1. 人気上昇中!海外赴任を成功させるための8つのポイント

人気上昇中!海外赴任を成功させるための8つのポイント

海外赴任で得られるもの

 近頃では海外赴任を積極的に評価する動きがでている。転職サイトのエンジャパンによると転職先を選ぶうえで、2013年海外赴任の可能性があるものを積極的に選ぶという人が全体の26%、2010年にくらべ7ポイント上昇した。また、「できれば避ける」「絶対に避ける」と回答した人の合計は23%で、こちらは12ポイント減となった。つまり4人に1人の人が海外赴任をしたいと考えているということだ。

 海外で働いたことのある人に「海外で働いていてよかった」と思う理由を聞いてみると、

〈待遇面〉
•毎日定時に仕事が終わるが、給料も日本にいたときより多くもらえる
•日本で生活するよりかなり広めの家に住める
•アフター5も比較的自由に好きなことができる

〈スキル面〉
•やりたい仕事を担当させてもらえた   
•少人数であらゆる問題に対処しなければならず、課題解決力が身に付く
•経験できない責任あるポジションを任せられ、仕事の面白さに目覚めた
•精神的にタフになれる
•経営者視点が身に付いたり、人脈が広がった

〈その他〉
•家族も一緒に連れて行くと、家族の絆について感じることができる
• 日本の良さ、素晴らしさ、特異さが見えてくる

 などが挙げられ、多くの場合日本では経験をすることができ、スキル面でも精神面でも成長することができるようだ。

海外赴任をする上で待ち受ける現実

 しかし、一方で海外赴任をするうえで様々な困難が待ち受けているという現状もある。例えば

①急に未経験の事業を任されることによりタテヨコに拡大する職務の重圧
②異なる文化、価値観により生まれるローカルスタッフとのコミュニケーションギャップ
③商習慣が全く異なる環境で働くうえで、想定外の問題がおきるという可能性
④本国事情、現地事情の板挟み
⑤家族ぐるみの生活適応

などといった問題を挙げた者が多くいた。

 さらに帰国後も日本の組織への再適応に苦労する人も多いという。海外で大きな権限を与えられ、スピーディにダイナミックにビジネスを動かしてきた赴任者は、日本組織の「根回し」や「合議的」意思決定などの組織特性に馴染むことができず、そのストレスから新天地を求め、果ては、離職してしまう人も稀ではないのだ。これは企業にとっても、海外経験をしてきた貴重な人材を失うという点でマイナスになってしまう。

海外赴任を成功させるための8つのポイント

 それでは海外赴任をする上で直面する困難を乗り越えるためにはどんなことが求められるのだろうか。実際に赴任先で高い成績を残した海外赴任者が共通して持っていたポイントを8つにまとめてみた。

1.一目おかれる「専門性」
  国によっても異なりますが「語学力」以上に重視されるのが、現地で一目おかれる「実務能力」「専門性」です。これらは、海外でローカルスタッフと対等にやりあい、信頼を獲得するための拠り所となります。

2.「好奇心」から生まれる良好な人間関係
  ローカルスタッフとの価値観の違いを楽しみ、自ら現地のコミュニティに入り込んでいく姿勢があってはじめて信頼関係を構築することができます。国内外を問わず、プライベートのつながりが仕事にも良い影響を及ぼします。

3.「事実に基づく」「率直な」コミュニケーション
  国による違いはあれど、多くの国では日本にいるよりも「自分の意見をストレートに伝える」ことが求められます。「言わなくても分かる」ではなく、「言わないと分からない」、さらには「言っても分からないかもしれない」くらいの心構えが必要です。

 4.スピーディな「問題解決」
  海外では日本では起こりえないような問題が発生することがあります。また、成長著しい新興国ではビジネスをとりまく環境変化が激しいため、普段から事実情報を集め、問題の発生を予測して予防策を徹底したり、問題発生時にはスピーディに解決することが求められます。

 5.赴任における「志」の明確化
  海外赴任に際して、上位者から明確にミッションを指示された、という人はそう多くありません。だからこそ、「海外で何を実現したいのか?」自分自身で主体的に意味づけることが必要になります。これが、ストレスフルな状況におかれた際の拠り所となります。

 6.「組織方針」を自分の言葉で伝える
  日本本社では暗黙に共有されている、企業として向かうべき方向
性や価値基準も、海外拠点においては繰り返し、具体的に伝えなければ伝わりません。

 7.バランスのとれた「意思決定」
  本社と現地の板ばさみの中にあっても、いかにバランスのとれた意思決定を行うか? 特に環境変化の激しい新興国では、日本本社とは異なるスピードで意思決定を求められる場面が多くあります。ローカルスタッフの前で「持ち帰るからちょっと待って」と判断を遅らせることは、上司としての信頼を失うことにつながりかねません。

 8.自分のリーダーシップに対する「リフレクション」(内省)
  部下の価値観も、ビジネスの進め方も日本と異なる海外では、自分が得意とするリーダーシップのスタイルがそのまま通用するとは限りません。そのような時、自分のリーダーとしてのあり方について振り返り、意識的に変えていくことができるかどうか、が重要です。

 以上ここまで人気上昇中の海外赴任の魅力、待ち受ける困難、そしていかにしてその困難を乗り越えてゆけば良いかをまとめた。海外赴任には苦労も付き物であるが、同時に日本と全く異なる環境で働き、それを通して自分の急成長を期待できる良い機会でもある。ぜひ、上記のアドバイスを参考に海外赴任のチャンスを良い方向に活かしてほしいものである。

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