1. ちゃんと明文化してますか?会社のビジョン・理念の事例と作り方5ステップ

ちゃんと明文化してますか?会社のビジョン・理念の事例と作り方5ステップ

ビジョンは社内の目を意識して考える

 どこの会社もビジョンや理念を定めていると思いますが、そのビジョン本当に正しく効果を発揮していますか?「なんとなく社員のやる気が...」「意思疎通に時間がかかる」そんな時は、もう一度会社の幹になるビジョンを見なおしてみてもいいかもしれません。

 そもそも、会社のビジョンは誰のために定めるのでしょうか。小さな会社や新しい会社でよく見られるのは、会社の経営者の理想を語っているもの。もちろん、トップの理想を伝えるのは大切なのですが、トップのためのビジョンになってしまってはいけません。ビジョンは社外の人たちに向けて「私たちはこういうことを目指していきますよ」という立場を明確にすると共に、従業員の道しるべになるべきものです。ビジョンを社内で浸透させ、会社の価値観を明確にすることで、経営にかかわらない社員も意思決定の軸を持つことができ、どんどん権限移譲をしていくことができるようになります。

 ビジョンは、一人ひとりの社員が「会社の一員として」意思決定をしていく際の軸になるものですから、新しい人がどんどん増え、仕事の領域が広がり、社員のやらなければならないことが増える成長企業ではとても重要な役割を果たすのです。ビジョンを正しく定め、きちんと浸透させれば余計なコミュニケーションコストを削減でき、社員のやりがい・モチベーションに繋がるなど、スムーズな組織運営を成功させることができます。

国内ベンチャーのビジョン事例

 では、ビジョンは誰に向けて何を示せば良いのでしょうか?これは、こうでないといけないというものは内容です。以下の記事では次のように分類されています。(一部抜粋)

グループ1:組織の価値観にフォーカスしている経営理念
 paperboy&co. 「もっとおもしろくできる」
 カカクコム 「ユーザー本位の価値あるサービスを創出しつづける」
 セプテーニ 「ひねらんかい」 など

グループ2:自社の目的・存在意義にフォーカスしている経営理念  
 スタートトゥデイ 「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」
 サイバーエージェント 「21世紀を代表する企業を創る」
 nanapi 「できることをふやす」

グループ3:事業の範囲・方向性にフォーカスしている経営理念
 クックパッド 「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」
 楽天「インターネット・サービスを通じて、人々と社会を“エンパワーメント”する」
 GMOインターネット 「すべての人にインターネット」

2013年6月25日 ... 経営理念は3タイプに分類できるらしいということがわかったので、上場していたり、最近 大型の資金調達をしていたり、なにかと話題になっているネット系企業20社の経営理念 を分類してみました。



 各企業で、クライアント、カスタマー、従業員、社会など”誰に向けて”ビジョンを発信するのかはそれぞれです。共通しているのは、社員がビジョンを正しく理解した時「僕たちはここを目指していけばいいんだ」という指標になるということです。
  ですから、ビジョンを考えるときは、「自分が何をしたいのか」だけではなく、「どういう人達と何をしてどうなりたいのか」を意識して考える必要があります。そして、ビジョンで語りきれないことはミッションや行動指針などでフォローしてしっかりと浸透させることが重要です。

ビジョンを考えるときの4ステップ

①自分たちの原点を確認する
 
自分たちがその事業をなぜ始めたのか、なぜ成功させたいのかそのキッカケを思い出してみましょう。まずは「売上を上げなければ」「大きくしなければ」というような義務的な発想を除いたところからスタートしたほうが、純粋な気持ちからビジョンを描くことができます。純粋にこれがしたい!という気持ちは人の共感を得やすいですし、自分もブレずに進んでいくことができます。

②それが成功するとどうなるかをイメージする
 きっとあなたが目指しているものは、あなたにとって何かがスゴいのだと思います。それは身近な生活を変えるものかもしれませんし、世界全体をひっくり返すようなものかもしれません。当然、そこまで行き着けるかどうかはわかりませんが、自分たちがやっていることのゴールを明確にすることで、行き先を迷わなくなります。

③目標までの道のりで最も大事にしたい事を考える
 スタートとゴールが明確になったら、そのプロセスをイメージしてみましょう。そしてその中で自分が最も大事にしたい事は何か、という ことが会社のビジョンの核となることです。それは世界を変えるような”結果”かも知れませんし、社員が幸せに生活していることかもしれません。それをなるべく短い言葉で表してみましょう。

④人に見せて、イメージの齟齬がないか確認する
 当たり前ですが、人は価値観が違うので同じ言葉から同じ物をイメージするとは限りません。前に言ったようにビジョンは社員に浸透させてこそのものですから、ある程度同じ物をイメージできる言葉であるべきです。自分のイメージがうまく伝わってない部分は、言葉や表現を変えてみたり、補足する文書やストーリーを共有することでフォローしたりして、皆がビジョンを共通認識とできるようにしましょう。



 この記事でまとめたことは、ごくアタリマエのことかもしれません。でも、組織を円滑に動かし、ヒトが事業の土台となるような環境を創るにはアタリマエのことをこつこつ積み重ねていくしかありません。組織はヒトであることを意識して、会社を運営する時に一つの考え方として捉えていただければ良いのではないでしょうか?

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