1. 世界最強の金融軍団【ゴールドマンサックス】を率いるロイド・C・ブランクファインの徹底的なリスクマネジメントとは!?

世界最強の金融軍団【ゴールドマンサックス】を率いるロイド・C・ブランクファインの徹底的なリスクマネジメントとは!?


 世界最高の投資銀行と言われて名高いゴールドマンサックス。社員はたった3〜4年で一般サラリーマンの生涯賃金を越えるとまで言われている。そんな恐ろしくも強大な銀行を背負っているのがロイド・C・ブランクファインという男だ。彼が生きてきた中でのリスクマネジメントとゴールドマンサックスの驚くべき制度とを一緒に振り返ってみようと思う。

サブプライム問題を見事回避

 サブプライムローンとは、通常の住宅ローンの審査には通らないような信用度の低い人向けのローンであり、格付け企業は証券化されたローン債権を高く評価していたが2007年夏頃から下落し始めてしまった。


 大半の米大手投資銀行各社が巨額の損失を出す中で、ゴールドマンサックスだけはその影響をほとんど受けなかった。当時の経済の状況で過去最高となる総額6,850万ドル(約78億円)のボーナスを手にしていることからも、それは明らかだ。


 ロイド・C・ブランクファインは先を抜群に先見の目があったわけではない。リスクを回避してきたのだ。

売り子アルバイトから統括責任者へ


彼はニューヨークの下町ブロンクス生まれ、ブルックリンのブルーカラー労働者のために建てられた公営住宅で少年時代をすごした彼は、現在もブルックリンの訛りが消えないようである。高校時代は近くのヤンキー・スタジアムで清涼飲料の売り子のアルバイトをして金を稼いだ。16歳で奨学金をへて、名門ハーバード大学へ、1978年にハーバード大を卒業したブランクファインは3年間法律事務所に勤務した後
ゴールドマンサックスの人材募集に応募したが採用されなかった。彼は当時の証券大手ディーン・ウィッターやモルガン・スタンレーからも入社を断られている。
81年小規模な商品取引会社J・アロンに勤務。その後ゴールドマンに買収され、
ゴールドマンに入社することになる。1990年代末にトレーディング部門の統括責任者に任命され、トレーディング業務を育て上げた。

出典: ななしのいいたい放題 : 世界最強の金融集団 ゴールドマン・サックスを ...

 売り子アルバイトをしながらハーバード大学に受かるというだけで、才能はすでに持っていたのだろう。3年間法律事務所に勤務したということは、ゴールドマンサックスで即戦力となるための知識はまだ得られていなかった可能性が高い。しかし、最終的にはゴールドマンサックスに買収されているわけだ。一体どんな裏技を使ったのだろうと言ってしまいたくなるような成長の仕方だ。しかし、どんなときでも迷うことなく働き続けた彼の生き様はまさに、リスクを少しでも切り離すことを意味しているのではないかと思う。

整ったリスク管理の制度

ゴールドマンサックスが、企業の存続
を脅かすほどの危機に際しても大胆かつ見事な対応
を可能にしたのが、ゴールドマンの企業文化である、
素晴らしい勇断である。そしてこうした危機を克服し、
さらに次のレベルにまで上昇し、より強固な意志を持
ち、より一層一人ひとりが自分の心の中で進むべき方
向性を決めることが出来るようになるのである。
これは優れたリーダーシップへの称賛ともいえよう...
これはGSのカルチャーによるものに他ならない。リス
ク管理担当者は、リスクを負う責任者と同レベルの権
限を有する者としての扱いを受けている。現在GSは、
サポートスタッフの権限を高める「フェデレーション
(連携)」と称する取組を包括的かつ強力に推進して
いる

出典: 銀行のリスク管理:7つの原則 - AT カーニー

 ゴールドマンサックスは、リスクに対して他の企業よりも間違いなく重点を置いている。普通ならリスク管理担当者とリスクを負う責任者は同レベルで権限を有するということは滅多にない。そこから読み取れるのがまさに、リスクをあらかじめ予測しておくことをいかに重要視しているかというところだろう。

リスクマネージメントの大事さについて語る


弊社はリスクマネージメントを大事にする企業です。しかし、リスクは当然必要である。信託ローンを行っている普通の銀行も、リスクをとっている。なぜならそれなしでは、経済のサイクルは回らない。重要なのは、リスクをヘッジする事だ。弊社はリスクを取るお陰で、個人が家を売ったり、買ったりする事が出来る。それが市場と言うものだ。これは弊社のシステムではなく、これはアメリカと言う国のシステムだ。例えば貴方が今日、株式を買うとしたら、いつか高値で売りたいために購入するでしょう。永遠に売れない事を知ってしまうと、そもそも買わないでしょう。でもリスクなしで、購入はできない。弊社は、買う側のリスクを減らす為に存在するような団体です。

出典: HFI > ゴールドマンの人材は、他社より圧倒的に優れている。 インタビュー

 ロイド・C・ブランクファイン氏はこのように、常にリスクを考えて投資しているという。たしかに、経済状況によって大きく変動しやすい投資会社だからこそ、そういった危機管理は厳重にしておかなければならないのだろう。

最後に

 私がロイド・C・ブランクファイン氏について調べていたとき、直感で「頭の切れる男だ」と認識した。これくらいの偉人になれば、根拠などどこにでも転がっていそうだが、それでも、敢えて直感があったというところを強調したい。新しいものを作り出す若い起業家たちが取り上げられることが多い中、こういった老舗企業の社長たちにも、今一度スポットを当ててみるべきだ。そこから老舗ならではのさらなるノウハウが導き出せるかもしれない。

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