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「20代で起業するために今すべき10の方法」――起業の専門家・浜口隆則氏が語る、起業への最短距離

小出 悠人

2015/08/25(最終更新日:2015/08/25)


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「20代で起業するために今すべき10の方法」――起業の専門家・浜口隆則氏が語る、起業への最短距離 1番目の画像
出典:the-incubator.jp
 「起業したい!だけれども、実際なにから始めればいいのかわからない。」

 起業をしたいけど、なかなか一歩を踏み出せないあなたに、「日本の開業率を10%引き上げます」をミッションにし、起業家支援を行う 株式会社ビジネスバンクグループの代表取締役である浜口隆則氏の講演「20代で起業するために今すべき10の方法」の内容をお届けしよう。

 浜口氏は、数千社という起業の現実を見てきた「起業の専門家」であり、自身も現役の経営者。そんな起業家である浜口氏は、ある言葉が好きだと語る。

 「国が自分に何をしてくれると問うのではなく、国に対して自分に何ができるかを問いなさい。」 ―J・F・ケネディ大統領―

 さて、自分にはなにができるのか、起業までの道のりを確認しつつ、考えてみよう。

私がシェアしたい起業するための「4つの経験」

①学問的バックグラウンドの経験
②自分自身の起業と成功の経験
③数千人の起業家を見てきた経験
④研究し続けてきた経験

目次

1.起業の魅力
2.なぜ20代なのか
3.20代で起業して成功するための「7つのステップ」
4.20代で起業するために今するべき10のこと
5.最後に

1.起業の魅力

 幸せな人生には、3つの自由がある。

①経済的な自由
②行動の自由
③人間関係の自由

 幸せな人は、愛されて、好きなことをして、お金持ち。これを同時に達成するのは、起業して経営者になる以外は、難しい。

起業は自己成長と社会貢献につながる

 起業をすることで、社会に荒く揉まれ圧倒的に自己成長しながら、 人の役に立つ社会貢献が出来る。

起業をする際の経営の定義

 経営とは「関わる人を幸せにする仕組み」 である。社長は幸せの専門家である必要がある 。そして、人を幸せにする起業をしなければならない。

2.なぜ20代で起業するのか?

 それは、以下の5つの理由から言える。

①小さな失敗が許されやすい
②応援されやすい
③体力がある(時間がある)
④しがらみが少ない
⑤無知である

 起業する際に無知であるということは、社会を変えるような新しくて大きなビジネスが生まれやすいということ。

3.20代で起業して成功するための7つのステップ

 「起業の成功率は大体10%。雑誌で見るような成功は、1%。まず5年で半分になる。」。なぜ90%もの起業が失敗するのだろうか? 浜口氏は、こう考える。「高跳びと同じ。ぶっつけ本番で出来ると思いますか?」

 「仕事 = 経営」と勘違いしているからである。”奇跡”の成功を追うな!
自分が今できる小さいところから始める「逆算思考」で起業へ動こう。

逆算思考で考える起業を成功させるための7つのステップ

 「20代で圧倒的に成長したい」という成功から、起業を逆算していこう。

⑦20代でマネジメントを経験する。
⑥ホワイトノートをもらう(白紙の小切手=信頼されている)
⑤自分が欲しい優秀な部下になる
④101点を取り続ける
③任せてくれる会社に入る
②大勢とは違う観点で会社を選ぶ
①20代で圧倒的に成長したい

“「圧倒的に自由度が高く、圧倒的に裁量を与えられる」”
圧倒的に成長したければ、起業する前に小さな会社へ行くことをおすすめする。

4.20代で起業するために今すべき10のこと

1.死を意識して起業する

 ”究極の逆算思考”をしてみよう。それは、「後悔の山に埋もれて、この世を去ること」が最大のリスクという考え方だ。

72時間ルール:なにもかも72時間以内に行動をする。

 2年後の目標を明確に持つ。そして大きな目標のために2年後どうしている必要があるか、緊張感を持って、間延びせずに起業するまでを考える。

2.「素直さ」を身につけて起業する

 起業家が陥りやすい罠。それは、他人を否定して、自分を持ってる感を出すこと。

3.言い訳しない起業家になる

 言い訳しない起業家が成功する理由は、下記の2つだ。

①成長できる人になる(責任範囲が広がる)
②任される人になる

 “雪が降っても自分の責任"と言えるように、自分ごとで考えてみることが起業家には重要なのだ。

4.起業する前に、投資のセンスを磨き始める

 「投資センスを磨く」ためにすべきことは、下記の2つだ。

①常にどのようなリターンがあるか意識して、お金を使う
②家計簿をつける

 “ビジネスは投資の連続”だからこそ、起業するのであれば、投資のセンスは磨いておこう。

5.経営書を100冊読んでから起業する

 本をよく読むべきなのは、なんとなくわかるが、明確な理由はこちらだ。

①本が一番安く、効果がある
②経営の要素と構造を知る

 最も投資対効果が高いのは、自分自身。

6.起業する前になにかに挑戦する

 徹底的に挑戦した経験は、他の分野でも生きる。まずは、”成果”を出すこと。

7.起業家でありたいならば群れるのをやめる

 世の中の多くは、現状維持組である。まずは、「コンフォートゾーン」の外に出ろ。

8.社会の困り事に敏感になることで起業アイデアが浮かぶ

 常にビジネスアイデアを考えろ。これだけだ。

9.小さな組織のリーダーになることが起業家への近道

 メンバーとリーダーの違いは、とても大きい。下記の理由から、リーダー経験を小さな組織でも構わないので、積むべきだ。

①人を導くことの難しさを知る
②コミュニケーション能力を磨く

10.メンタルブロックを壊して起業しよう

起業家が気づくべき5つのメンタルブロック

①商売=卑しいこと
②お金=汚い
③人と違うこと=悪いこと
④仕事=嫌なこと
⑤生贄の心理

 上記のイメージがあるのであれば、そこを壊すことから始めよう。

5.起業家にたくさん会おう!

 ”未常識”に踏み込む勇気。成功への道は、「やるかやらないかで決まっている」。ただし、難しいこともある。

 最後に、ここでもう一つ。それは、「起業の疑似体験をする」こと。そして、社長にとにかく会うこと。

 「ニワトリに育てられたタカは飛べなくなる」と良いように、低い目線で群れ合っているのは、マイナスかもしれない。起業家や起業家を志す人に沢山会ってみよう。

 20代で起業できる人は、ここが違う。会社になにかしてもらうなんて考えるな。あなたが、会社に対してなにを出来るか。

 最後にこんな偉人の言葉を授けよう。

「やったことは、たとえ失敗しても20年後には笑い話にできる。しかし、やらなかったことは、後悔するだけだ。」 ―マーク・トウェイン―



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