1. 「自分がやるべきことを見つけること」- 家入一真氏が語る、人生訓とやりたいことの見つけ方

「自分がやるべきことを見つけること」- 家入一真氏が語る、人生訓とやりたいことの見つけ方

■公開インタビュー

起業家、投資家、クリエーター
家入一真氏

Q. 家入一真さんの学生時代は?

あんまり学生時代はないかな。
高校も一年で中退して、大学も行っていないので。
だから大学に行きたいんですよね。 枕投げとか宅飲みとか…。

(宅飲み好きなんですか?) いや好きではないですけど(笑)
宅飲みでドキドキしたいんですけど、ないんですよ。

Q. 引きこもりということを聞いたんですけど…?

同級生に下の毛が生えてきたんですよ。
その時、僕にはまだ生えてなくて、
こんなネタはないと思って5分後に言いふらしてしまった。
その時からシェアの精神があったんですよ笑

でもそれをきっかけに口が軽いやつだと思われて、 それまでクラスの中心的な存在だったんですけど嫌われてしまった。

そこから図書館で一人ぼっちみたいな生活を2年間過ごした。
高校一年で再デビューをしようと思ったけど、2年間のブランクは長かった。 その間に、ずっと絵を書いていて、他にはオカリナも好きだった。
オカリナを吹いて暮らしていく生活を思い描いていたので、 未だに会社をやっている生活に疑問を持つことがある。

Q. プログラミングはその時期から始めたんですか?

プログラミングは、全部自分で表現できるんですよ。
それってすごいなと。 ファミコンは、どこかの誰かが作ったものを遊ぶけど、 全部自分で作って、自己表現ができるんです。

Q. そして守りたいものができたと?

その後は、大検をとって新聞配達をやりながら予備校に通っていた。
3浪4浪すればいいやと思っていた矢先に、 父親が交通事故にあい、
働かなければいけなくなった。 ただ今までそんな生活をしていた人は、
普通には働けないんですよ。
遅刻して、怒られて、行けなくなって…ということを2〜3社繰り返していた。

その頃に出会い系で嫁と出会って、子供が出来た。
そして稼がなければいけないのだが、普通に会社では働けない。
そこで起業をした。

Q. 普通の大学生では起業や就職を迷ってしまうと思うんですが?

起業したいんですよという相談はよく受けるんですが、
結局抱えているものは人それぞれ。
30代で妻子がいる人に、起業しちゃえばいいじゃんとは言えない。
土日や夜の時間を使って、勤めながらビジネスを作って、上手くいけば起業すればいい。

守らなきゃいけないものは人それぞれだから、 自分に今なにが必要なのか見極めなければいけない。

就職でも起業でもいいが、 企業で働くことはハッピーになるのかということ。 大企業でもすぐに潰れるかもしれない。
仕事が楽しければいいが、全てを何十年も注いできて、
それがなくなってしまったらどうしていいのかわからなくなる。

今はリターンよりもリスクのが大きいと感じた。
当たり前のように就職するということでいいのか?
就職するということはなんなのか、大学生の間に一回考えるべき。

周りの大学生で起業している子も、休学して、その間に決めていたりする。
学生の立場だから簡単に会える人もいる。
そして色んなコミュニティに入って、昼間の顔以外をどんどん作っていくと選択肢が広がっていく。

Q. 一つの組織に依存してしまうことはなぜだめなのか?

人間、ドラッグやお酒もそうだが、依存しやすいもの。

自由の定義は、どこにも依存していないことだと思っている。
例えば就職する場合でなら、「一回就職して起業します!」という子がよくいるが、一度会社から給料をもらってしまうとなかなか抜け出せなくなる。
もちろん本当にする子もいるが、会社の無理難題を突っ張れなくなっていく。

親とか彼氏、彼女、学校、国とかに依存してはいけない。

Q. 一度上場されてお金を手に入れたんですよね?

僕は新聞配達をしていたことからわかるように、
お金にコンプレックスがあった。
全て原動力はコンプレックスだと思っている。
会社をやっているのもお金のコンプレックスだし、 みんなでやっているのも仲間が欲しいというコンプレックス。

数億、数十億を手に入れたこともあったが、 モノを買おうとは思わなかった。

その代わり、キャバクラにハマッてしまったんですけどね…。
消費という時代の最後を、自分の使い方で 今は価値観が変わってきている時代。 一世代上の人達が言ってきた、「お金・消費=幸せ」という価値観。
今の世代は、生まれてきた時点でバブルが弾けて、震災で全てなくなってしまうことを知った。 だからお金を使って、モノを買うということがなくなってきた。

家を見渡しても、他に必要なものはあまりない。
これからは体験や時間など、形がないものにお金を使っていくのだと思う。
そして、飲食やスタートアップ投資などにお金を使ってきた。
未公開株はあるけど、土地とかモノは残っていない。

Q. 学校を構想していると聞いたが?

学校を出ていないが、学校をやりたい。
校長になって枕投げをしたい(笑)
教育系サービスや私塾をやり始める人も増えてきた。
安藤美冬さんや東浩紀さんなど。

起業は一つの選択肢でしかないが、その学校を出た人たちが巣立ち、また先生になってくれたら嬉しいなと。

今やっているLivertyも学校のようなもの。
BASEも23歳の学生と組んで一緒にやって伸びている。
そうやって一つの例が出てくるように選択肢を増やしていきたい。

よく起業ってリスクがあると言われるが、 最大のリスクは死ぬことだと思う。 日本において死ぬことは特にない。

起業して、失敗して、借金しても、自己破産すればいい。
特別にペナルティがあるわけではない。
就職して、うつ病になって、自殺しちゃうことのがリスク。

学校がやることなのかもしれないが、選択肢を知ることが大事。
スクーとかもそうだが、地方にいる人達にどうやって知ってもらうか、
広げていくかが今後鍵になる。

Q. LivertyでWeb以外にも考えているか?

Web系はイニシャルがかからないから多いけど、
アート系など他にも考えている。 Livertyに入りたい人は、入ればいい。
非公開のFacebookグループで情報共有しているので、
その中で積極的に絡んでいけばいいと思う。

Twitterでフォローしたりリムーブしたりするように、 組織に入って、
ゆるい繋がりでやりたいことをやればいいと思う。
やってみて、やっぱ違うと思えばやめればいい。

ただ自分がやりたいと言って仲間を集めて始めたことについては、
ちゃんとやっているか面倒を見ている。

普段は別の仕事を持っているメンバーが集まって、新しいビジネスやウェブサービスを 立ち上げまくるモノづくり集団、「Liverty」を立ち上げました。 「もっと自由に働きたい」 この思いを持って、フリーランス、経営者、学生、サラリーマン、フリーター、などなど 色んな ...

Q. 果たしてなにをやったらいいのか?

Webサービスを創るときは、この人が作ってくれるだろうなと思いながら、
「手紙を書くように」と考えている。
逆にアイデアが先に思いついても、周りで使ってくれる人が思いつかなかったら辞めている。 誰か使ってくれそうと思えば、その人に似た属性の人たちが使ってくれて、広がっていく。

やりたいことが何もないなら、自分がやるべきことを見つけてみる。
友達や親を思い浮かべて、問題を解決してみる。
その中で段々自分のやりたいことが見えてくる。

起業当時、ロリポップというレンタルサーバを立ち上げたが、
自分が作品を置きたかったという思いから始めた。
自分が欲しければ、自分に似ている人が使ってくれるはずだと。

今までやってきた点と点は、線で繋がっている。
CAMPFIREもクリエイターの支援がしたかったから。

熊本から上京してきた子が沖縄に行くときも、
なにか立ち上げるまで帰ってくるなと言った。
そこで始めたのは、沖縄の綺麗な砂浜に注文されたメッセージを書いて写真で納品するサービス。納品した写真は、Facebookのカバー写真や会社の年賀状に使われて、彼の自信になった。
その彼は、今起業準備中。

【メッセージ】

自分のやれることは、身の回りにあるはず。
身近なものを工夫してみて、形にするところから、
前に歩いてみればいいのかなと。

【ReLife Salon】とは...

過去400名以上の起業家にインタビューをしてきた、 起業家インタビューサイト【ReLife】の 【オフラインイベント】です! 記事よりも起業家との距離が近いのはもちろんのこと、 起業を志す仲間、意識の高い学生、 ReLifeの読者と交流できる場を提供します。 

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貧乏、登校拒否、ひきこもり、両親の離婚、月収6万円で新聞配達......そんな僕が社長に なった。 サービス開始以来50万人が利用した、No.1レンタルサーバー「ロリポップ! レンタルサーバー」を世に送り出し、「ナナロク世代」の旗手としてIT業界を牽引する、株式 ...

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