1. 【ドラッカーのコミュニケーション4原則】社内コミュニケーションを活性する方法

【ドラッカーのコミュニケーション4原則】社内コミュニケーションを活性する方法


 コミュニケーション能力と聞くと、とにかく人を惹き付ける話ができる人だと思われがちです。しかし、ドラッカーが語るコミュニケーションの4原則は必ずしもそのような人とイコールにはなりません。今回はコミュニケーション4原則を自分のビジネスシーンに具体的に落としこむ方法をまとめました。

1. コミュニケーションは知覚である

つまり、相手の立場に立つということ

 知覚という言葉を広辞苑で引くと「感覚器官への刺激を通じてもたされた情報をもとに、外界の対象の性質・形態・関係および身体内部の状態を把握する働き」と出てきます。つまり、自分とその周囲のものとの差を感じるということです。


 相手との違いをきちんと把握し、相手に合わせた手段でもって人と接する必要があるのです。ドラッカーは「大工と話すときは、大工の言葉を使え」というソクラテスの言葉を引用しています。例えば、自分が日本語と英語を話せて相手が英語しか話せなかったら、当然のように英語を使いますよね。相手の立場に立って意思疎通をとる必要があります。受け手がいなければコミュニケーションが成り立たないというのがドラッカーの主張です。


 言葉だけでなく、自分の持っている情報と相手の頭にある知識は異なります。どのような言葉を使えば相手にストレートに伝わるのかを考えながらコミュニケーションをとる必要があるのです。

2. コミュニケーションは期待である


つまり、期待を裏切らないこと

 人は自分が期待していないものを知覚できない生き物だとドラッカーは言います。期待していないものには意識がいかず、誤解が生じたりすることにつながるのです。相手の期待に反するようなことを伝えると相手に上手に伝わらないのはそのためです。


 今のやり方を維持したい部下に対して違うやり方を一方的に伝えても、それは相手の期待に反することであり、本当の意味で伝わることは難しくなります。そのような場合には、最初のやり方を変えるところから一緒に話し合い、納得してもらう必要があります。

3. コミュニケーションは要求である

つまり、相手の期待の範囲を知ること

 コミュニケーションをとるということはつまり、相手に何らかの要求があるということです。自分の話を聞いて何かを変えたいと思うから、人は誰かとコミュニケーションをとろうとするのです。それが受け手の価値観に合致したとき、その要求は相手に伝わります。しかし、合わない時にはそれは反発され受け入れられません。コミュニケーションが難しいとされるのは、相手に何かしらの変化を与えることの難しさからくるのでしょう。


 相手に何か変化を与えたいと思ったとき、それは相手の期待の範囲内で行われる必要があります。上記にあるように、人は自分の期待の範囲外の要求に対して反発する生き物です。相手がどのような期待を持っているのか、それを観察することで、自らの要求を伝える最適な手段を導くことができます。

4. コミュニケーションは情報ではない


つまり相手と共通の経験を持つこと

 コミュニケーションは決して情報ではありません。しかし、両者は相互依存関係にあります。情報は人間的要素を必要とせず、むしろ感情や感想、気持ちなどを排除したものの方が信頼される傾向にあります。そして、情報が存在するためにはコミュニケーションが不可欠です。


 しかし、コミュニケーションには必ずしも情報は必要ありません。必要なのは知覚です。相手と自分との間に共通するものがあれば、それでコミュニケーションは成り立つのです。

最後に

 いかかでしょうか。コミュニケーションというと、「自分には会話力が足りない」「相手に上手く伝わらない」など自分を主体として考えがち。しかし、コミュニケーションの真の主体は受け手だとドラッカーは話しています。


 コミュニケーションの軸を相手に移すことができれば、もう少し意思疎通も上手にできるかもしれません。ぜひドラッカーのコミュニケーション4原則を社内のコミュニケーション活性化に活かしてみてください。

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