1. 【マッキンゼーとお笑い芸人にある意外な共通点】東大出身芸人・石井てる美が自身の経験を語る

【マッキンゼーとお笑い芸人にある意外な共通点】東大出身芸人・石井てる美が自身の経験を語る

 東大卒で元マッキンゼー社員、今はお笑い芸人という異色の経歴を持つ女性がいます。それがインテリお笑い芸人・石井てる美さんです。収入にしてもマッキンゼー1年目の年収を稼ぐのには今のままだと25年はかかるそう。彼女はどのような思いで今の自分を見つめているのでしょうか。Q&Aサイトの「Qixil」に寄せられた質問に対する彼女の返答をまとめたいと思います。

Q. お笑い芸人になってよかったですか?

 “私はお笑い芸人になって良かったです。もちろん大変なことや失ったものもたくさんあるでしょうが、私はお笑い芸人にならなかったら、一生心のどこかにモヤモヤを抱えて生きていたと思うので、挑戦して良かったと思っています。”

 彼女は自分のした決断に後悔はないと言っています。もともとマッキンゼーは自分のやりたいことを見つけて転職していく人が多いようで、終身雇用とは無縁の世界なのだそう。彼女も芸人にはならないにしてもいつかは辞めていた、と話しています。

 石井さんは高い給料を捨てるのと同時に、今まで抱えていたモヤモヤを捨てることを決めました。このような重大な決断をするときの価値観は人それぞれです。マッキンゼーで今まで通り働いてさらに稼げる仕事を探していくか、収入よりもその時の「やりたい」という思いを優先するか。石井さんは後者を選びました。ここに正解はありません。その時の自分の判断を信じることが大切なのでしょう。

Q. マッキンゼーで働くこととお笑い芸人として働くことの違いは?

 “芸人になって一番試されている部分として、「一人(独り)であること」をよく感じます。”

 マッキンゼー時代とピン芸人として働く現在、一番の違いはピン芸人が完全に一人だということだそうです。

 マッキンゼーも自分がすべき業務には自分が責任を負う必要がありますが、あくまでチームとして結果を出すことが目的です。自分が大変ならチームの仲間も大変。そのようなチームワークがあるのがマッキンゼー時代でした。

 しかしピン芸人ではそのような相手がいません。どんなに辛くても自分の力で乗り越えなければいけない。そのことを石井さんは「究極的に”独り“」だと表現しています。ネタがウケればそれはすべて自分の手柄となり素晴らしい気分だが、逆に上手くいかないとすべて自分に責任がのしかかってくる。しかしそれがピン芸人の醍醐味でもあるのです。

 今までチームで結果を出していたのが、今ではすべて自分で結果が決まる。これを「醍醐味」と表現できるからこそ石井さんはピン芸人として生きていくことを選択できたのかもしれません。

Q. マッキンゼーでの経験、身につけたスキルで現在活きているものは?

 “一見真反対の世界で、いる人のタイプがかぶらないという意味でもすごく遠い世界のように思えるのですが、お笑い芸人になってから、「2つの世界で言ってること同じやないかい!」と思う場面が多々ありました。 「コンサル」と「お笑い」は、「ロジック」か「感性」かという二項対立っぽく語られがちですが、コンサルは実は感性に訴える部分が大きい仕事だと思います。”

 コンサルティングとお笑いは外から見ると180度異なるように思われますが、実は共通点もあるというのが石井さんの意見です。コンサルティングというと、ロジックの塊をイメージしてしまいますが、コンサルティングにとってロジックはツールに過ぎません。本当に必要なのは人を動かす力、人に喜んでもらえる力なのです。

 お笑い芸人もコンサルティングという仕事も、顧客、観客を喜ばせるという点においては共通しているのです。そしてこれは全てのビジネスを通して言えるでしょう。どのような職種に身を置いていても、根本にある「相手に喜んでもらう」ということを忘れてはいけないのです。

 “他にも、両方とも"バリュー(or笑い)"を出したもの勝ちの実力主義の世界であること、マッキンゼーの仕事の進め方もお笑いのネタの作り方も仮説思考であること、最初はできなくて当たり前、など、似ていて面白いなぁと思う部分が多々あります。”

 このように、一見まったく共通点がないようなものでも実は多くの面でつながっているのです。今やっていることがいつどのような形で活きるかは分かりません。その“いつか”のために目の前にあることに本気で取り組むことが大切なのでしょう。

最後に

 マッキンゼーからお笑い芸人という端から見れば異色の経歴ですが、話を聞いていると実はつながっている部分が多いことが分かります。生き方も自分の能力の活かし方も自分次第だということがよく分かります。

 納得のいく生き方をするためには、他人の価値判断に振り回されず自分の意思を尊重することが大切です。自分だからこそできる生き方を探して様々なことにチャレンジすることが、新しい扉を開くことにつながるのでしょう。

 もっと回答が見たいという人は、下記のリンクからどうぞ!(質問は締め切られています。)

石井てる美さんに質問できる!9/10まで! 元マッキンゼー社員 石井てる美のお笑いコンサルティング

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