1. 人脈なし、カネなし、スキルなしの人が起業するための5ステップ

人脈なし、カネなし、スキルなしの人が起業するための5ステップ

 最近、起業に興味がある人が増えてきなたぁと実感します。大企業やメガバンクの人が起業する例も多くなってきたようですし、大企業とベンチャー企業の連携もそんなに障壁の高いものではなくなってきたようです。

 でも、ITベンチャーの中にいると、意外とベンチャーの世界って内向的なのではないかと思っています。ベンチャーの情報はベンチャーに近しい人にしか届いていないように思いますし、起業家同士がかなりの割合でつながっているのに対し、その他の人とのネットワークというのはほとんどないに等しいのではないかと。起業=融資を受けて開業みたいなイメージってまだ結構あるのではないでしょうか。

 そんなわけで、起業を志してはいるけどベンチャーで何が起こっているのかわからない...という人向けに起業のためのステップをまとめてみたいと思います。

1.ベンチャー関連のイベントに参加

 まずは、とにかくベンチャー企業周辺にいる人たちと話をしてみましょう。おそらくあなたが思っているよりも、考え方、価値観の差は大きいです。起業家がどのような目標を持ち、具体的にどのようなことをしているのか聞くにはいい機会です。殆どの場合、交流会のような時間が設けられているので、講演者だけでなく参加者とも積極的にコミュニケーションを図るのが良いでしょう。

 ポイントは独立開業セミナーなどではなく、ベンチャー起業家たちが集まるイベントに参加することです。(ベンチャー企業のネットワークは意外と閉鎖的です)どのイベントに参加してよいのか全くわからないという方はとりあえず以下のイベントに参加しておけば間違いありません。

サムライイベント -『Samurai Incubate Inc.』 シード・スタートアップベンチャーへの経営
ーサムライインキュベートが主催・共催・協力しているスタートアップ関連イベント

SHAKE100 - シェイクハンドレッド powered by intely
次世代のビジネスリーダーに向けて、100の「明日から仕事に使える知恵」と100の「つながり」を提供していくビジネスイベント。

イベント | KDDI ∞ Labo [ムゲンラボ] | KDDI株式会社
KDDIが提供するインキュベーションプログラム、KDDI ∞ Laboが主催するイベント

2.とにかく人に会いまくる

 起業をする際に多くの人のアドバイスを聞き、自分の考え方や事業のイメージがどのように受け取られるかを把握することは非常に重要です。多くの場合はじめのアイデアはイケてないことが多いですし、多くの起業家はピボット(事業の方向性の転換)を経験します。

 アイデアは盗まれないように公開するなということをいう人もいますが、ベンチャーの世界ではアイデアに価値はありません。それを誰がどう実現するかという実行のプロセスが加わってはじめて価値が生まれます。そもそも、起業には大変なエネルギーと信念が必要ですから、人のアイデアを盗んで成功できるほど甘くありません。出し惜しみせず、どんどん相談をしていきましょう。

 起業家はみんな何かしらの苦労を経験し、後続を支援したいと思っている人が多いですから、それなりの企業の社長や役員でもきちんとお願いをすれば会ってくれることが多いです。交流会でできた人脈を活かして紹介してもらったり、一度会った人に相談を持ちかけたりすると良いでしょう。事業を練ると同時に人脈ができ、さらに自分のことを応援してくれる人も現れるかもしれません。

3.ベンチャー支援(インキュベーション)プログラムに参加

 最近はVC(ベンチャーキャピタル:ベンチャーに投資をしている投資会社)や上場ベンチャー、大企業によるベンチャー支援プログラムも充実してきました。これらは、 新たな起業家の輩出を支援していたり、次の投資先を発掘するために行っているもので、多くの場合無償でノウハウを共有してもらえたり、事業アイデアを一緒に検討してもらえたりします。 当然、起業を目指す人達が集まっていますし、うまく行けば投資を受けることにつながるかもしれません。もちろん、フィードバックをもらえたりノウハウを共有してもらったりすることで事業を成功させる可能性を高めることができるというのも利点です。

 まだ事業は決まっていないけれど志のある人向け、事業内容が決まっていたり会社設立予定の人向けなどプログラムによってステージや募集時期もまちまちですので、まずは話を聞きに行くのがいいでしょう。こちらも幾つか紹介しておきます。

MOVIDA SCHOOL / 起業ノウハウ・人脈ネットワーク構築 -
ガンホー会長の孫泰蔵氏が立ち上げたVC、MOVIDA JAPANが提供するインキュベーションプログラム

BOAT by VOYAGE GROUP - 渋谷のフリーシェアオフィス
ECナビを運営するVOYAGE GROUPが提供する無料のスタートアップ向けシェアオフィス。実際にサービスを運営している事業会社の具体的な支援、メンタリングが受けられる

Open Network Lab (オープンネットワークラボ) - 起業家育成プログラムのOnlab
twitterと提携し 、twitter日本語版の運営に関わるデジタルガレージと、EC事業で上場したネットプライスが合同で立ち上げた投資会社によるインキュベーションプログラム

KDDI ∞ Labo [ムゲンラボ] | KDDI株式会社
KDDIが提供する、インキュベーションプログラム。採択企業への投資も行っている

シード・スタートアップベンチャーへの経営・マーケティング・営業・人事・財務・CI戦略支援『Samurai Incubate Inc.』
シード・アーリーベンチャー に特化した投資会社。インキュベーションオフィスを運営

STARTUP Base Camp « CyberAgent Ventures, Inc.
アメブロなどを運営するサイバーエージェント子会社の投資会社が運営するインキュベーションオフィス

4.とにかく小さくやってみる

 事業を立ち上げる前に会社を立てないと、というイメージを持っている人も多いようですが、大抵の場合は逆です。シードアクセラレーターと呼ばれる、企業の立ち上げ期に投資をするVCも増えてきているので、アイデアとチームがあればある程度の額の投資は受けられますが、よほどの必要性がない限り先にサービスを立ち上げ、とにかくやってみるのがいいでしょう。

 多くの場合、自分が考えていた通りにサービスがうまくいくことはありません。一番大きいと思っていたニーズが思った程ではなかったり、意外な機能が人気だったりします。会社を立ち上げて出資を受けてしまうと、毎月のコストを考え、いつまでにどうならなければいけないという制限がつきますから、事業の大きな方向転換というのは難しくなりますし、全力で走り続けなければなりません。

 またこの時期に、一緒にやるメンバーや最低限必要なスキルを身につけておくと良いです。特に創業メンバー集めは絶対に妥協できないポイントで、どれぐらいの期間が掛かるか全くわかりません。特にエンジニアは絶対的に不足していて、その中から一緒に働きたいと思え、相手も賛同してくれる人を探すのは至難の業です。さほど高度な技術を必要としないサービスであれば、自分でプログラミングを学んで作れるようになってしまうのがベスト。

 ちなみに、プログラミングと聞くと拒否感を示す人も多いようですが、優秀なエンジニアは大学や業務でプログラミングを学んだというよりは、自分自身で何かをつくって来た人が多いようです。文系学部出身のCTO(最高技術責任者)も少なくありません。また、スタートアップではプログラミング未経験から2ヶ月で最初のサービスを出すなんてことは普通にあります。絶対に自分でやらなければならないということはありませんが、選択肢としては考えておくことも必要です。

5.何のためにやるのかを徹底的に考える

 さて、今までの4ステップを乗り越えてきた人であれば、それなりに自分の事業の方向性も定まり、賛同してくれる人も多少出てきて、なんとなく現実味が帯びてきたというところでしょう。先程も述べたとおり、会社を立て、出資をうけると全力で走り続けなければなりません。一番怖いのは自分の価値観や、目標がブレてしまうことです。

 もう一度自分はなぜ起業するのか、なぜその事業をやるのかを徹底的に考えておくべきでしょう。自分が本気で実現したいことであることを再確認できたら、ビジョンや事業の軸も定まってきますし、なにより何があっても信じて突き進むことができる魅力的な信念となります。

 ベンチャー企業にとって信念は魂のようなものです。事業の成功に直接的に必要ではないかもしれませんが、人を惹きつけ、自分の力を引き出し、やりがいを最高まで高めてくれるものです。ある意味、一番大事なものとも言えるかもしれません。

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