1. 読むだけでは時間の無駄?自己啓発本、ハウツー本の実態

読むだけでは時間の無駄?自己啓発本、ハウツー本の実態

 最近書店にはところせましとハウツー本や、有名人の自伝を述べた自己啓発本などが並べられている。近頃筆者は「良いTOEICの参考書の選び方」というハウツーのハウツー本なんていうものも売り出してるのをみつけ、仰天してしまった。こんなに多くの本が出ているということは、やはりこういった自己啓発本やハウツー本は人気なのだろう。しかしどうして人々はこういった本に飛びつくのだろうか。今回は注目されにされまくっている自己啓発本、ハウツー本の真実に迫りたいと思う。

自己啓発、ハウツー本が売れる訳

 まず自己啓発、ハウツー本をなんとなく手に取ってしまうということには4つの理由が考えられる。

 1. ”お得感”
 まず第一に、自己啓発•ハウツー本の面白さは読んでいるときの ”お得感”にあるといっていいだろう。読んでいる自分だけがこの知識を知ることができたという幸福感、言い換えるなら、読んでいない他の人には知られることがないだろうノウハウを得ることができたという特別感をこれらの本は与えてくれる。

 2. "やった感"と”なれた感”
 第二に、多くの者は具体的な目的や使い道がないままに自分の興味や、将来何かの役に立つだろうという漫然とした期待でこれらの本を読み進める。そして本を読むことでそこに書いてある知識を習得したという"やった感"を得ることができるのだ。もしくはとある起業家のビジネスサクセスストーリーを読んで、自分も彼のように”なれる”という気持ちがなぜだか湧いてくるなんて経験をしたことがある人もいるだろう。自らを主役に置き換えることで、シンデレラストーリーのシンデレラになった気になれるのだ。

 3. 信念、意識、心構え向上のきっかけ
 ビジネス上の言葉で「信念」「意識」そして「心構え」といったことを「マインド」と呼ぶが、この自己啓発•ハウツー本はマインドを向上させてくれるという。やりたい事があるけどやってない人や、思っているだけで行動できない人にとって、どういった意識で物事に取り組んでいくのかの指針となるマインドをセッティングすることは非常に重要になってくる。自己啓発本•ハウツー本はこのマインドセットをする上で役立つのだという。

 4. ”うまい”ターゲット設定
 さらに最近の自己啓発書のターゲットは「特に大学生や20~30代の若い会社員」に絞られているというのも人気の理由である。この背景には非正規雇用者の増加による「経済的な不安と恐れ」 があるという。「競争は激しいが、努力はしたくない」といった“怠け者”や、現実を直視したくない“意気地なし”は、自己啓発書やハウツー本にすがってしまうのだという。

自己啓発、ハウツー本の現実

 ここで知っておかなければいけない自己啓発•ハウツー本の真相について触れたいと思う。まず おわかりの通り、これらの本に書いてるあることは 誰にでも通用することではないということである。「朝の通勤10分で英語が話せるようになる」とか「りんごだけ食べてダイエットする」のように、こういった多くの本は内容が極端すぎてその方法が合っている一部の人にしか有効じゃないというのが現実なのである。さらに言ってしまえばそもそも自己啓発•ハウツー本というもの自体「本を書いた人のキャリア形成のため」であって、「読む人のキャリアや人生を向上させるものではない」のだ。

 そして残念なことであるが多くの人の場合、このような本を読むことが目的になってしまい、実践の段階にいかないのである。レシピ本を買うことを想像してほしい。何十種類もあるレシピのうち、実際に作ってみるのは3品ほどである。また、しばしば開催されるスキル研修。ここでも実際に参加した社員の多くは「研修で学んだことはあまり使っていない。研修では理解できたのだが、実務ではあまり使う場面がない」という意見をもっている。

 厳しいことを言うようだが、このようにやり方を学んだだけで実践していない者は成功者たちの「目には見えない部分での努力や行動、勉強をすっ飛ばして」いるのだ。それは食べ物の写真を見て欲望を満たしている状態と変わらず、「次々に自己啓発書を買っては読んで、何となく自分が凄い人になったような気になり、実は何もしない」のである。

上手な本との付き合い方

 普段からハウツー、自己啓発本を愛読している人にとっては、辛い現実を突きつけてしまったようであるが、決してこのような本が悪いということではないのだ。最後にどのようにしてハウツー、自己啓発本と付き合っていくべきか述べておこう。

 ひとつには、本の中でいくつも紹介されるメゾットから1つのエッセンスを導きだすことがあげられる。例えば「ダイエット本」はひとつのダイエットの方法を一冊を通じて説明している。そのダイエット方法が生まれた秘話や著者がいかほど効果を出しているかなど、あの手この手でそのメソッドの信憑性を証明しようとするのだ。だが実はこのようなハウツー本の本質はここのメソッドのあるのではなく、それらに共通する真のメソッドを探し当てることにある。つまりこのような本に掲載されているメソッドは真のメソッドのバリエーションでしかなく、真のメソッドを手に入れることが出来ればあとはその応用であると考えれば良いのだ。

 また、特別な人が書く本より「成功の方法論を一般化できる人」が書いた本を選ぶということも重要である。上に述べた通り、ハウツー•自己啓発本には、仕事、恋愛、金銭、人間関係…といろいろなタイプがあり、それぞれの分野で成功したとされる「特別な人」が著者になっている。こういった本は物語として客観的に読めば面白いが、いざ自分の人生に応用して考えてみようとすると全く現実的でない。そこで実用的なアドバイスとして読めるマニュアル本に近いものを読む方が自分のキャリアアップにつながるのではないだろうか。

 



 以上ハウツー•自己啓発本について述べてきたが、両方に共通して大切なのは「成功者は成功者、自分は自分」と自覚すること。そして、他人と自分を比較して苦しむのではなく、自分にとってなにが成功であり、そのためにどうすればいいかを見極めなくてはならない。そしてその考えに従って生きていくことが、なによりの自分のサクセスストーリーをつくりだすためのカギなのだ。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する

この記事の関連キーワード