1. 【本好き必読!】“精読だけ”でも“速読だけ”でもダメ!本当に効率の良い読書法は“精読×速読”だった

【本好き必読!】“精読だけ”でも“速読だけ”でもダメ!本当に効率の良い読書法は“精読×速読”だった


 読書から得られる情報はビジネスだけではなく様々な面で有用だ。もちろんただの暇つぶしで本を読む人もいるかもしれないが、漠然と新しい知識を得たいと思っている人は多いのではないだろうか。その時に「どのような本を読むべきか」はあまり重要ではない。そこで得られる知識はあることに対しては通用するかもしれないが、違うことに対しては意味がなくなることもあるからだ。そのため、読書する際には「何を読むべきか」よりも「どう読むべきか」、つまり読書法を考える方が効率が良い。

速読と精読はどちらがいいのか

 読書法というと多くの人がイメージするのが速読法と精読法だろう。それぞれ“いかに速く本を読むか”と“いかにじっくりと読むか”という読書法だが、これは一体どちらがいいのだろうか。


 この2つの方法に関して評論家の故・加藤周一氏は著書『読書術』において次のように書いている。

「本をおそく読む法」は「本をはやく読む法」と切り離すことはできません。ある種類の本をおそく読むことが、ほかの種類の本をはやく読むための条件になります。また場合によっては、たくさんの本をはやく読むことが、おそく読まなければならない本を見つけだすために役立つこともあるでしょう。
(中略)
しかしなんといっても、いまこの世の中で、ゆっくり読むことのできる本だけをゆっくり読んで、他の本に脇目もふらず、おちつきはらっていることはむずかしいでしょう。本を読む必要があるとすれば、大部分の本は、どうしてもはやく読まん蹴ればならないということになりがちでしょう。

出典: Amazon.co.jp: 読書術 (岩波現代文庫): 加藤 周一: 本

 速読と精読はお互いの利点を補い合うものであり、どちらがいいというわけではないのだ。むしろこの2つの読書法を上手に取り入れることで効率よく読書を進めることができる。そのためにはそれぞれの読み方でどのような本を読めばいいのかを知ることが大切だ。

精読のすすめ


精読すべき本は古典である

 本を遅く読む方法である精読術。遅く読むというのは何度も読み返したり、じっくりと内容を噛み締める読み方だ。加藤氏は『読書術』の中で、「遅く読むというのは古典を読むということだ」と言っている。


 ここでいう古典とはどのようなものなのか。それは『論語』といった現在の人間の考え方に大きな影響を与えたようなものを指す。日本においては『論語』に書かれたことが思想の根源的なものとなっている。このような本を精読し内容を理解することで、私たちは世の中の考えや流れへの理解がより高まるのだ。これは『論語』に限らない。ヨーロッパの思想を知るために『聖書』を読むことも効果的だ。古典はゆっくり読めば読むほどいい、精読するための本だと言える。


 その他にも、世の中の基本的構造や基本的な知識を得られるような本もじっくりと読むべき本である。そういったものの一つとして教科書があげられる。私たちは教科書からよのなかがどのような仕組みなのかの基礎的な部分を学んでいたのだ。そのような知識を心得ている人とそうでない人とでは、より専門的な本や記事を読む際のスピードも、そこで得られる情報量も異なるだろう。効率よく世の中のことを理解するためには、表面的な社会の流れを追うのではなくその根本にある構造を知る方がいいのだ。

速読のすすめ

 ある本を精読するためには、その時間を作るために他の本を速読することが求められる。また、新しい情報が日々与えられる現代においてはそれらの情報を素早く処理する能力も必要だ。そのため、速読は仕事の能率化を図る上でも重要なスキルなのだ。

速読するために

 速読するためにはその本を読むのに相応の知識が頭に入っていなければ内容を理解することはできない。そのために古典などを精読して知識を得ることが大切なのだ。また、知識だけではなく、言葉の意味も分からなければ効率的な速読をすることはできない。速読中も辞書や電子辞書を使いながら読み進めるのだ。これを繰り返していれば、数年で辞書なしでも本を読むことができるようになり、より速読の精度が増すだろう。


 日本語は英語とは異なり速読がしやすい言語だと言える。漢字とひらがな、カタカナが混ざっているため、どこに注目すればいいのかが分かりやすいからだ。速読の際は漢字、カタカナ、ひらがなの順で意識的に単語を拾っていけばだいたいの内容を把握することができる。

複数冊同時に読む

 速読をすることにはたくさんの本を読むことが目的としてあげられるが、そのためには複数の本を並行して読んだ方がいいと言われている。同時に読む本はジャンルが異なるほど、読む時に新鮮さを感じることができる。


 一冊の本をずっと読んでいるとどこかで退屈した気持ちが生まれてしまうし、少し難しい本を読んでいるときは疲れてきてしまうだろう。

精読と速読のすすめ

 ここまで書いたように、精読と速読を上手に組み合わせることで効果を高めることができる。人に対する接し方も相手によって変えるように、本もそのジャンルによって読み方を変えた方がよりよい関係を本と築いていけるだろう。


 本以外にもさまざまな情報が得られる現代、いかに効率よく本を読むかで知識の収集量も異なってくる。私たちの考え方の基本となっている本をじっくり何度も読み返し、それをもとに速読を行うことでより理解を深めることができるだろう。

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