1. スーツケース業界に新旋風を巻き起こしたACEの『プロテカ ラグーナライト』その商品開発とマーケティングの成功理由とは

スーツケース業界に新旋風を巻き起こしたACEの『プロテカ ラグーナライト』その商品開発とマーケティングの成功理由とは


 大手スーツケースメーカーACEが2011年、スーツケース業界に新旋風を巻き起こしました。ACEが開発したスーツケース『プロテカ ラグーナライト』が、大ヒットしたのです。そのヒットの裏には、「時代の流れを汲み、女性目線に絞った商品開発」と「女性の心をとらえるマーケティング」という二つの成功理由があったのです。

時代の流れを汲み、女性目線に絞った商品開発

 現在「女子旅」という市場が航空業界に誕生しています。女性が一人で、もしくは友達同士で、旅行に出かけるというのが増えてきているのです。女性が一人で、もしくは女性同士で旅行に行くということは、女性自身が大きなスーツケースを常に持ち歩かなければなりません。しかし、女性向けの「軽くて、かつデザイン性に優れている」というスーツケースはこれまでありませんでした。そこに目をつけたのがACEです。

(1) 女性が楽に持ち歩ける「軽さ」。なぜなら、「女子旅は自分で持つから、重いのは嫌」。そのため素材を変え、車輪のホイール部分をはじめ、使用上問題ない部分は全てそぎ落とし、35L(機内持ち込みサイズ)で2・2キロという史上最軽量を実現した。

(2) 女性は「見た目が第一」、従来にない「曲線」を側面のリブ(凸凹)に採用、美しい、かわいいを実現した。


(3) 色は全6色。名前もマーメードピンク、サンオレンジ、フロートブルーなど「女子好みのネーミングと配色に配慮」。

出典: 「女性目線」のスーツケースが大ヒット! 軽い、美しい、かわいい - ZAKZAK

 上記のように、女性目線で「軽くて可愛い」スーツケースを追求した結果、これまでにはなかった軽さとかわいさを兼ね備えたスーツケースが完成したのです。

女性の心をとらえるマーケティング

 どれだけ良い商品を開発できても、知ってもらわなければ商品は売れません。そのために大変重要となってくるのがマーケティング戦略です。ACEは、『プロテカ ラグーナライト』のイメージモデルにAKB48(当時)の篠田麻里子を起用しました。そして、全く新しい、「スーツケースらしくない」CMを完成させたのです。スーツケースというと、思いつくのは空港や人気の観光地などですが、『プロテカ ラグーナライト』のCMに空港や観光地は一切でてきません。ピンク調の花が浮かぶ空間の中に篠田麻里子が佇み、その周りをスーツケースがふわふわ浮かぶ。


 そんな、まるで化粧品のCMを観ているかのような華やかなCMに仕上げたのです。その新しい発想のCMは女性を惹きつけ、「軽そう、そしてすごくかわいい」というイメージを植え付けました。そんな、今まで観たこともないデザインの可愛さと、軽さに女性は飛びついたのです。

ACE『プロテカ ラグーナライト』の成功理由

 『プロテカ ラグーナライト』の成功理由は、 


・「女子旅」市場という時代の流れを汲み、時代にマッチした「女性目線」に絞った商品を開発した


・これまでのスーツケースのイメージを覆すような華やかなCMを制作し顧客の女性たちを惹きつけた こと


と言えます。このように、商品をヒットさせるためには、“時代をくみ取りそれにマッチした商品を開発する”ことと、“ターゲット層を惹きつけるためのマーケティング戦略”が必要になってきます。商品開発チームとマーケティングチームが同じ目線で同じ目標を持ち、商品を市場へとつないでいくことが成功につながる、ということが、ACE『プロテカ ラグーナライト』の成功例から学べるのです。 

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