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「主体性・自主性」意味の違いとは?対義語や高めるための5つの方法を紹介

U-NOTE編集部

2020/01/07(最終更新日:2024/06/01)


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「主体性・自主性」の違いや、仕事において自主性があるとはどういうことか、悩む方も多いのではないのでしょうか。

本記事では、「部下や後輩に自主性を持って欲しい」「上司や先輩に自主性を持とういわれたけど、主体性とは何か具体的にどうすればいいかわからない」といった方に、自主性の意味や、自主性を育むための5つのポイントなどについてお伝えします。

本記事の内容をざっくり説明
  • 主体性がある人とは、「状況に応じて自分がすべきことが何なのかを考え、行動できる人」
  • 自主性は「言われたことを率先してやること」、主体性は「言われてないことでもできること」
  • 主体性を育むためには、自分で考える習慣づくり、主体的な行動を承認すること、主体性を尊重したコミュニケーションが重要

 

「主体性」の意味とは?類義語や対義語をわかりやすく解説

「主体性を持って行動すべき」などと、主体性という言葉を使っているのを聞いたことがあっても、主体性とは具体的に何か説明できないという方も多いでしょう。

まずは、主体性の意味や、類義語、対義語について詳しくご紹介します。

 

「主体性」の意味

主体性とは、どんな状況においても「自分の意志」や「判断」で責任を持って行動する態度や性質のことを指します。つまり、主体性がある人は、状況に応じて自分が何をすべきかを考え、判断し、行動できる人を指します。

そのため、「主体性を持って行動する」という言葉は、「自分で何をすればいいか考え、行動に移す」という意味です。
 

「主体性」の類義語

主体性に似た言葉として、「自主性」や「当事者意識」が使われることもあります。

「当事者意識」とは、文字通り「自分に関係があるという意識を持つこと」。いずれにせよ、言われたからやるのではなく、言われなくてもやる、自分で考えて行動するという意味合いで使われることが多い言葉です。

「主体性」と「自主性」の違いについてはのちほど詳しく説明します。

 

「主体性」の対義語

「思考停止」「指示待ち」というワードを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。これらは、主体性と相反する概念です。

誰かに何かを指示されないと動けない、自分で考えることを放棄しているなど、いずれも受動的な状態を指します。基本的にはネガティブな文脈で使われることが多い単語です。

 

「主体性」と「自主性」との違い

「主体性」と「自主性」についてどんな違いがあるのか悩む方も多いでしょう。

「主体性」と「自主性」は、目的意識の高さと、思考の深さという点において異なります。「自主性」の上位互換が「主体性」と覚えておいてください。

「自主性」がある人は、あらかじめ決められたことを率先して実行・実践します。例えば「挨拶をする」や「掃除をする」といった、会社のルールがあるとします。自主性がある人は、これらを上司や同僚に言われずとも率先して実施します。

「あらかじめ決められたこと」という点が重要で、決められたことに対して前提を疑ったり、目的の深堀りをするところまでは思考が及びません。

一方「主体性」がある人は、なぜそれをやらなければいけないのか、目的は何なのかまで考えることができます。先の例でいうと、主体性がある人は「挨拶をするのが我が社のルールです」と言われたときに、「なぜ挨拶をしなければいけないのか」を考えます。

仮に挨拶の目的が「社内のコミュニケーションを円滑にすること」であれば、部署を超えた社員同士が交流する機会を企画したり、社内SNSを導入したりと、他の打ち手を立案するでしょう。

逆に、「主体性」と「自主性」で共通する点としては、「誰に言われなくても行動ができる」ということが挙げられます。

 

仕事における主体性・自主性とは?

社会に出ると、一度は「主体性・自主性を持って仕事に取り組もう」と言われたことがある方は多いのではないでしょうか。

「そんなこと言われてもどうしたらいいのかわからない」と悩む方もいらっしゃるでしょう。

そこで次に、仕事における主体性・自主性とはどのようなことなのか確認してみましょう。

 

仕事で主体性・自主性がある人の特徴

仕事において、主体性・自主性がある人は下記のような特徴があります。

<主体性・自主性がある人の特徴>

  • 上司や同僚に詳細に指示されなくても業務を推進できる
  • 事業課題・経営課題を特定できる
  • 自分のことだけでなく、チームや会社、顧客など関係者のことを考えられる
  • アクションに対するリスクを予め予測し、それらを予防できる
  • 想定外のミスが起こった場合も他責をせず、何をしたらミスが最小限に抑えられるか、どのような仕組みを作れば事前に予防できるかを考えられる

「そこまではできていなかったな……」と思う内容もあるのではないでしょうか。

 

仕事で主体性を発揮したAさんのエピソード

では具体的に、仕事で主体性・自主性を発揮するということは、どのようなことなのでしょうか。Aさんのエピソードを一例に、説明します。

新規顧客を開拓することをミッションとしている営業担当のAさん。所属している部署の状況はあまり良くなく、ここ半年ほど売上が減少してしまっています。どうにかこの状況を打開できないかと考えたAさんは、すでに契約を結んでいるお客さんのもとへヒアリングへ行くことにしました。

お客さんの話を聞いていると、カスタマーセンターに繋がりにくいことを不満に思っているお客さんが多く、競合他社への乗り換えも検討してるお客さんもいることが判明。一方で競合他社はカスタマーセンターの迅速な対応をセールスポイントに、売上を伸ばしていることが分かりました。

Aさんはすぐさま自社カスタマーセンターと連携し、ボトルネックとなっている問い合わせ対応のスピードを改善した結果、Aさんが所属する部署の売上は回復しました。

【Aさんの行動にみる主体性・自主性】

  • 売上が停滞している原因が営業手法ではなく、製品そのものにある可能性を考えられた

→売上を上げるという目的に対して、営業という視点だけでなくその他の領域についても考えを及ぼすことができた点は、主体性があるからこその行動です。

  • 売上停滞の原因が判明した後、カスタマーセンターと連携し課題を解決することができた

→課題に対して最善の打ち手を考え、自分の職域ではない分野でも率先して課題解決に向けたアクションを取れることも、主体性がある人の特徴です。

 

主体性がある人の特徴

それでは、主体性がある人には具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

主体性がある人の特徴
  • その時々の状況でやるべきことが自分で判断できる
  • 他の人に言われなくても行動を起こせる
  • 自分のことだけでなく、他者のことを考えられる
  • 自分の行動に責任を持てる
  • ミスや失敗が発生しても言い訳をせず、改善策について考えられる

このような特徴がある人は、主体性がある人だと言えます。

 

主体性がない人の特徴

反対に、下記のような特徴を持つ人は、主体性がない人です。

主体性がない人の特徴
  • 言われたこと以上のことをやらない
  • 「なんでもいい」「どっちでもいい」が口癖
  • 自分の行動に対して責任を持ちたくないので、人から言われたことしかやらない
  • 人から否定されるのが怖い
  • ミスや失敗が発生すると、言い訳や自分を守ることに意識が行き、より良くするためのアクションが取れない

これらに当てはまる人は、企業でも採用されにくい場合が多いです。

 

主体性・自主性を高めるための5つの方法

部下や後輩の主体性を高めたいと思っているが、どのようなアドバイスをすればよいのか分からない、具体的に何をすればよいか分からない方のために、主体性・自主性を高める方法をお伝えします。

<主体性・自主性を高める方法>

  1. 当事者意識を持たせる
  2. やるべきことを明確にする
  3. 考えさせて、自分で動く流れを作る
  4. 意見や行動を否定しない・任せる
  5. 自主性・主体性について本で学ぶ

 

1.当事者意識を持たせる

主体性のスタートは、何よりも当事者意識を持つことです。仕事で起こっていることを自分ごととして考えられること、「自分は関係がある」と思えることが重要になります。

「あなたはこの仕事の主体者である」ということを、日々のコミュニケーションの中で伝えていきましょう。

 

2.やるべきことを明確にする

主体性がある人の特徴として、「目的を達成するためにやるべきことを自分で考えられる」という点があります。そのため、そもそもの目的がはっきりしていない、何を成果として求めているのかがわからない状況では主体性は発揮しにくいと言えます。

ある程度経験を積んで色々な知識が身につくと、目的の定義そのものを自分でできるようになりますが、新卒で入社した方やまだキャリアが浅い方に対しては、しっかりとゴール設計をしてあげることが大事です。

 

3.考えさせて、自分で動く流れを作る

日ごろの小さなことから、自分で考える習慣づけをするのも一つの方法です。些細な意思決定でも、「あなたはどう思う?」「あなたならどうする?」という質問を投げかけ、考える機会を作ってみましょう。その小さな積み重ねが、自分で考えて動くということにつながるのです。

そして、自分で考え、動くことができたらその都度褒めることも大事です。褒めるということは、承認する・認めるということ。その成功体験が自信とやる気につながり、さらに自主性が高まるという良いループをつくれます。

 

4.意見や行動を否定しない・任せる

自分の意見をやみくもに否定されたり、主体的な行動をしようと思っているときに他人に過度に干渉をされると、「主体性をもって考えて行動してもいいことがない」「否定されるくらいならやりたくない」と思うようになります。

例えば出された意見があまり筋の良いものではないと感じたとき、すぐに指摘したくなりがちですが、ただ否定するのはよくありません。「なるほど、〇〇という点はいい着目点だね。目的を達成するためには、さらにこのようにしたら、より良くなると思うんだ。」といった形で、「自分で考えたこと」は承認しつつも、最善の成果を得るためにはプラスαでこのようにしたほうがよい、といった伝え方が良いでしょう。

また、過度な干渉もNGです。口出ししたい気持ちは理解できますが、失敗も含めて自主性を育むというスタンスでいるのが吉。取り返しのつかないミスや、損失が出るレベルの失敗は避けられるような舵取りは必要ですが、それ以外の細かな点は相手を信頼して任せると、自主性が育まれていきます。

 

5.自主性・主体性について本で学ぶ

主体性について書かれている本を読んで学ぶこともおすすめです。

主体性についての本は多数ありますが、中でも『9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方』は名著です。

ディズニーランドは老若男女問わずファンが多く、たくさんの人々に愛されているディズニー。ディズニーが愛されている理由として、世界観や魅力的なキャラクターという点ももちろんありますが、その素晴らしい接客も間違いなくディズニー人気を支える要素の一つでしょう。特別な教育を受けた社員が運営しているのでは……と思いがちですが、実はディズニーランドは、90%がアルバイトによって運営されているのです。

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社会人として主体性を育てていこう

本記事のまとめ
  • 主体性は自主性の上位概念。
  • 自主性は「言われたことを率先してやる」
  • 主体性は「すべきことを自ら考え行動ができる」
  • 主体性のある人は、職域にとらわれず、部署をまたいだ仕事ができる
  • 主体性を育てるためには、主体的な意見や行動を尊重すること、制限しすぎないことが重要

主体性がある人は、指示がなくても、その時々の状況に応じて自分がすべきことを考え、判断し、実行に移すことができます。主体性を持った人が集まったチームは、それぞれが自走しながら目的に向かっていけるので、その分成果を上げやすくなります。

主体性を育むには、当事者だけでなく、周囲のサポートが必要です。当事者意識を持ってもらう、意見や行動を否定しない、何事も自分で考えさせるなど、日ごろのコミュニケーションも重要になります。さらに、ゴールの設計をしっかりとする、極力干渉をしないなど、環境を整えてあげることでより主体性が育まれやすくなります。

ディズニーを始めとした、社員の主体性を育む仕組みを確率している企業の事例を参考にすることもおすすめです。

本記事を参考に主体性を身に付け、より活躍できる人材を目指しましょう。

 

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