合、何を主張したいのかわかりにくくなってしまいます。

まずは、相手にストレスなくあなたのプレゼン・スピーチを聞いてもらえるようにすることが大切です。

意識したいのは、一区切りを2分間で構成すること。一定のスパンで内容を一区切りさせることで、理解しやすく、また飽きずに話しを聞いてもらえます。

2分で話しを一区切りさせる方法も、テレビやラジオ番組で実際に使われている手法です。

原稿を考えるときには「2分(600文字)ごとに内容を変化させる」ことを意識して、作成するといいでしょう。

 

「起承転結」を意識した構成にする

2分間で一区切りさせたとしても、構成がバラバラだと相手には伝わりません。

そこでポイントなのは起承転結を意識することです。

起承転結とは、伝えたいことを相手に簡潔に伝えるための文章術です。プレゼンやスピーチは使える時間が限られているからこそ、起承転結のある構成にするとより伝わりやすくなります。

まず「起」で事前に相手に伝えておきたいことを説明。

次に「承」で本題の説明に取り掛かり、「転」で本題の詳しい説明をし、最後に「結」で最後の結論をまとめます。

いきなり原稿を書き始めるのではなく、起承転結、それぞれでどんな内容を話すのかを検討してから原稿を作ることで、ポイントがわかりやすい文章を作成できます。

 

プレゼンスピーチは「一文の長さ」を意識する

ここまで1分間に話すべき文字数や2分間で一区切りすること、起承転結を意識することなどを学んできました。

しかし、これらのポイントを抑えても一文が長くては相手に伝わりにくくなってしまいます。

では、一文の長さはどのくらいにすればいいのでしょうか。

 

プレゼン・スピーチにおける適切な一文の長さは「45文字」

一文の長さは多くても45文字程度にすることがよいといわれています。

一文が長すぎると何を主語に話しているかわかりにくくなってしまい、あなたの言いたいことが相手にうまく伝わりません。主語がはっきりしないと、内容が頭に入ってこなくなり、プレゼンやスピーチの内容が聞き手に響かなくなってしまいます。

一方、一文があまりに短すぎても、幼稚な印象を与えてしまうので注意してください。

理解しやすい文章の長さは一文45文字程度だと意識して、文章が長すぎていないのか確認してみましょう。

 

一文に読点は2つまで

「全部の文章を45文字カウントするのは大変だな……」と思う方もいらっしゃるかもしれません。そんなときには、読点の数をカウントすることも方法です。

読点は基本的に意味の切れ目につけます。もしあなたの一文に読点が3つ以上あれば、文の中で何度も意味の切れ目があることに。

同じ文章でなんども意味の切れ目があると、紙に書かれた文章を読むときでさえ読みにくくなります。ましてや音読されている文章を聞く人にとっては聞き取りにくく、理解しにくくなるでしょう。

一文には読点は2つまでとし、それ以上になっているときには、一度文章を切ることがおすすめです。

一文で伝えたいことを複数まとめるのではなく、伝えたいことをひとつに絞ることで、相手に伝わりやすくなります。

 

プレゼン・スピーチはスピードを保つテクニックを押さえるべし

プレゼンやスピーチの練習をしたときは目標の時間にぴったりでも、本番のになると焦って早口になり時間がかなり余ってしまったり、反対に時間が足りなくなったりした経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

プレゼンやスピーチを行うときには、スピードを一定に保つことが重要です。本番で聞き取りやすい速さで話せるように練習しましょう。

 

プレゼン・スピーチは「早口」に注意する

人前に立って話す場は、緊張してしまうこともあるでしょう。たくさんの人に注目されると緊張してしまうのも無理はありません。

緊張しているとどうしても早口になってしまい、適切な区切りやスピード感でプレゼンやスピーチをすることができなくなってしまうことも。

緊張しているときこそ「いつもよりゆっくり話す」ことを意識して、プレゼン・スピーチをすることを心がけましょう。

また、句読点を意識して話すことも、ひとつのテクニックです。

句読点で息継ぎをして話すことで、意味の区切りがわかりやすくなり、結果的に相手に伝わりやすくなります。

緊張をなくすことは難しいので、はじめから本番に緊張することを念頭に置いて、練習してみてはいかがでしょうか。

 

録音をしてスピートチェックを行う

ここまでたくさんのスピーチに関するテクニックを紹介してきました。「相手に自分の言いたいことが伝わる原稿を作成するだけでも難しいのに、スピードを意識して話すことなんてできるかな」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。

話すことに慣れていない場合は、練習する際に自分のスピーチを録音して、自分のスピーチを聞いてみることがおすすめです。少し恥ずかしいですが、実際に聞き手の立場にたってスピーチを聞くことで、「この部分はわかりにくいな」「早口すぎるな」など気づくことはおおいもの。録音したスピーチを聞いて、話すスピードや文の長さを最終チェックしてみてください。

また、1番伝えたいところを大きな声で言ってみたり、声やスピードに抑揚をつけてみたりすることも、聞き手に上手に伝えるためのポイント。

自分で聞いてもあなたのスピーチがわかりやすく、聞きやすいと思えるまで練習を重ねてください。

余裕がある場合は、他の人に実際にスピーチを聞いてもらい、指摘してもらうことでさらにブラッシュアップできるでしょう。

 

プレゼン・スピーチは相手に「伝わる」ことが重要

本記事のまとめ
  • スピーチは「1分間に300文字」の文字数で逆算して原稿を作成する
  • 「2分で1区切り」の構成として、起承転結を意識する
  • 緊張して早口にならないように、ゆっくりと話すようにする

本記事で紹介したように、プレゼン・スピーチは内容だけでなく、話すスピードや構成も重要です。聞き手に伝えることを一番に考え、相手に自分の主張を納得させるような原稿を作ってみてください。

上記で紹介した「ゆっくりと話す」「句読点を意識する」というテクニックを駆使し、聞き手の心に響くプレゼン・スピーチを行いましょう。

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