1. リクルートの事業課題を解決せよ。- ハッカソン「ReHack(リハック)」で生まれた、世の中を変える9つの種

リクルートの事業課題を解決せよ。- ハッカソン「ReHack(リハック)」で生まれた、世の中を変える9つの種

 リクルートグループ主催、初のハッカソンイベント「ReHack(リハック)」が、「モノづくりを愛する起業家達のためのコワーキングオフィス MONO」にて、2013年11月23日(土)から2日間に渡り、開催された。

APIを用いて、リクルートの課題を解決せよ。

 このイベントは、リクルートグループの企業5社が出題する「事業課題」の解決がテーマとなっている。Webサービスやアプリ開発に携わるエンジニア、ディレクター、デザイナーがチームとなり、2日間という限られた時間の中で自由にアイデアを出し、テーマに沿った製品・サービスのプロトタイプを開発する。


 ReHackでは、リクルートグループ各社のAPIを用いた開発に取り組み、仕事・住宅・旅行・ファッション・マーケティングなどのリクルートグループが取り組む事業分野からテーマを選ぶことができる。

12月21日 最終プレゼンテーション参加受付中

 こうして2日間、各チームで開発されたプロトタイプは、約一ヶ月の開発期間を経て、12月21日(土)六本木アカデミーヒルズ タワーホールにて行われるプレゼンテーション・カンファレンスで発表される。そこで発表されたサービスの中で最優秀賞を獲得したチームには、賞金30万円が与えられる。


 また当日は、えふしんの愛称で知られるモバツイ開発者・藤川真一氏とスマートニュース株式会社・浜本階生氏を迎えて、「これからのサービス開発、主役は誰か?」というテーマで講演が行われる。


 是非、こちらから当日の参加申し込みをして、革新的なサービスが誕生する瞬間を見届け、サービス開発の未来を考えて欲しい。イベント当日は、参加希望者の方から事前に募った「藤川真一氏・浜本階生氏に聞いてみたいこと」についても回答が行われる。

どの課題をどんなメンバーで解決するのか?

 1日目は、約1ヶ月開発に取り組むテーマとメンバーを決めるチームビルディング。リクルートグループ各社エンジニアから、開発の題材となるAPIやデータが紹介された。32名の参加者は、それぞれが興味を持ったテーマ毎に開発を行うチームを結成し、すぐに取り組んでいるプロジェクトや持っているスキルなどの自己紹介をし、アイデアソンが始まった。

 アイデアソンでは、各チームが選んだリクルートのサービスについて、普段感じていた疑問や悩みをぶつけ、課題解決を探っていた。アイデアソンが進むに連れて、各リクルートのサービス担当者からフィードバックが行われ、より実際の課題にフォーカスしたアイデアへとブラッシュアップが行われた。スケッチブックやホワイトボードを使い、次々アイデアを出したり、活発に議論を行うあまり全員が立ち始めたりするチームもあった。 

リクルートのAPIを使い、開発に励むエンジニア達

 Day2では、Day1に引き続き、開発に取り組んでいた各チーム。Day2の後半では、各チームの進捗状況を共有する中間発表会が開催され、参加者同士でのレビューが行われた。この中間発表での相互投票によって選ばれた最優秀作品チーム全員には、レッドブル1ヶ月分が贈呈され、最終プレゼンテーションに向けてより一層開発が進められるだろう。

 それでは、中間発表で共有された各チームのサービスをご紹介しよう。この革新的なサービスの種が、1ヶ月後の最終プレゼンテーションまでにどんなサービスに化けているのか皆さんにウォッチしてもらいたい。

1.ヒートマップでお得な物件探し「マチNaviエンジン」

 東京で家を探したいけども、「吉祥寺」で検索した時に吉祥寺のどこに住めばいいのかわからない。またリクルートが現在提供している地図を指でなぞってエリアを選択する機能も、そもそもその地域のことを知らなければ選ぶことは出来ない。そんな問題を解決するのが、ライフスタイルヒートマップ「マチNaviエンジン」だ。

 マチNaviエンジンは、最初に自分に合ったペルソナを4つの中から選ぶと、そのペルソナにとって価値の高いと思われる地域がヒートマップで表示され、そこに物件が表示されるようになっている。例えば、高齢者にとって病院が近くにあるのはありがたいが、独身男性にとってはさほど必要なものではない。このように、駅前が価値が高いのはもちろんだが、それ以外の地域でもその人のライフスタイルにとって価値が高い地域がわかるという優れものだ。

2.周辺情報Q&Aサービス「クチコミニスター」

 クチコミニスターは、「住みたい場所の周辺情報」や「物件内の様子」をその地域の住人に質問できるサービスだ。このサービスは、家を借りてから退出するまでの数年間を失敗なく幸せに過ごせるようにすることが目標であり、今まで現地に何度も行かないとわからなかったことが解決できるという。


 使い方としては、物件探しをしているユーザーが地図から地域を選び、その地域に関する質問を入力する。それに対して住んでいる人が回答をするという非常な仕組みだ。しかし、住人はなんのメリットもなしに情報は提供しないだろう。そこで、回答する人へのメリットとして、自分が新しい地域に引っ越す際に答えてもらえるためのポイントを付与することを考えているという。

3.課題ベース型転職支援サービス

 転職を考える上で、楽しい仕事はそれぞれ違うだろうが、少なくとも今までのスキルが活かせるような仕事は楽しいのではないだろうか。しかし従来の仕事探しでは、求職者は転職先でどういう業務に関わるのかイメージ出来ない。また企業側は、欲しい人材が見つからないという問題があった。そこで、課題ベース型の仕事探しが必要になるだろうと生まれたのがこのサービスだ。

 機能としては、企業が感じている課題を登録して、転職者は自分のスキルで解決できる課題を探すというものだ。そして、企業と転職者が企業の課題についてチャットルームで話し合うことができる。今後は、リクナビNEXTの情報を基に、ユーザーのフィルタリングを行うことができるようにしていくという。 

4.理想の企業を探せる「スーパーネオグラマラス検索」

 こちらは同チームの2つ目のサービス。課題ベース型転職支援サービスは、課題を解決して役に立ちたいというポジティブな気持ちで転職をする人のためのものだが、こちらは逆にネガティブな検索軸で仕事を探すことができるという一風変わったサービスだ。


 簡単にいうと、自分にとっての理想の企業を探し、そこからリクナビNEXTへの会員登録を促すサービスだ。理想の企業を探すために、女性比率や残業時間、企業の成長率も検索の項目に加えている。これらの軸は、四季報やリクルートエージェント、食べログを基に検索軸を作っているのだという。


モバツイ開発者・えふしん氏からのコメント

「女性比率で探せるというのは、炎上しそうだがとても面白いと思う。はてなブックマークでウケるためのタイトル付けなど、手段と目的が逆転した時にサービスの価値が確固たるものになるため、『理想の企業検索のために女性比率を増やしました!』という現象が起こってくると良い。 」

5.位置情報伝達ARアプリ「のろし」

 皆さんは、のろしをご存知だろうか。Wikipediaによると、「物を焼くことで煙を上げ、それを離れたところから確認することによって、情報を伝達する手段である。」と書いてあるが、現代の日本においてこののろしを実現しようと考えられたのがこのアプリだ。

 このアプリは、のろしのヴィジュアルを使い、自分の位置情報を仲間に知らせる現在版のろしアプリだ。アプリ内で位置情報などをもとに、スマートデバイス上の仮想空間に仮想ののろしを上げることができる。人ごみの中で、スムーズな待ち合わせを可能にするだろう。地図を見てもなかなか場所がわからない人にはおすすめかもしれない。

6.シチュエーション型 記事レコメンドエンジン「Chiroru News」

 「Chiroru News」は、ターゲットを女性に絞り、ユーザー情報×時間×場所で情報を取得するシチュエーション型 記事レコメンドエンジンである。ランチのあとにスイーツの情報がくるなど、美容・食事・ファッションなど、女性をターゲットにした情報をTPOに合わせて、その時に使える記事のみをレコメンドしてくれるのだという。今後、レコメンド情報の最適化アルゴリズムの実装をして、最終プレゼンテーションを迎える。 

7.趣味ベースでのバイト探し「人で選バイト」

 「人で選バイト」は、その名の通り、人でバイトを選べるように「店舗×人×趣味」でバイト探しができるサービスだ。「オタク仲間がいるようなところで働きたい」というメンバーの思いから開発が始まったという。


 その店舗の店長や店員がTwitterをこのサービスに登録すると、その人のつぶやきから趣味を解析することで、求職者が趣味を選択した際に一致する店舗が提示される仕組みだ。最終プレゼンテーションに向けては、対象のアニメ・マンガコンテンツを増やし、キーワード辞書の自動作成や興味解析アルゴリズムの向上など、解析エンジンを賢くしていくことが課題だ。

8.旅行スケジュール生成サービス「旅のしおり」

 学生時代、修学旅行で配られたであろう「旅のしおり」を覚えているだろうか。みんなで旅程を共有し、ここに行きたいやあそこに寄りたいなど、しおりにはわくわくが詰まっていた。この旅のしおりは、旅行のスケジュールを簡単に作って、共有し、アルバムとして思い出も残すことができるサービスだ。

 スケジュールの作成は、行き先や行動を選んで、日程に簡単に当てはめていくだけ。また、作ったスケジュールは投稿することができ、例えば「イチゴ狩り」で検索すると、イチゴ狩りを盛り込んだツアーを探すことができる。旅の間は、しおりに写真をはめていくことで、アルバムを簡単に作成できるのも嬉しい機能だ。


 また同チームからは、現在地から最も近い○○を探す「YOSHIZUMI」というサービスも紹介され、病院や郵便局、カフェなど生活のスポットをすぐに探し出せるものになるそうだ。

9.美女店員がいるバイト先を探せる「美女マップ」(最優秀賞 獲得)

 最近流行の美女コンテンツが、ついにバイト探しにも現れた。「美女マップ」は、美女がいるバイト先をマッピングし、他の人がマッピングしたお店の近くを通るとプッシュ通知がとぶという、なんともバイト探しがわくわくしたものになりそうなアプリである。既にアプリ化をし、実機での操作も可能になっているが、まだ進捗20%ということで最終プレゼンテーションがとても楽しみだ。


 そして参加者による相互投票が行われた結果、最優秀賞にはこちらの「美女マップ」が選ばれた。

1ヶ月後の進化を会場で見届けろ!

 今回の中間発表では、2日間という短い期間のなかで開発が進められたため、まだ企画段階に近いチームもあれば、既にデザインやアプリにもなっているチームもあった。これらのチームは、ここから約1ヶ月という開発期間を経て、世の中を変えていくような、まだここにないものになっているのだろうか。12月21日(土)、六本木アカデミーヒルズ タワーホールで行われる最終プレゼンテーションに参加し、その目で確かめて欲しい。


 当日のタイムテーブルはこのように予定されている。

 締め切りは、12月13日(金)までとあと僅か。こちらから参加申込が可能だ。リクルートグループ初となるハッカソンイベント「ReHack(リハック)」。約1ヶ月に渡る32名の創造者達が描く「まだ、ここにないもの」を見届けろ。


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