1. 進歩をもたらすのはいつも「サボることを考える人」 -手を抜いて効率よく仕事を終わらそう

進歩をもたらすのはいつも「サボることを考える人」 -手を抜いて効率よく仕事を終わらそう

 サボることは決して悪いことではない。上手にサボれる人は仕事の効率がいい人が多い。常に頑張って疲れてしまっているという人も、上手にサボるコツを掴めれば逆に仕事がはかどるかもしれない。

 なぜ上手にサボることが仕事がはかどることにつながるのだろうか。

手を抜くことで仕事の生産性が上がる

<”いかに楽をするか”を考えることが進歩につながる>

 与えられた仕事をこつこつ一生懸命取り組むということもとても重要な考え方だ。しかし、いつまでも同じやり方でやり続けていては進歩は望めない。

 「いかに楽をするか」を考えるということは、効率を良くするための方法を考えるということだ。私たちの先祖が”楽する方法”を考え続けた結果、文明が進歩してきた。私たちが今使っているパソコンも冷蔵庫も電話も、いかにそれまでの生活を楽にできるかを考えた結果できた産物なのである。

 楽になる方法を考え、それを実行してきたからこそ、私たちは今までよりも多く仕事ができるようになった。

 もっと楽にできないか、ということを考えることは自分の進歩につながり、それが会社の利益につながる。ただ単にサボるのではなく、どうしたらサボれるか、手を抜けるかを考えることは働く上で必要な考え方なのである。

<”手を抜くこと”自体が効率アップにつながる>

 上手な手抜きというのは、その仕事が本当に必要か不必要かを考えて、その中で無駄を省き、効率アップを図ることだ。

 どんなに一生懸命に仕事に取り組むことが大事だと言っても、その仕事が終わるまでずっと肩に力を入れていることはできない。そしてその状態を続けていたら生産性は必ず下がる。 つまりどこかで息抜きをする必要があるのだ。

 実際に仕事中にサボる時間を作ったグループとサボらなかったグループに分けて仕事の生産性を見た時に、前者のほうが生産性が高かったとの実験結果も出ている。

 仕事をしている時は通常交感神経が使われている。しかし、使い続けることで集中力や判断力をつかさどる脳の働きが低下するので、サボり時間を入れ交感神経を休ませながら仕事をする事で脳がリラックスし集中力や判断力が高まるのだそうだ。

上手に仕事をサボるコツ

 しかし、今まで一生懸命やっていたという人はなかなか変えるのが難しいかもしれない。そういう人は次に挙げる『サボれる人になる訓練法』というのを参考にしてもらいたい。これは、ソウルオリンピックシンクロナイズドスイミングの銅メダリストでもあるメンタルトレーナー・田中ウルヴェ京子さんがまとめたものだ。サボらないでやってきた人にも種類がある。それぞれにあった意識の変え方があるのだ。

○仕事が止められないダラダラ型の人

 気が散りながら仕事をしてしまうので結果が出せない、サボることも出来ない。

  そういう人は次の訓練をやってみてほしい。まず紙に7×7の升目を作り、升目の中に1~49の数字をランダムに書く。そして時間を計りながら書いた数字を1から49まで順番に早く塗り潰して消していくというものだ。集中出来る人と出来ない人では時間にあきらかな差がある。この訓練を繰り返すことで自分のベストなタイムをキープできるようになると、すべてのことに対しての集中力が上がるだろう。

○一度始めると手を抜けない完璧型の人

 本人は完璧だと思っているが他人から見ると他のことがおろそかに見えるので評価されない。

そのような自覚があったら上手なサボり方を覚える必要がある。完璧思考型人間が手を抜ける訓練法はマニキュアを使った訓練だ。 夜寝る前に爪にマニキュアを塗るのだが、ひとつの爪だけ塗らないで翌日に持ち越す。 完璧思考型人間の人にはとっても気持ち悪い訓練なのだが、この訓練を繰り返すうちに、「あ、爪ひとつぐらい塗ってなくても誰も気にしないなぁ」ということがわかる。そうすると自分も気にならなくなり、色んなことで上手にサボれるようになるだろう。

○断ると「仕事ができない」と思われると考えてしまうオドオド型の人

 他人の評価を気にするあまりサボるどころか引き受けてしまう。ところがこなせないので結局みんなに迷惑をかけてしまう。

 そのような人ができる訓練法は携帯電話を使ったものだ。「無理なことを頼まれた」という思いを携帯メールに書く。他人が「断る事を後押し」する内容で文章を書く。例えば「あの課長、どうせ●●さん(自分の名前)は断れないと思って無理な仕事を押し付けているんだ。断るべきだよ。」と書くのだ。そしてそのメールを自分宛に送る。ポイントはそのメールを1時間後に見るということだ。自分が書いているメールなのだが、人は文書として見る情報は客観的に捉えられるので、自分ではない他人から送られてきたように錯覚できる。この訓練を繰り返すうちに少しずつ冷静な判断力がつき、本当に断ることが出来るようになるそうだ。

”サボる”時間を設けた会社が急成長

 仕事を上手にサボれず、すべてを抱え込んでしまうと、体調を崩したりしてさらに自分を苦しめることになってしまう。さらに体調を崩してしまえばより多くの人に迷惑をかけ、仕事効率も落ちてしまうのだ。

 それを避けるためにもまずは上手にサボる方法を習慣づけよう。ある企業では「シエスタ時間」という時間を仕事中に設けて、その時間は仕事以外のことをするように社員に言ったそうだ。社員はその時間は映画を見たりジムに行ったり各々好きなように時間を過ごす。電話も留守電にしてしまう。その結果、会社全体の生産性が上がり急成長したという。

 手を抜くことはやり方によっては決して悪いことではない。サボらないことを考えるよりも、どうしたら仕事を効率的に終わらせてサボれるか、ということを考えられる人間になろう。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する