1. 「ジャパネットたかた」はなぜ折り込みチラシを入れるのか?

「ジャパネットたかた」はなぜ折り込みチラシを入れるのか?



 Amazonや楽天など、多くのECサイトがある中、業績を維持しているのが通信販売会社のジャパネットたかたです。ジャパネットたかたと言えば、折り込みチラシに誘導するテレビCMが有名ですが、なぜインターネットが発達した現在でも折り込みチラシによる宣伝活動を続けるのでしょうか。ここでは、ジャパネットたかたのメディアミックス戦略について説明したいと思います。

ジャパネットたかたの売上の約4割はチラシから


 通常、多くの通信販売会社では、テレビ番組での売上が多くを占めています。しかし、ジャパネットたかたの売上で最も高い比率なのは、テレビ番組ではありません。なんと売上の約4割がチラシによって占められています。ジャパネットたかたがなぜ売上を維持しているのかの秘密は、やはり折り込みチラシにあるようです。

チラシを使うメリット


 チラシには、他のメディアにはない特徴があります。新聞購読者の約9割が折り込みチラシを読むというデータが有り、新聞を読んでいるほとんどの人に広告を読んでもらえるということになります。また、CMやラジオに比べて、折り込みチラシは広告費が安く、非常にROI(費用対効果)が高いメディアとなっています。

ターゲティング戦略で競合を避ける



 ジャパネットたかたの売上比率にはユニークなデータがあります。40代以上の売上の約8割に上り、20代と30代の売上は合わせて7%しかありません。しかも、売上商品の多くは40代以上に馴染みの薄い家電やコンピュータなどの機器となっています。中高年の多くは、電子機器に馴染みが薄いため、ネットでの売上というのは期待できません。中高年にターゲットを絞り、ピンポイントに宣伝活動を行った結果が、折り込みチラシやCMの多用につながったと考えられます。Amazonなどの競合に負けずに張り合って戦えるのも、インターネットという同じ土俵を避け、ニッチな中高年という年齢層に絞って戦略を考えたからでしょう。



  ジャパネットたかたでは、綿密な戦略を立てて折り込みチラシによる宣伝活動を行っているのです。普段チラシは軽視されがちですが、特性を生かすことでうまく利用することが出来ます。このような取り組みからも参考になることがあるのではないでしょうか。

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