1. 「インスパイアされたら、その場で行動に移せ」:夢がない若者へ、経営者からのアドバイス

「インスパイアされたら、その場で行動に移せ」:夢がない若者へ、経営者からのアドバイス

  IVSウィンターワークショップ2013最後のセッションは「人生は挑戦だ!」と題し、DeNAの川田氏、gumiの國光氏、Klabの真田氏、ヤフーの小澤氏という4名が登壇し、やりたいことが分からない人や、一歩踏み出せていない人に対して、挑戦することの大切さを語った。今の自分の状況に満足していないという人には刺激的な内容となっているだろう。以下、書き起こし形式でお伝えする。

やりたいことが分かれば方法を決めるだけ

- 皆さん、人生の中で波のいい感じで来ている時と悪い時があると思いますが、今自分は起業していて、将来は長野県の一次産業に革命を起こしたいと思っている。今つらい現状の自分を激励して下さい。

小澤氏:
  まあねえ…、あるよね。なにしたらいいかわからない時期。僕もいまだにわからないですよ。ただ、あなたが素晴らしいのは、目的があるからで、ほとんどみんなは何がやりたいのか分からないから、あなたは素晴らしいと思う。 まず、皆さんに聞きたい。自分はこれをやりたいんだと決まっている方は?

会場:
・地元でゲストハウスを経営したい。 
・途上国の子供の支援をしたい。 
・心理療法やメンタルヘルスを日本にもっと普及させたいです。 
・新しいメディアを創りたい。 
・ITと教育で新しい教育のあり方を作りたい。
・50代60代でこいつの話は1日中聞いてても飽きないという社会の先生になりたい。

小澤氏:
  まず、あるってことは素晴らしいよね。あとは、方法を考えれば良いだけ。残りの人はまだどうしたら良いか分からず、何にチャレンジすればいいか分からないんだから。

- JAにおろして値段が安くなったり、海外の安い野菜が日本では高い値段の状況。いい野菜等がもったいないというのにアプローチしたいと思っている。

小澤氏:
  Yahoo!ショッピング使ったら。(笑)

國光:
  実際に、様々なECページを見なさい。

小澤氏:
  やりたいことがあるけどやり方が分からない時は、自分のやりたい領域でうまくやっている1位から10位まで調べること。あとは、何故うまくいっているのかという成功要因を調べ、まずは周りを照らし、地図を作って、行き先を決めることから始めれば良い。自分も野球球団を作る時に同じことをした。そうすれば、50~60点の仕事はできると思う。

不満から活力になり、そこから社会が変わっていく

- 日本の社会は好きですか?自分は日本の社会が大嫌い。学生の目線で言うと、就活ありきで物事が進んでいるのが嫌です。

國光氏:
  周りのやつはどうでもいい。自分でやりたいことがあればそれに向かって走る。何かやりたいことはあるの?

- 当たり前と思われている状況をぶっ壊したい。今は、障害者と献上者のプラットフォームを作ろうと思っている。

真田氏:
  若い時に社会に問題意識を持つのは良いことだと思っている。昔は安保闘争等があったりと、社会に反発し、その不満から活力になり社会が変わっていていた。

川田氏:
  自分は理系の学生で、理系のほとんどの人は教授推薦で大企業に行く。それがすごく嫌だから、学生ベンチャーをやっていた。議論を他の人にふっかけても周りは対応してくれなかったので辞めた。周りが自分に価値観を合わせる必要は一切ないと思っている。

自分から短所をいかにされけ出せるか

- みなさんのかっこよさの秘訣は何ですか?

國光氏:
  IT業界の面白い遊びになっているのが、寝てる國光さんをネットに上げる。(笑) 基本的にダメなところはあるが、さらけ出した後に、その後クリアにしていけば良い。

- 何かきっかけはあったんですか?

川田氏:
  基本的に周りからどう見られているかを気にしていない人だらけで、数学の問題を解くときも誰かの姿を意識している奴はいない。つまり、そこに自我はない。 そこまでいくといいと思う。

國光氏:
  自分の中にある何かをさらけ出そう。

小澤氏:
  自虐ネタは愛される。またコミュニケーション戦略的に自分が素であるというのをさらけ出せば愛されるようになる。短所を言う時も自分から、いかに短所をさらけ出せるかが大事。

自分の思いをアツく語れば共感する人は出てくる

 - ルールを壊したいという欲求があるんですが、ルールに対してどういう失敗がありましたか?

真田氏:
  自分は、何でそのルールが必要なのかという価値を考えるタイプだったので、「何でそのルールはあるの?」というのを必ず先生に聞いていた。一言でルールと言わずに、変えることによって良いことをが起こるルールかどうかを見極めなさい。

- 仏教会を競争市場化したい。

國光氏:
  結局、法律なんてどうでも良くて、みんながより良く生活するためのルールとして法律があるから、生活が変わるにつれて法律は変えていけばいいと思う。例えば、薬をネットで販売できない法律は、もう変えていったほうが便利じゃん。だからなにが正しくて、なにが正しくないのか考えて、世の中のためならルールは破ってもいい。

川田氏:
  自分は違った考えを持っている。ぎりぎりのことをやる人ほど、法律を理解していて、インターネットがなかった頃にできた法律でやられている会社はいくつかある。ただ、しっかりと研究して実はセーフなロジックでぎりぎりをやっていけば良い。

真田氏:
  ルールは破った時に制裁があるケースがあるじゃないですか。だから破る時は中途半端にやるのではなく、ぶっ潰す勢いでやらなければいけない。子供の時に、先生の話を聞きたくなくて、教室の後ろで僕が授業し始めましたからね(笑) 

小澤氏:
  やっぱりどこまで破りたいと思っているかだね。志を通すため障害があっても、本当に正しいことをやりたいのであれば、やるべきだよ。人生を賭けてやりたいことがあって、それに賭してやっているのは本当にすごいことで、ここにいる人たちは革命気質を持っている。理想の世の中があって、それをアツく語っていれば、それに共感してくれる人はいるはず。

マーケットの変更は、ルールや戦いを変える時に必要

- Yahoo!で、自宅のタンスのもの売れるようにしたいと言っていた。ショッピング出店していないという人もしなければならない。そこに関してどうお考えか。

小澤氏:
  これは一般化してお話をしますが、インターネットをモノを売るというサービスを作りました。それは10万事業者くらいのマーケットでしたが、今回の革命は、個人がモノを売りましょうとうことで7000万人くらいのマーケットになります。マーケットを変えるというのは、ルールや戦いを変える時に必要なこと。例えば自分が球団を作る時は、ファンを作らなければいけないということになった。ただ5位と6位のチームを合体させて、弱い方が楽天になったので、勝てるわけがない中でどうやってファンを作ればいいのかを考えていて、野球のナイターの時間のライバルはどこかと考えた時に出てきたのが、居酒屋だった。

  居酒屋に勝つために、対面の居酒屋と一列の野球場の差を埋める発想の転換を行い、野球をやっている居酒屋にするために、その席を作り、野球で勝とうが負けようが、楽しめるようにした。そして初年度から黒字化を実現することができ、我々はゲームのルールを変え、成功事例を作れた。勝負に負けても収益が出る企業というのは、すごいことで、70年あった野球の歴史のなかで、20億の売上が3ヶ月のプランで70億になった。40億の赤字が2億の黒字になるんですよ。それが僕のやったことです。

挑戦し、成功するまで繰り返せば良い

- 経営者でこういう奴はだめだというのを教えてほしい。

川田氏:
  失敗のパターンはいっぱいあって、一概には言えないが、ネット企業でエンジニアがいないとこは失敗していて、おじさんが起業したいと言って、外注をするというパターンは絶対失敗する。もう一つは、成功の裏には90%の失敗があるので、どれだけ挑戦できるかどうか。とにかく繰り返しトライするということが大切になる。失敗するところは、失敗して、成功するまで待てないところ。DeNAも月に1億の赤字を垂れ流していたけど、そこから復活した。あと同じような人が集まってるチームは喧嘩別れをするケースが多々ある。 こうした失敗を避けて、成功確率をあげていくことが大事。

インスパイアされたら、その場で行動に移せ

- 最後にメッセージをどうぞ。

國光氏:
  どう自分だけの人生を送れるか重要で、周りがどう言っているかは関係ない。自分だけの人生をどう見つけるかが大事で、僕も神戸での地震で気づいた。生きていることと死んでしまうことは紙一重で、今すぐ死んでも「まあまあの人生だったよね」と言えるようにするために、一生懸命毎日を正直に生きていけば良いと思う。

  やりたいことが見つからない時は、とにかく環境を変える。そして僕は、中国やアメリカに行って、気付いたら10年くらい行き、前の会社では映像系で、そこから独立して、今に至る。モバイルのゲームを作っているという時でも、中国やアメリカや映像系での経験がどんどん有利に働いてきているのを感じる。とにかく目の前のことを全力でやっていると、やりたいことが見つかった時にそれが生きてくるから、とにかく全力で。 

小澤氏:
  挑戦というのはとてもいい言葉で、挑むということ。受験でも就活でも斜に構えず、とにかく一生懸命にやり、そうした中で見つかったことはどうこう言われようがやり抜けばいい。挑戦すると目立っちゃうからあれこれ言われるが、それに挫けないくらいやりたいことを見つけなさい。見つかってないなら、國光さんのように一生懸命やれば、自分の得意不得意がわかってくる。自分が野球に向いてるかどうかは2~3回の素振りでは分からない。

  僕は同世代のビジネスマンを見て、そういう思いでやっている人がいるのかどうかわからなかった。インターネットというものが目の前にあって、やりたいことを実現できるのが簡単になってきたなかで、なぜやらないのか。頑張って欲しいと思う。

川田氏:
  ぼくは20年前くらいに学生ベンチャーをしていたし、大学院行ってコンサル入って、起業もした。19歳からいつか起業したいと思って10年経ったが、10年の間何もできなかったのはインターネットビジネスはたくさんあり、どれにするか決めきれなかったから。

  そこでマッキンゼーで休みとって、調べていたらオークションの虜になっていた。選ぶ目線だと決めれないが、やってみると選べるようになる。一歩を踏み出せないと自分を見つめ始め、内向的になってしまう。みなさんの時期はそういう季節でもあり、病むのは危険。問題をといて、物事を具体化していき、課題にあたっていきながらも、コトに向かってほしいと思う。

真田氏:
  沢山話を聞いて、いい話を聞いたなで終わったら、今日は無駄になったということです。知識はいいんですけど、インスパイアされたものは、聞いた瞬間やその日のうちに行動すべきなんですよね。今日行動出来なかった人が明日行動できるのか?感じたものは、まず文字にし、そして具体的な行動に落としていくことがとても重要。

  そうすれば行動してみた時に、あの時聞いたことが役に立ったと思えるようになる。小説じゃない本を読んだ時は、僕は必要なページを破って、それ以外は捨てる。いつか読むかもしれないと残しておくと、また読めばいいと思って記憶できない。捨てるときは、価値のあった言葉を暗唱して、記憶して、捨てる。だから授業のメモもとらないし、その場で暗記する。具体的な行動に落ちた時に、初めて役に立つ。


  ラーメン屋をやろうと思った瞬間、周りにあるラーメン屋が目に入り、いろんなことに気付くようになるように、決めた瞬間から気付くことがある。失敗したくないから、どうしたら失敗しないか聞く人が多いけれぢ、大事なのは失敗してもやり続けること。失敗するのが怖くて何もしない人は一生何もしない人。この1日を無駄にするかは、このあとの時間にかかっている。

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