1. 紙メディアの将来はどうなる?インターネットの普及に伴う紙メディアの課題と解決策

紙メディアの将来はどうなる?インターネットの普及に伴う紙メディアの課題と解決策

インターネットの普及によって追いやられる紙メディア

 以前より電車の中で新聞を読む人が少なくなっている。代わりにスマートフォン、タブレットPCを眺める人が増えた。ゲームをする人もいれば、スマホで新聞を読み、本を読む人もいる。以前、新聞や雑誌は紙メディアだった。しかし、その常識は覆されつつある。インターネットを通じて新聞を読むように情報収集することも可能になり、電子書籍が世に出て、手のひらサイズでいくつもの本を持ち歩けるようになった。そんな状況の中で、紙メディアが生き残るために考えなければいけない事とは何だろうか。

webから紙へとファンを集めようとした新聞社はことごとく失敗

 現在の新聞社や雑誌社は、刊行物以外のさまざまなサービスで経営を維持しようと努力をしている。中でも15年ほど前から各出版社は、Webからファンを集め、紙媒体を購読させることを目的に媒体ごとの公式サイトなどをこぞって立ち上げた。結果、どれも失敗に終わっている。日本で堅調なのは、「進研ゼミ」のベネッセ、「クロスメディアコンテンツ」をもつ角川グループくらいではないだろうか。

失敗するのはメディアの特性を活かせていないから

 そんな新聞社が失敗してきたのには理由がある。彼らは各メディアの特性を怒ることができなかったのだ。紙媒体を見ても公式サイトを見ても、コンテンツがほぼ一緒でWebは紙媒体の焼き直しにすぎない。これではユーザは無料で閲覧できるwebに流れていくのが目に見えている。

 またwebで収益を上げるために広告をを掲載するが、米国のある調査によれば「インターネットの広告の6割は無視される」というデータが出ており、これは新聞やテレビ広告よりも無視されてしまうことを意味する。つまり読者は、無料で購読できるwebに流れ、webでは広告収入を上げられないという負の連鎖に陥るのだ。

紙媒体ではできないことをwebでやる

 ではどのようにすればよいのか。シンプルに考えれば「メディアの特性を活かすこと」である。例えば、新聞では動画のような動的なものを掲載することはできない。またwebでは「即時性」が求められており、新聞などの紙媒体では「より深い知識」が求められる。このようにユーザが各メディアに持つイメージを有効活用する。紙とwebで同じことをしていては意味がないのだ。

広告の価値を高めることが一番の近道

 最近はスマートフォンと連動した広告等も出ているが、いまだに紙メディアが生き残るためのこれといった手段は確立されていないのが現状である。

 新聞や雑誌など紙媒体の広告に接触するのは、元々その商品やサービスに関与度が高い人たちだ。そこにスマートフォンを連動させる意味は、今は関与度が低いけれど潜在的なニーズを持っている人たちに接触を広げることにある。マス広告とスマートフォンを連動する企画のポイントも、そこにある。マス広告を入り口に、関与度の高い人たちに接触し、その人たちがソーシャルメディア上でシェアすることで、関与度の低い人たちに伝わっていく。そういう仕掛けをつくることによって、広告の価値を高める。広告会社は、その点にこだわって、商品や広告主と生活者をつないでいくという意識が必要だ。

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